生きてるだけでありがたみ

推しくんがずっと好きな仕事をしていられますように

平成から令和へ

こんばんは私です!

 

 

推しの舞台、某ロイヤルな2.5次元ミュージカル。無事初日と二日目を見届けて地元に帰ってきた…んです、が。

推しの演じるキャラの誕生日が三日目だったことを私当日になるまですっっっかり忘れてたんですよね……。朝気付いてあ〜〜これ絶対お祝いするやつだ!って思ったら案の定だったし……正直今回は座席選ばなきゃチケ全然余ってるので、二日間見るんならもう1日残って土曜も見ればよかったじゃん!!!!って自分にキレたんですけど、まあ仕事そこまで休めないし、そもそも今回公演数少ないから(明日がもう東京楽)それで土曜マチソワしたら今度は「ここまで見るならもう全通で良かったじゃん!」ってなりそうなので…そこはちゃんとけじめを付けたいからまあこれで良かったかな。

金もヒマも有り余ってるわけではない真っ当な地方在住社会人なので、我慢が効かずにだらだら全通するようなことは避けたいなと思ってるんですよね。もちろんどうしても無理したい時はするし、去年の夏みたいに色んな条件が重なって全通が叶うならそれはとても喜ばしいことなんですが。

あくまで自分の人生は自分のためのものですし、いいトシなので推し事とのメリハリはちゃんと付けておきたいなと思います。今あまり無理して末長く推せないのであれば、それは意味がないと思うし。私はね。

 

と、まあそんな話は置いといて、舞台はとっても楽しかったです!

ただエピソード的にはやっぱり初演より弱かったなというのと、初演以上にガチミュージカルって感じだったので初日はいまいち入り込めなくて。一度初日に通しで見て流れを理解した上で見た二日目マチネが(席がドセンだったのもあるとは思うんですが)歌の歌詞もすんなりと頭に入ってきて、すごくお話に入り込めて楽しめたし感動もしました。めちゃくちゃ泣くようなシーンはないんですが、要所で何度かほろっと涙が出たのも二度目の観劇だったなあ。反面エーステはとにかく初見でしぬほど号泣したので、やっぱり作品によって受け止め方も色々だなあって思います。

まあそこまでグッと来なかったのは、推しが主演とは言え完全に傍観者のポジションだったからってのもあるかも。今回は王子たちの絆と成長がメインの話だったので、推しは完全に見守り助言する役回りだったので、推し関連でそこまでエモーショナルな展開はなかったんですよね。たまにはこういうほっこりしたお話もいいなとは思うんですが、個人的には通い詰めるタイプの作品ではないなと感じたので、元々少ない公演数のちょうど半通でやっぱり自分的にちょうどいい回数だったかなと思います。

神戸公演はとても作風に合った劇場ですし、一番仲良しの親友と連番だし前方席も出てるのでとっても楽しみです!

 

 

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さて、今回の本題は元号のお話!

 

平成も残り15日ぐらい…でしょうか? ふと思ったのですが、皆様の 「平成最後の観劇」 と 「令和最初の観劇」 って何でしょうか?

平成最後の観劇・令和最初の観劇 - 前略 推しさま。

 

いつも楽しく拝読しているめるきーさんのブログより引用させていただきました!余談ながらめるきーさんの推しさん・推しちゃんとは私の推しくんも関わりが深いのですが、はてなブログを読んでて自分の推しと特別仲が良かったり関わりが深い方を推してる人を見掛けると、なんか勝手に親近感がわきませんか?そもそも私は別に推しくんのなんでもないんですけども…www

ババアなので人生で元号が変わるのはこれで二度目なのですが、まさか一人の人間を推して参りまくっている時に元号が変わるとは思いませんでした。いや昭和天皇が長命でしたので、陛下のご年齢とか考えたら生きてるうちにもう一度元号が変わるのは全く有り得ない話ではなかったんですが…でもこんな平和な感じでお祭りっぽく変わるとは、平成最初の時を知っている世代としては感慨深いものがありますね。

平成最後の観劇は、私はちょうど今やってる作品の神戸の大千秋楽になります。平成最後の観劇を推しの主演舞台の大千秋楽で締められるってなんかすごいな、こういうのをエモいっていうんだな!

5月は推しくんは舞台ないので、令和最初の観劇は黒ステかな?推しの作品ではないけれどこれもまた平成で私が一番思い入れの深い二次元ジャンルの最後の舞台化作品なので、令和最初の観劇が黒ステというのも何だか喜ばしい縁を感じます。

ちなみに令和最初の『現場』は黒ステ観劇の前日に推しくんの出演するイベントがもう確定しているのです〜それも嬉しい!

 

あとちょうど先日ツイッターでも話してたんですけど

 

 

そうなんですよ!今月書く最後の手紙が、平成最後の推しへの手紙になるんです!これ結構悩みませんか?手紙を入れるタイミング、本人の手に渡るタイミング…私は全ての現場で手紙を入れるタイプではないので(最近はわりとマメですが)どこで手紙を入れるか、それがちゃんと平成中に読んでもらえるのかも含めて「平成最後の手紙」をいつ書くのか悩む。

と言ってもうちの推しはよっぽど主催がアレなイベントとかじゃない限りは基本当日受け取りなので、郵送するよりは現場で入れる方が確実かな〜と思っています。上記で平成最後の観劇は今の舞台の大楽と書きましたが、実はそのあとにもう1本現場の可能性があるんですよね…。大楽現地入れる時は必ず手紙は入れる派なのでそのあとに現場がなければそれを平成最後の手紙とすればいいんですが、その後にまだ当落のわからないリリイベがあるので…普段ならそのような単発のリリイベでは私は手紙入れない事の方が多いんですが、平成最後の現場ってなるとさすがに感謝のお手紙書きたいな〜って思うので、まだどのタイミングで書くかは未定です。

