生きてるだけでありがたみ

推しくんがずっと好きな仕事をしていられますように

さよなら、大好きな祖国

祖国とお別れしてきました。

 

 

っていうと海外移住するみたいだけど、通称ヘタライことヘタミュファイナルライブ〜A World in the Universe〜の大楽を見届けてきました。

 

ユニバース。またえらい大きく出たなって話なんですけど、そういうとこもヘタミュらしくていい。

ヘタリアって「世界」をテーマにした規模の大きい作品だったけど、その私たちにとっての広い世界も、宇宙規模で見たらその中のほんの一粒でしかないんですよね。

そもそもこの地球が宇宙の中の些細な一粒で、「世界」って、国家ってそもそもヒトの社会での概念だからそんな地球という星全体から見てもごくごく一部の要素でしかないわけで。

そして(「国」の基準って意外と曖昧なので正確な数はわからないそうですが)300以上はあると言われてる世界の国々の中で、国連加盟国だけでも193カ国。その中のたったひとつ、日本という国に私たちは住んでいます。

この国はこの国で色々と問題を抱えているし、実際政府とか花粉とか夏暑すぎるとか不満は山ほどあるけど、もっと漠然とした感覚で私はとても生まれ育ったこの国が好きです。春夏秋冬四季が巡り、それを五感で感じることが出来る。今はちょうど桜の季節ですね。

東京では初日の17日、大阪では大楽前日の20日に開花宣言がありました。日本さんの粋なはからいって気がするのは夢見すぎですか。でも、桜の咲く頃に、って約束したもんね。 日程的にさすがに桜はまだだよねって思ってたのに例年より一週間以上早くの開花、さすがにエモすぎるでしょ。

 

 

ライブは本当に楽しくて最高でした。思った以上にちゃんとライブだったな!w

ステフェスのハイネでも思ったけど、ヘタミュも2.5ミュの中ではわりと正統派のミュージカルに近い構成の作品なのでライブとは…?ってとこはあったんだけど、実際ライブにしてしまうとちゃんとライブになるの(語彙力…)すごいと思う。本当に本当に楽しかった。最後に素敵なプレゼントをありがとうございました。

 

以前にも書いたけど、私は推しくんはいわゆる憑依型の俳優ではないと思っていて、今まで彼の演じた2.5キャラで「二次元のそのキャラそのものだ」と思ったことは基本ないんです。それは決して推しくんにしか見えないだとかキャラになりきれてないっていう意味ではなくて、彼は配役として与えられた二次元のキャラを取り込んで消化して「舞台版のそのキャラ」として板の上にふさわしい形で出力するタイプの俳優だと思ってるからです。(個人の感想です)

 

そんな中、彼の演じるキャラの中で唯一、初めて見た瞬間から「私の大好きなキャラそのものが現実に存在している」と思ったのが日本さんでした。

だから他に比べて特別だというのも(ほんとは仕事に優劣つけるのは良くないけど)すごくわかる。日本さんだけは「演じてた」のではなく、ずっと彼と一緒にいたんだろうなと思います。

 

島国ロック(正式名称あるけど長いのでずっと呼んでたこれで呼ぶ)で、日本さんが「イギリスさん!みなさん!私、とっても楽しいです!」って満面の笑顔で言ったのが本当にたまらなくて、序盤なのにめちゃめちゃ泣いてしまった。きっとあれは推しくんの本音であると同時に「日本」の本音なんだろうなと。

私は唯一生で見たのがNWなのでNWへの肩入れがどうしても強いんだけど、あれは戦後復興がメインテーマの話なのもあって、作中日本は過去を何度も何度も悔いるんですよね。それがすごく辛くて胸が締め付けられたので、でも、そんな過去の積み重ねが、星の様な桜色のペンラに囲まれてロックを熱唱しながら「とっても楽しいです!」って言える今のこの時代に繋がってるんだなあって思うと、たまらない気持ちになったんですよ。

うまく言えないけど、詳細に言おうと思うとNWの感想を今更1万字くらい書くことになりそうなので割愛します。

 

 

カテコに関しては…まあ色々言われてるけど、とにかくまずカテコだけで一時間超えたのは素直にひどかったね!w 公演四時間半って。LV途中で終わったって聞いてさすがにヒエエってなった。 

