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推しくんがずっと好きな仕事をしていられますように

ミュージカルという言葉の定義

一般的に2.5のファンの人がストプレと呼んでいるものがストプレではない、という記事を拝見しました。

ぶっちゃけ、モヤモヤする気持ちは私もすごくわかります!!

 

でも、言葉ってそのムラによって意味が変わってきたり育っていくものじゃないかなあって思うんですよね。

まあ本来の意味をわからずに使ってる人は勉強しろよとは思いますけど、個人的には2.5演劇の世界の中でなら2.5以外のものをストプレ舞台って呼んでも別によくない?と思っています。(元記事の方の考え方を否定するわけではないです)

例を出すとほら、自分の名前や自分に関係する単語以外での検索を「エゴサーチ」というのは完全な誤用だけど、ツイッターなんか見てるとみんなエゴサエゴサ言ってるじゃないですか。推しくんの名前でエゴサしました!とか、お前は推しくんか!?ってなります。でもみんな言ってるからわざわざ指摘するのももはやナンセンスな域だなあ、っていう……それと同じようなもんじゃないかな、と。

言葉の正しい意味を守るためにいつまでも目くじら立てる人がいるのは勿論良いと思うし、でもみんなが使ってるならここではその意味でいいじゃん、みたいな気持ちです。

 

そもそも、2.5次元の世界において「ミュージカル」の定義自体が一般演劇と違うんですよね。だからその時点でもう、そこを同列に語ることが微妙だなあって。

何故なら、今の「2.5次元演劇」の始祖であるテニミュこと「ミュージカルテニスの王子様」自体、ミュージカルを名乗っているものの、正しい意味でのミュージカルではないからです。

 

wikiにも書かれていますが、「ミュージカル」というのは簡単に言えばセリフや感情を歌に乗せて歌い、歌で会話するものであって、通常の芝居の劇中歌として頻繁に歌が出てくるものは、どんなに歌いまくっていようとも正確には「ミュージカル」ではありません。

テニミュの場合確かに原作のセリフを歌詞に引用しているので一見ミュージカルっぽいですが、実際会話している部分は曲に乗せていても普通にセリフとして喋るし、完全に物語の流れの上でのセリフにメロディを乗せているシーンはないので狭義でのミュージカルって言われると実はかなり微妙です。強いて言えばトリオの歌ならまあ……くらい。

私が過去に見てきた2.5でおわっマジでミュージカルだ〜って感じたのはぶっちゃけヘタミュとハイネくらいなんですよね。(もちろん他にもあると思うけど、2.5でミュを名乗っているものの7〜8割はガチミュージカルではないよね)

ちなみに個人的に、刀ミュもステと比べると歌って踊るシーンがある、というだけで本来の意味での「ミュージカル」ではないと思います。

この世界で最初の自称ミュージカルがミュージカルではない時点で、もうそこの定義は曖昧なのでは?って思うし、2.5以外を総称する言葉がない以上ストプレでいいんじゃないかと個人的には思ってます。あくまで個人の意見です。

 

また、2.5演劇の世界は、よく見てると本来の演劇用語とはちょっと違う使われ方をしている言葉がわりとたくさんあるのです。例えば、「アンダー」とか「衣装パレード」など。個人的にはその辺もわりと気になってます。

だから俳優さんも本来の意味をわかっていて言っている可能性もわりとありますよ。(2.5が流行ってから出てきたような新人俳優は、ガチで知らない可能性もありますが…)

 

そもそも、さすがに厳密な意味がわかってない人でも、例えば劇団四季とかのゴリゴリのミュージカルをストプレって呼んでる人はいなくないですか?

なのでまあええんちゃう(鼻ホジ)みたいな気持ちです。あくまで個人的にね!

 

 

■おまけ■

分類難しい理由のもうひとつに、原作付きが必ずしもイコール「現在使われている意味での2.5次元演劇」ではない、っていうのもあると思います。だから、2.5次元以外を「オリジナル」と呼ぶのもちょっと違和感。いわゆる2.5次元じゃないけどオリジナルではない演劇だって実際かなり多いですし。

あと、完全な余談ですけど個人的に2.5でストレートっぽいと感じたのは「四月は君の嘘」でした。あれは生演奏を使ってるし、役者のチョイスからして分類的には2.5次元舞台なんだろうけど、個人的には今まで見たどの2.5よりも「ストレート舞台」っぽかったなと思います。