普段はほぼ下書きなしの一発書きの手紙、しても箇条書きのメモ程度なんですが、『平成最後のお手紙に絶対書きたいこと』だけは珍しくきちんと下書きしてあります。時代が変わるこの時だからこそ伝えたいことって意外とあるよね。

 

過去に推してきた人もたくさんいるし、なんなら今の推しくんをこの先一生一推し続けるかもわからない。けれど、この『元号の変わる瞬間』に私が推していたのは、今の推しくんたった一人だけなんですよね。これは未来永劫変わることはないわけで、そういう意味でこの先何らかの理由で離れることがあったとしても、きっと個人としては一番忘れられない推しになるんだろうなと思う。

 

私は昭和生まれのしがないババアです。今後はみっつの元号を渡って生きたことがステイタスとなっていくのだと思います。そんなババアが、平成元年に生まれて、まさに平成という時代を丸々生きてきた上で俳優として舞台の上に立ち続けている推しくんを、令和の世でもマイペースに応援し続けられるといいなと思います。

ショウ・マスト・ゴー・オン

私の「推し」は舞台俳優です。

 

 

私が彼を「推し」とした時にはもう彼は界隈では売れっ子の一人で、俳優としてはある程度の地位を確立していた。だから私は彼の駆け出しの頃や、売れなくて苦労してやめようとまで思いつめた日々のことを、彼自身が語ってくれる…まあ悪く言えば本人の思い出補正フィルターを通した話でしか知らない。知識としては知っていても、その時間を一緒に過ごしたわけではない。

推しに限った話ではないけど、それぞれの俳優には「俳優じゃなかった頃」があるし、今現在のその人を形成してきた歴史がある。私自身は「好きになったその時その瞬間が運命でタイミング」派なので、それをリアルタイムで知らないことについて別に悔しいとか思うわけではない。

けど、推しをきっかけに『A3!』というアプリに手を出してみて、誰かのその歴史を擬似的に体験させてもらったことに、今はとても感謝している。

 

正直、最初は手放しでは喜べなかった。

春夏の公演がすごくよかったこと、楽しい舞台であることは、流し見だけどWOWOWの放送を見たから知ってる。作品そのものに悪いイメージがあるわけでは全くない。

でももともと人気の公演に、さらに激戦が予想されるキャスト。しかもこれが1週間程度の公演ならともかく、稽古も含めて丸3ヶ月推しが拘束される。推しが3ヶ月同じ舞台に拘束されるということは、仮にチケットが取れなければ3ヶ月間推しを見れないということだ。まだ主演やそれに匹敵する役ならともかく、そうでもない2.5のチケットのことで、なんで今更こんなに胃を痛めないといけないのか。推しの新しい舞台、新しい役の情報解禁で純粋に喜べなかった自分自身もしんどくて、かなり病んだ。

色んなことを考えたけど、結局私には降りるという選択肢はもちろん、干すという選択肢すらない。何より推しが良かれと思って選んだ仕事。死に物狂いでチケットをかき集めるしかなかった。

そして、二次元のオタクとして今まで色んなものを見て来ている私は、2.5次元作品を見に行く以上は原作のファンへの敬意は絶対に忘れてはならないと思っているので、とりあえずアプリをダウンロードしてやり始めた。

 

そんな流れで、まあ舞台の予習しておくか〜程度で始めたアプリに、ここ数ヶ月私は地味にのめり込んでいました。と言ってもほんとにガチでやってる人からしたらヌルヌル監督なのだけど、そこそこ課金もしてるし、何よりもイベント走ってることにリア友に普通にビックリされたりもした。そう、ガチャ回すの大好きマン、イベントで石を割らせる系アプリにはめちゃくちゃ否定的だったので、やってても基本イベントは絶対走らなかったんですよね…。

思えば、テニミュ1stからこの世界を知って、クソ茶の間だった時期もありつつおおむね10年越しで歴代3人の俳優を推してきた私に、この作品が響かないはずがなかった。

読まずに溜め込んでたストーリーを深夜に一気読みしてべしょべしょに泣いた。ステ春夏もあらためて配信で見直して、以前なんとなく見た舞台の彼らがいかに本物であったかを実感して、みんなのことがもっと大好きになったし、進む秋冬稽古の様子に福利厚生のしっかりした公式のツイートもあいまってどんどん初日が楽しみになっていった。

 

やがて、ずいぶん先のことだと思っていた初日をとうとう迎えてしまった。

 

まだ始まったばかりなのでネタバレを避けて感想は控えておくけど、この作品を、誰の感想も耳にしない状態での初日に観れて本当に良かったと思う。

もう、まだ初日の一幕が終わった時点でハンカチはぐっしょり濡れていて、まだ推しがOP以外でマトモに出て来てもいないのにビロード町から帰りたくないって心底思った。ずっと見ていたい、あと私の手持ちは何枚だったろう、ってもう考えて悲しくなった。こんな気持ちは推しにハマるきっかけになった舞台以来のことで、すっかり一人の舞台俳優のオタクに出戻った今でも、自分はひとつの作品に対してこういう感情をまだ持てたのだ、ということに純粋に驚いた。

 