でも何が心に響いたって、そのカテコを死ぬほど引き伸ばした最大の戦犯が、今まで散々タイムキーパーを自称して、周囲からも尺に厳しい男と呼ばれてた人だったことです。今日だけは時間をください、って言って一人一人にコメントし始めたこと。彼がこの舞台をいつまでもおりたくなかった気持ち。長い間俳優をやってきて、自分の選んだ仕事の結果とは言え本心では望んでなかったであろうキャス変も経験してきてる彼が、多分初めて自分にとって特段思い入れの強いキャラクターの「別れの場」を与えられたこと、良くも悪くも色んな思いがあったんだろうな。

他のキャストのように、きっといつかまた会える、って言えないところが彼らしいなって思います。自分でも言ってたけど、一見器用そうに見えて、そういうとこほんと不器用だよね。言えないのは、それがあくまで願望であって「約束」ではないから。そんな取り繕うのが上手いようで根っこは素直すぎるところ、数少ない短所だとも思うけどw、私は大好きです。

ぼくは天才でもないし、不器用だし、人の言うことすごく気にするし、ネガティブだし。確実に迷惑をかけるのがわかってたから、断ろうかとも思った。泣きながらそういう本音を、いつものように時が経ってから冗談めかしてではなく、ストレートに今の気持ちを打ち明けてくれたことは初めてで、素直に嬉しかった。うんと若い頃はともかく、少なくとも(推してない期間も含めて)私が知ってる範囲の役者としての地位がある程度確立してからの彼は、板の上で決して演技以外で感情を爆発させることってなくて。あのKMKの時ですら冷静だった推しくんの、年相応の青年としての言葉が聞けたこと、私は嬉しかった。

 

 

もう何言ってんのか自分でもよくわからん!

すっごく寂しいけど、それ以上に推しくんが泣きながら吐露してくれた本音が刺さりまくっててなんかまだ素直に寂しがる余裕がない。今はただ、おつかれさま、っていう気持ちの方が強いからかな。

 

でもやっぱり寂しいよ〜〜〜〜やだよ〜〜〜〜!

ニワカだからこそ、もっともっと推しくんの日本さんを、推しが演じてくれた理想の推しキャラを見ていたかったよ;;推しくんと出会ったおかげでヘタミュと和解して、過去2作見てNWのライビュのチケ取って、次こそはめちゃめちゃ多ステする!って決意した直後にこれが最後です、って言われたショックはやっぱり忘れられない。ずっと追いかけてた人はもちろん別の意味で私なんかよりずっとショックだったと思いますけど…。

でも、突然キャス変を突きつけられるよりはこの方がきっと幸せなんだろうな。推しくんじゃない日本さんと向き合うことを悩む必要もないし、推しくんと比べられる第二の日本さんもいない。今時の2.5界隈でこんな平和なことなかなかないもんね。

 

推しくんが日本さんとちゃんと手を離したから、私もちゃんとお別れしないといけない。

 

色んな奇跡が重なって日本さんがあの場に立てたこと、11カ国揃ったこと。本当に感謝しています。

推しくんは生放送では素直に言わなかったけど、この時期ほんとにいっぱい無理しただろうし、周囲に無理を強いたからそのことで精神的な負担もあったと思う。それでも、断らないでくれて、迷惑をかけてでもあの場所に立とうと決意してくれて本当にありがとう。

日本さんを、ありがとうございました。 

 

 

 

ここからは余談。

話題になってる某俳優くんのあれ、私は自分の推しではないのでとやかく言いたくはないんですけど、現場で聞いた人間としてスルーするのもなんだかなと思うので少し自分の気持ちを触れておきます。

言ったことそのものは決して褒められた発言ではないと思うし、少なくとも(LV含んだ)生の言葉を聞いた、俳優としての彼を応援していた人が怒るのはすごくわかる。言葉のニュアンスの捉え方にもよるけど、応援スタンスも愛情のかけかたも人それぞれだし、「よく正直に言ってくれたね」と思う人も「そんなこと今更言うなんてひどい裏切られた」と思う人も、等しく心をかけて推してきたからの結果だと思うから、どっちが良いとか悪いとかいう話ではない。けどそれ以外の、レポだけ読んだ外野がやいやい言ってるのはなんだかなあって思う。

実際私も完全な外野でレポだけ見たら腹立てたかもしれないから、文字の言葉尻だけで怒ってる人を全面的に否定は出来ないです。でも「自分が推しに同じこと言われたら悲しい」なんて置き換えて言うのであれば、自分の推しが"この場なら"と精一杯の本音を吐露してくれたのに、それを文字だけのレポを見た外野に曲解されて叩かれても辛くないのかな。私だったらそっちの方が辛いけどなあ。

まあそれも人それぞれですね。