ここに、ビロード町に私を連れて来てくれたのは推しくんなんだなあ。当たり前のことに、すごく感謝の気持ちでいっぱいになっている。

このトシになって、推しくんには本当に色んなところに連れていってもらってるな、と思う。物理的にも(笑)、概念的にも。

色々言ってごめんね、今回も本当にありがとうね。

 

 

※この段落は若干ネタバレかもしれない

そういえば楽の特殊演出、円盤の収録内容と公演時間の長さから今回はないのでは?って言われてるけど(実際どうなるかは東京楽までわからないけども…)、公演を見たらこれは少なくとも春夏と同じことは出来ないな?とは思いました。

よくよく考えてみればACT1の大オチがそもそも冬組の千穐楽と直接関わってくるから、ストーリー上千穐楽をやらないわけにはいかない(というかやらなかったら未完になってしまう)んですよねえ。

原作をプレイしてみて改めて考えると、春夏は「初日を無事迎えること」に重きを置いた物語だった。だからあの演出が(賛否はさておき)成り立ったところがあると思うんだけど、秋冬はそれに対してそもそも「初日を迎えた舞台が無事千穐楽の幕を下ろすこと」に重きをおいたストーリーなんですよね。楽特殊演出自体はやるかわからないけど、春夏みたいな感じには出来ないだろうなと思います。

 

ところで春夏の映像を初めて見た時も思ったんだけど、初見時は原作を知らなかったので「ほ〜こういう話か」くらいの感覚だったけど、改めて見るとこれほど「生の役者が演じることに意味のある作品」ってなかなかないんじゃないかなと思う。あと私が今まで見て来た2.5の中で、もっともテニミュに近い文法だったのでとても入り込みやすかったのもある。ガチのミュージカル寄りでもなく、かといってアイドル系でもなく、音楽劇という表現が一番近いかな。コミカルとシリアスのバランスもわりとテニミュっぽかった。

 

それはそうと左京さんの倹約ソングがずーーーっと頭の中をヘビロテしているので助けてほしい!

 

忙しい人のためのpetー壊れた水槽ー

こんばんは私です。

推しはニュージーランドで毎日ポケモンを狩ってます。

 

 

そんなわけで、5日間7公演お疲れ様でした。

 

思えば顔合わせから大千穐楽までめちゃくちゃ短い公演でしたね…。トータルで1ヶ月もなかった気がする。

そもそも公演期間が5日間7公演しかなく、平日がソワレのみだったので若干日数はあるものの今年の舞台ではモニタリンGoodに次いで短い公演でした。最初は普通に全通を考えてたんですけど、推しくんが!!!!12日に現場ぶっこんでくるから!!!!!

地方のジリ貧一般社会人は9月に無理を通しすぎたのもあり、さすがに年末も押し迫ったこの時期に一週間以上仕事もバイトも休んで東京に住むわけにもいかず、涙を飲んでpetは初日と土日だけ行きました。関東民だったら確実に全通してたんだけどなあ…もしくはせめて12日がなければゴリ押し全通出来たんだけど、まあしょうがない。

 

板の上以外の部分の話をすると、pet公式くんは福利厚生が手厚く、まあ現場は当たらなかったものの結構がっつりした制作発表の生配信に始まり、稽古場のVR配信、チマチマとした動画(何故か今時GIF)や初日・千穐楽のペリスコなど、なんか短い期間でやたら映像を繰り出してきた印象。とてもありがたかったです。

VRといえばプレミアム特典がVRゴーグルだったんですが、紙製の簡易とはいえ結構しっかりした作りの出来の良いものでこれはこれですごい。推しが!!!目の前に!!!!いる!!!!!!

‥‥まあどう考えても5個もいらないということに初日前から薄々気付いてはいました。全通してたら7個だったんだよなコレ。多ステに優しくなさすぎる特典ワロタ…折りたたみじゃないからめちゃくちゃかさばるんですよ…。しかし気付いたところでどうにもならず、もらわなきゃいいんだけどオマケについてくるブロは欲しいんだよ!あと根が貧乏性なので、もらえる権利のあるものをスルーするという選択肢がないのであった。

とか言ってたら周囲の友人知人がわりとガチで羨ましがっていたので、配り倒して(半ば押し付けた人もいる、スマン)無事手元に一個となりました。みんな、自分の推しがスマホで見れるVRコンテンツに出た折には、是非役立ててくれよな!AV見るのに使うって言ってた人もいたけど…wってか今はそんなAVあるんだ…!?エロの技術革新…!

 

さて、そんなpetでしたが、舞台そのものは下半期まとめ記事にも書いたように個人的にはちょっと微妙でした。あっ、ちなみにこのブログは思った感想を素直に書くブログなので批判的な意見を見たくない人は読まないで下さいね!

 

キャストさんの演技は全員素晴らしかったです!!

ストーリーは依存&依存そして依存、みたいな登場人物共依存祭りって感じなんですが、舞台版だからこそ!という点はまさにそこでした。あの人と人との歪んだ執着は漫画だともうちょっとファンタジーに受け止められたところ、実際の人間が演じるが故に原作以上に生々しくダイレクトに伝わってきた感じがしました。もちろんそこはキャストの演技力あってのことですけども。

 

推しくんはいつも通りの安定感でしたが、ほんとにみんな良かった。特に桑野くんの、司の狂気が加速していく感じやばかったな。あと桂木ですね!!!原作だともっと臭そうなオッサンだから見た目はどうしても随分スタイリッシュでダンディになっちゃってるんですけど、あのなんとも言えない感じ悪さはちゃんとあって、君沢さんああいう役も出来るんだなあ…!と感動しました。とは言え、舞台しか知らない人には今んとこ桂木ってただの顔はいいけど感じのわるい中間管理職のオッサンくらいの印象だと思うんですけど、軽いネタバレになりますが彼は後半の重要キャラなので、ほんと続編が楽しみです。

そういえばマイクなしの生声だったんですが、あんまり2.5だとないことなので、そこも演劇!!って感じがして良かったです。

 

推しくんはまあ、相変わらず喜怒哀楽の激しい演技は本当に大好きだし、贔屓目抜きに素晴らしいと思います。舞台上で放出するエネルギー量の格が違うんですよね。

ただリボルバーと微妙にキャラがかぶっていたので(……)個人的には終始デジャヴを感じながら見ることとなってしまい…いや、推しのああいう演技は大好物だからいいんですけどね!さすがにね!

っていうか、細かいことをいうとその前の阿久津くんとも被ってるとこあったんですよねえ。ちゃんとキャラごとに違う部分もあるので、別にワンパターンだとまで言うつもりはないんですけど…正直あまりに時期が近すぎてやっぱり似た印象を受けてしまったのはちょっと残念。

いつも推しくんの感情の振り幅のでかい演技にはすごく引きずられてしんどくなってしまうんですが、さすがに死神・ボルと続いたので(間に松を挟みはしたけども)わりと食傷気味になってしまったというか、虚無ではないんですけどなんかちょっと冷静に見てしまったな…。お、おう、がんばれよヒロキ…みたいな。

少し辛辣なことを言えば、今年は立て続けに同系統の役をやったことで、こういう系統のキャラの引き出しの少なさが露呈してしまった感はあるとちょっと思いました。いわゆる当たり役というやつだからこそ、演じ分けが難しい部分はあると思うんですけど。

 

まあいまいち感情移入しきれなかったのも、多分脚本演出のせいなんですよね。

この「pet」という作品は推しくんの制作発表で初めて知ったのですが、元々原作者の先生の他の作品が好きだったのもあり、決まって即キンドルで原作を買って読みました。いやあそれはもうすごい作品で……一度では飲み込みきれず、何度か読み返したりしました。語彙力がないのでネタバレ避けると「すごい」としか言えないんですが、とにかくすごいです。舞台に興味ない人もよければぜひ。

原作のプレゼンを始めそうになってしまった…そうじゃない。

 

で、まあそんなすごい原作なんですが、とにかくビジュアル的にも異彩を放っている作品であること、視覚に訴える部分が多いため、これ舞台にするってどうするんだろう…って期待値上げすぎてた部分があると思うんですよ。でも結局はお得意のマッピング多用演出だったのでそこは普通に残念でした…。マッピング多用されると演者の顔に映るからあんま好きじゃないんですよね。それならいっそ逆手に取ってヒロキの顔面にウロコ映すくらいのことやって欲しかった。

しかも草月ホール、構造がマッピング舞台にあまりにも向いてなさすぎじゃないですか?正直正面から見ないと全く映えない演出だったのに、なんであんな六角形のホールでやろうと思ったのか問い詰めたいです。座席によって見える見えないがある程度あるのはどの作品でも同じだし仕方ない部分でもあるのですが、さすがに正面以外だと安っぽくて興ざめするような演出効果はどうなんだろうか。

よりによって初日がサイド席でガッカリ感がすごかったんですよね…。せめて初日に後方でもいいからセンターで見れれば違った感想を持てたのかもしれないんですが、初日がまあまあ前方の上手端だったせいで、マッピングがよく見えない&全部横から見えてしまうので、学生演劇か!?みたいな安っぽい演出にしか見えなくてその印象が強く残ってしまったのが悔やまれます。

あとせっかくの(正面から見れれば)美しいマッピング演出なのに、舞台の照明の距離が近いせいで白飛びして薄くなっちゃってるのも残念すぎた。あれも舞台が狭いからなんだよなあ。照明が暗くなるシーンではすごく綺麗だったけど、肝心の演者が板上にいるところでは色が薄くなっちゃうのが…。

 

脚本もちょっとウーンっていう感じでした。

あからさまに「後編に続く!」というあの終わり方に関しては、賛否あるとは思いますが私はこの作品は最初から前後編と銘打ってるのであれで良いと思います。映画でもよくあるパターンですしね。続くなんて言ってもないし次回作の発表もされてないのに「次回に続く!」みたいな終わり方する2.5なんて山のようにあることを思えば、ちゃんと前後編で完結するのがわかってるのであれは個人的には許容範囲。

ただ、前後編とはいえ舞台にする以上ある程度エピソードが略されたり改変されたりするのは仕方ないことだとは思うんですが……その取捨選択がことごとく私の好みに合わなかったんですよね…。この短い時間で、そのエピ残すのにこのエピ削るの!?あのセリフ削ったのに、そのセリフいる!?のオンパレードで。あくまで個人の感想ですよ!

原作読まずに見た方が良かったかなあ…と後悔しましたが、でも原作読まずに見たらそれはそれで説明不足感があってちょっとわかりづらかった気がするし。

なんか「忙しい人のためのpet」感がすごかった。

 

そう言えばちょっと前に、課長島耕作君に届けの比較コラムが話題になったんですよ。

magazine.manba.co.jp

急になんの話!?って感じだと思いますが、今回のpetの脚本の印象、「島耕作の作者が君に届けを書いたらこうなった」みたいな情緒のなさを感じました。(島耕作への風評被害

「じゃ セレブレーションシンクロ*1しよか」「了解」みたいなお手軽さを感じたというか。(そんなシーンはない)

いやまったく司とか本当に!本人の演技はめちゃめちゃいいのに、林さんへの思慕とかあまりにも唐突だし。そのせいでヒロキへの依存もなんか薄っぺらく感じてしまうし。ヒロキはまあ主人公らしいまっすぐさと依存相手が司一人なのもあって、ある程度思考に一貫性があったのでまだ安心して見れたんですけど。

あと普通に脚本練ってなさすぎじゃなかった…?原作のセリフそのまんま引っ張ってきてるせいで、流れ的にそのセリフおかしいでしょ!?ってとこがちょいちょいあってすごい気になってしまったんですよね…。時系列が明らかにおかしかったり。

 

と、まあ色々思うところはあったんですが、役者さんたちはみんな好きだし原作も好きなので、後編どうまとめるのか楽しみにしてます。

その前にアニメだよね!多分アニメの方がおすすめだと思うので(オイ)興味がちょっと湧いたという人は是非アニメを見て欲しいです!いつからやるのかすらまだわからんけど!!

 

ところで大楽に推しくんのアレがアレするという超大事故*2があったんですけど、大楽を観に言った我々観客は全員ヒロキさんに記憶の一部を消されたことになっているので、終盤の超大事なシーンで●●が取れたこととか全く覚えてないです!大丈夫!!

 

 

*1:他人の記憶に入ることをシンクロと言います

*2:と言っても肉体的に危険な事故ではないです、概念的な意味での『事故』です…w

謎の感動〜喜劇という原点回帰

こんにちは、わたしです!

 

 

喜劇おそ松さん、19公演が昨日大千穐楽を迎えました。

お疲れ様でした!!楽しかった!!

 

ラスト前のあの歌を聞くたび、往年のニコ厨は「これかつての動画全盛期のニコニコにだったら絶対『謎の感動』ってタグがつくやつだ…」って思っていたのでした。

 

dic.nicovideo.jp

 

なんか、文字通りクソみたいな歌詞でもなんとなくそれっぽい雰囲気を醸し出してそれっぽい曲調で大人数でハモれば感動的っぽくなる…みたいな動画ありそうじゃないですか?曲調がレ●ゼの民●の歌っぽいとこも最高に好きです。 

うんこうんこ言ってるのもバカバカしくて笑えるんですけど、個人的にはうんこ部分(うんこ部分…)よりも、なんか初聴きだとちゃんと歌ってるように感じるけどよく聞いたらすげえテキトーな事言ってる部分がめっちゃ好きです。「そして最後にソロがあればいい〜♪」からのイヤミソロの「主役ぽ〜い立ち位置〜♪」の流れほんと最高で何度聞いても好きすぎる。トト子ちゃんのさかなソングも大好きなんですけど、松ステの歌詞考えてる人ほんと天才ですよね…

はよごほうびCDほしい〜〜〜〜

 

さていきなりラスト前の感動(しない)ソングの話から入ってしまいましたが、喜劇おそ松さん。面白かったんですが、初見では謎の違和感と安心感に包まれました。

違和感はまあ、わかります。当たり前だけどF6がいないこと。そしていつものショートコント仕立てではなく、一本のストーリーであるがゆえに小ネタは面白いものの全体的なギャグのパンチが弱めであること。

あと歌とダンスがない!寂しい!(観てない人には矛盾してると言われそうですが上記で書いてる「歌」はストーリー上のオチのようなもので、歌コーナーがあるわけではないです)まあ「喜劇」に徹したかったのはわかるし6つ子のおうたはなくてもいいんですが、OPは正直欲しかったな〜と思います。別にペンラ禁止でも客降りなしでもいいしそんな激しく踊らなくていいしテレビサイズでいいから、そこはやって欲しかったなあ。

そんな感じで、やっぱり今までの松ステに慣れてるとちょっと違和感というか、これ同じキャラを使った別の作品だなって感じがしたし、初日の初見ではまだこなれてないせいもあってかやっぱり1本の長編だと笑いという点では弱くなるな〜って思ったんですが、それ以上に謎の安心感というか、なんか納得みたいなものがあったんですよね。その納得の正体が、回を重ねて、大楽を終えてやっとわかりました。

 

何度かこのブログでも語ってますが、松に関してはもともと私はゴリゴリの原作厨でございます。

思えば2年半前、最初に「おそ松さんが舞台化決定」と聞いた時、当然のように「は!?」と思いました。ありえない、やめてとまでは思わなかったし、実写映像は場合によりけりですが舞台は基本好きなので、公式がそれをよしとするんなら観に行くよ派ではあったのですが、だからって全肯定かというとそれも別の話で。だってテニスとか黒バスとかみたいに、個人的なキャラへのこだわりはさておいたらビジュアル的には生身の人間がやってもそこまで違和感のない作品とはわけが違うじゃないですか。松ですよ?

それに、あの深夜ならではのクッソくだらないノリと下ネタが大好きだった人間にとっては、今をときめく若手俳優が演じるって時点で、まあ原作に忠実はまず無理だろうな〜とは思ったんです。

また、ああいう原作なので、原作のエピソードをそのまま舞台化するのはあまりにも無理がある上に、仮に出来たとしても最初からオチがわかってるのでつまらない笑えないものになってしまう。

そう色々考えて、それじゃあ若手俳優を使って「おそ松さん」を舞台化するならどうなるんだろう?と考えた時に、自分を含めておそらく大方のファンが想像したもの。それに限りなく近い形だったのが、今回の「喜劇おそ松さん」だったのではないでしょうか。

謎の安心感や納得の正体は、「これが観たかったというよりも、これを観せられると思ってたはずだった」ものを見事に見せられたなあ、という気持ち。

 

蓋を開ければ「おそ松さん on STAGE」という作品は、のちに追加の発表で6つ子の分身でもあるF6が加わり、ショートコントを軸に歌とダンスが散りばめられたエンターテイメントショーでした。ちなみに私は松ステのことを「スタイリッシュなドリフ」と呼んでいます。(若い人には絶対通じないニュアンス)

松ステは、そのドリフ的性質故に、どうしても多ステして内容を覚えてくるとだんだん飽きてくるというマイナス面があります。もちろんアドリブは毎回面白いし、後半は内容に飽きて推し定点気味になるってのは別に松ステに限らないのですが、笑いがメインの作品というのは笑えにくくなってしまうとどうしても辛い部分もあるんですよね。

松ステがドリフなら、喜劇はその名の通り吉本新喜劇でした。スタイリッシュかどうかは…えふしがいないとスタイリッシュではないな…。6つ子は推しも含め作品によっては皆「イケメン俳優」で通る人たちではあるものの、6つ子としてそこにある時の彼らはイケメンの肩書きは完全に捨てているので、もはや中の人本人がそれぞれ持つスタイリッシュさすら滲み出てすら来ないですけども(褒めています)でもベッタベタの新喜劇かというともうちょっとテレビ的な小洒落た笑いに振ってるとは思います。でも、やっぱり新喜劇。

これはホンワカパッパで笑いの情緒を育てられた関西の子供にしかわからない感覚かもですが、新喜劇って良い意味での予定調和なんですよ。お笑いの芝居で同じ演目を何度も繰り返す、同じギャグを何度も繰り返す、でもそこがいい。その安心感がいい。初見、全体的にいつもより面白さが足りない気がした。けど繰り返し見て内容を覚えてしまっても、飽きるというよりは次はアレがくるぞという期待感の方が大きい。これは正しく新喜劇だな、と。

何度見てもずっと好きだったのは三男の「じゃあ僕父さんの役やるね」と五男の危険球を謝らない実況かな…www五男の実況上手すぎないですか!?wwwあとこう別の作品で主人公投手の役をやってるだけに余計面白いっていうか…w

 

あとはもう、こなれてくるとみんなどんどん三男を困らせる方向にシフトしていくのが面白過ぎて、まあ絶対拾って突っ込んでくれる信頼あってこそなんだとは思うんですけどwほんといつもお疲れ様だよね〜と思います!

長男の中の人がかつて彼を「僕のアンプ」と評したように、関西人でツッコミ気質の俳優は他にもいますが、あの人のツッコミって「ちゃんとボケを生かすツッコミ」なんですよね。これはファンの欲目抜きでもなかなかいない。なんでやねんって突っ込むだけなら出来る人はいっぱいいるけど、わかりづらいボケでも咄嗟にちゃんと見る側にどういうボケか説明しながら突っ込める人って、プロのお笑いでも少ないんですよ。これは頭の回転の早い人間にしか出来ない。何人もの同業者に一番すごいと思うところとか尊敬しているところとかの質問で「頭の回転の速さ」って回答されてるの、ほんとすごいなって思うんですけど、まあ本人もわりと自負してるとこあるんであんまり褒めたくないな!と天邪鬼なおたくは思っています…w

いや顔や演技は臆面なくベタ褒めするけど、頭の良さだけは変に意識して調子に乗って欲しくないので直接はあんま褒めたくないんですよ。でも今回の手紙ではチョロちゃんの手前もあってついついベタ褒めしちゃった…///そうそう褒めないんだからね!(謎のツンデレ

 

ステ2の時もちょっと書いたんですけど、もともと私はチョロ松くんがめちゃくちゃ好きで大切で、だから初演の時は「チョロ松くんを引き受けてくれた俳優さん」として見てました。でもその後本格的に推すようになって、表向きのとは言え本人の人となりや普段の演技プラン、どういう役者なのかっていうのを知ってしまって、だからどうしても以前のようにニュートラルに見られない部分があって、原作オタの私としてはそれを少し残念だなと思ってしまうところもあります。言うなれば、着ぐるみの中の人と知り合ってしまったような感覚に近い。

でもそれは良くも悪くも、なんですよね。

堂々と推しと呼べる存在になったからこそ、見えているものもある。着ぐるみが笑顔でも、その中の人がどんな思いで入っているのか知っている。私だってど新規だし、そもそもたとえ古参だからって推しのことなんでも理解出来てるなんて思わないけど、それでも彼を彼として追っているゆえに最低限見えているものがある。

2.5に偏見はないけど特に俳優推しでもない同じキャラクターが好きな人たちが、口々に「すごく良かった」っていっているのを見ておこがましくも誇らしい気持ちになれるのは、今の私が彼を彼として知っているからなんだよなあ、と思います。

 

 

話があっちこっちしてるけど、とにかく楽しかった!

次の展開は上映会しか告知なかったんですけど(しかも楽日の朝にぴあからのメールでフライングで知った上に、大楽ではめっちゃザツな告知しかされなかったw)いつまでこのメンバーで出来るのかなー…。

でも松ステはキャス変するくらいなら終わって欲しいなという気持ちもある。いやサブキャラは一部キャス変しちゃったし前の二人も今の二人も大好きだから、他のメンバーも現実そうなったらそれはそれで受け入れるのかもしれないけども…うううん…まあまだ起こってもないことでしょんぼりするのやめよ!

ステ3ももちろんやって欲しいけど12人揃えるのが難しければまたライブと喜劇でもいいからさ〜!続いて欲しいな〜!!

 

 

なんて話を書いてたら黒ステのキャス変を知ってしまって、推しキャラでも推し俳優さんでもないのに(お友達の推しさんだけど)すっっっっっごいしょんぼりしてしまったので、やっぱり座組まるごと好きな作品のキャス変は辛いな…って思うのでした;;

ロスと向き合う

こんばんは!寝て起きたら某ステが夢だったことになってたりしないかな…と連日思いながら寝てるんですけど今日も現実だったし、いい加減メンヘラってないでチケ取りと向き合わなければいけない気はしています、わたしです!!

冬組さんはA3っていうかどっちかというとK3って感じじゃないですか?(おもしろくはない)(そして去年のトラウマが蘇りさらに鬱になる)

 

推しくん的には今年、主演じゃないけど外部舞台でも注目され、主演のオリジナル作品も大成功して、俺の戦いはこれからだ!!いざ新世界へ……!!第一部・完!!みたいな盛り上がりを見せてたのに、えっ今!?その仕事を!?!?受けるんだ!?!?!?って感じで正直びっくりしています。

いや別に作品disキャラdisではなく。ステ自体はWOWOWだけしか見てないんですけどすごく面白くて良い作品だなって思ったし、キャラビジュもかなり好みなんですけど。ただこのタイミングでいまさら主演でもない役でファンサ系2.5の仕事するのが普通に謎…そろそろ新規が欲しい時期なのかな〜まあそうかそうだよな…。

しかもネルケと今になって2.5で仕事するとも思わなくてそれも普通にビックリです。珍しく夜中に起きてM田さんの情熱大陸見てたのも、原初推しさん出演の舞台に突如アフタートークゲストで召喚されたのも、もしかしてフラグでしたか…でしたね…そう…気付かなくてごめんね…。っていうか原初推しも出るので二度ビックリです!!えっここでガチ共演するんだ!?wwwそ、そうですかありがとうございます……

 

先日のニコ生で週末にふたつ解禁がありますって言ってて、ひとつは翌日すぐ解禁された映画で(おめでとう!)、もうひとつはなんか舞台かな〜と思ってたけど待てど暮らせど音沙汰がないまま日曜の21時前になった時点で「おい週末もう3時間しかないけど!?」ってキレながらふと頭を過ぎりはしたんですよね。

だってもう時間的に、その時まさに初演凱旋の大千穐楽を迎えている、そしてすでに次回作が発表されている某作品の新規情報がくるのはほぼ間違いなかったので、タイミング的に合致しすぎてて…。え、エース……いやでもまさかね……と言った数分後の解禁でした。フラグ回収早いな!

 

色々思うところはあれど、とりあえずご出演おめでとうございます!!(と言えるようになったのもやっとって感じです)

チケな…がんばる…がんばるわ…。

正直そんな通わなくていいかな〜という気がするタイプの現場ではあるんだけど、だからって取れないのはもっと嫌だし病むので結局全ツッパするしかないんですよね。しんどい。*1

 

ちょっと前に原作厨VS俳優厨みたいな話題がありましたけど、まさか今更その渦中に飛び込むとは思わず、もう本垢のTLに流れてくるツイートを見ては虚無の顔をしてます。とりあえずああいうジャンルってキャストってだけで燃やしたくてしょうがない奴が一定数いるからほんっっっっっっと発言には気をつけてほしい。うた…の時学ばなかったか…?うんまあ多くは語りませんけど…頼むからいいトシしてしょうもない燃え方だけはしないでくれよな!

言うて私だって元々は2.5から入った元原作厨のクソミーハード新規だったわけだし、周囲の他担オタ友だって相当ガッツな子でも出自は多くの子がそうなので、原作ファンそのものに偏見あるわけじゃないんですよ。それに新たな仕事でブワッと湧いてくるであろう人たちの中にも、Aしか興味ない茶の間とか人気2.5と接触しか来ないDDキッズだけでなく2.5以外の舞台にこそ足繁く通うような熱心な中の人ファンもきっと何人かは生まれるはず。人気ジャンルは分母が多い分厨率も高いけど、分母が多いからこそ声のでかい厨に隠れて外から目立たないだけで、ちゃんとした人も絶対多いはずですし。だってそもそも若手俳優のアプリゲーですからね!(謎の信頼)

そう信じてちょっとは原作にお布施しようと、初期の頃落としただけで放置していた原作アプリを起動したりしてみました。リセマラ20回以上やりなおしてやっと…きた…

とりあえずしばらく頑張ります!

 

 

本題

さて突然の解禁により前置きがしぬほど長かったですけど、今回のテーマは『ロスと向き合う』という話。

 

だいたい物語にも推しにも深く感情移入してしまうタイプなので、通った作品、楽しかった作品は終わると大なり小なりロスを抱えます。でも推しくんが穴埋めゲームのようにあいてるとこにどんどこスケジュールを埋めてくるのもあり、そういつまでもメンヘラっていられないし、そもそも新たに観たものに対する感情で上書きされる部分もあるのでだいたいはそこまで引き摺らないんですよね。

 

でも昔の推しの頃から、だいたい年に1〜2作くらいはめちゃくちゃに引き摺っていつまでもロスを抱え続けてしまう作品というものがあります。

推しくんでいうと昨年のバンビショー、今年の春の火花、そして今までで一番引き摺った作品が『死神の精度』でした。

一方で他担の親友が今年初めてそういう作品に出会ってしまいました。彼女もわりと入り込むタイプなので多かれ少なかれ推しのひとつの舞台が終わるとロスってはいるんですが、まあ私と同じように次がくると上書きされるタイプでもあるので、今までそこまで引き摺ったものはなかったようなんですよね。だから自分でもかなり戸惑っている様子でした。トチ狂って「死ぬ間際に走馬灯で観たい」とまで言いだす始末。

その子と先日そういう話をしていて、その子もやっぱりずっとロスを抱え続けていてどんなに良い推しの新作を観てもふとした時にその作品のことを思い出して悲しくなってしまうと言ってて、ああ〜〜わかる!!!ってお互い傷を舐め合ったりしてたわけです。

私も、もう死神に至っては自分でもいい加減未練がましいと思うんですけど本当にいまだにずっと阿久津くんのことを考えていて、ボルで入れた手紙にもスズキくんと阿久津くんとの比較を書いたりなど、完全に死んだ元カレの面影を今カレに投影する厄介メンヘラ女みたいな手紙を推しくんに押し付けてしまったりしてめちゃめちゃ反省しています。

 

で、少し自分なりに考えたんですが、友人たちの話も含めてどうしても強く引き摺るのって、みんなパッケージ化しない作品なんですよ。

もちろん作品そのものの内容や推しの演じるキャラクターへの思い入れ、多く通ったことでの愛着などが大きな原因ではあるので、円盤にならないからって必ずしもロスを抱えるわけでもないし、円盤が決まってても結構引き摺るものもあるんですが。

でも、円盤になるものって、生の熱気や推しの熱意を直接受け取る機会は失われても『作品』としてはいつでも見返せる状態で残るわけじゃないですか。そして円盤の映像はいつでも同じものではあるけど、見返すと生で観た時の記憶も連動して思い出したり出来る。だから自分の中での記憶が上書きされていっても楽しかったこと全てが失われてしまうわけではない安心感みたいなものがあって、それが引き摺らずに過去として消化していける助けになっていると思うんです。

 

というあくまで仮定の話を親友としていたんですが、これを証明する形になるのではと思われたのが、私にとって『死神の精度』のテレビ放送でした。

どう考えても円盤化は難しいと思われた作品。諦めてはいたけど、それだけに余計いつまでもロスが回復しなかった。同じ舞台をなんども観たけど、訪れた土地とともにどの回にも唯一無二の思い出が詰まっていて、作品の切なさも合わせて私にとっては本当に良くも悪くもどうしても忘れられない作品になってしまった。次の作品もその次の作品もずっと楽しみにしていたし、私だって推しくんと同じように早く次に向かいたい。でも、私が次に向かうことで、この思い出は上書きされていってだんだん掠れてしまうんだと思うと辛くて、なかなか終わったことと向き合えなかったんです。

そんな中発表された、まさかのテレビ放送。

パッケージにはならないけど、録画を手元に残せる。つまり何度でも見返すことが出来る。想像もしてなかったことでした。そして、これで私は「死神の精度」の呪縛から解放される、と思ったんですよね。

 

OA当日、始まった瞬間から数々の想い出が蘇ってきて、まだ全然悲しいシーンじゃないのにめっちゃ泣いてました。

いやあ、それにしてもやっぱり映像は素晴らしいなと思う。生の熱気は唯一無二の変えがたいものでもあるし生の醍醐味は視点を自分で選べることだと思うんですが、反面映像は生でどんな良席で見ようが絶対見れない角度やドアップが見れるというの、改めて最高だなと実感しました。この気持ちが確認できたのって、やっぱり一度は映像化を完全に諦めていた作品だからこそだと思います。

2.5のライブビューイングとか円盤でも毎回思うことではあるのですが、こんなにありがたみの深いものなのだなあ、と改めて「好きな舞台作品が映像に残る」という素晴らしさと幸せを噛みしめました。

そしてやっぱり最高に好きな作品で、推しくんは役者としてのその演技自体はいつだって最高を更新してくれると私は思っているんですが、それでも多分この先これ以上に好きになれる作品に出会えるだろうかと思うくらい改めて大好きだったなあ、と思いました。

 

そんな風にして、映像化を諦めていた作品の映像を手元に残せるようになった(しかもBSプレミアムだからダビ10なんですよ……!!WOWOWとかスカパーみたいに焼いたら終わりじゃないんですよ…BDにダビングして、普段見る用にDVDに焼いてもまだ7枚予備ディスク作った上でHDDに残しておけるんですよ神か!?)わけですが。

 

それで結果的にロスと向き合って解決出来たのか?メンのヘラりが回復して意気揚々と次の現場への準備を進めているのか?というとですね。

ま〜〜毎日帰宅すると即HDDの電源を入れて再生してはメソメソと泣いてます。

 

いや全然解決しとらんやないかい!!!

むしろ悪化しとるやないかい!!!!!!

 

おかしいな…なんでだろう…?

私の検証が間違っていたとは思えないんだけど……うーん今回は地方まで通ったのもあってちょっと思い入れが強すぎるから、結局は時間が必要なのかもしれないです…。

 

 

という、なんの解決にもならなかった話でした。

でも映像は本当にうれしかった!ありがとうえねえっちけえ…真面目に受信料払ってきた人生が報われたよ…(今!?)

 

皆さんはどうしても忘れられなくていつまでもロスを引き摺ってる舞台ありますか?

*1:とかなんとか言ってたら、今さっき初動で出てなかった原初推しのキャラビジュが出たんだけどかっこよすぎて死んだので脳直でチケット増えそう