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謎の感動〜喜劇という原点回帰

こんにちは、わたしです!

 

 

喜劇おそ松さん、19公演が昨日大千穐楽を迎えました。

お疲れ様でした!!楽しかった!!

 

ラスト前のあの歌を聞くたび、往年のニコ厨は「これかつての動画全盛期のニコニコにだったら絶対『謎の感動』ってタグがつくやつだ…」って思っていたのでした。

 

dic.nicovideo.jp

 

なんか、文字通りクソみたいな歌詞でもなんとなくそれっぽい雰囲気を醸し出してそれっぽい曲調で大人数でハモれば感動的っぽくなる…みたいな動画ありそうじゃないですか?曲調がレ●ゼの民●の歌っぽいとこも最高に好きです。 

うんこうんこ言ってるのもバカバカしくて笑えるんですけど、個人的にはうんこ部分(うんこ部分…)よりも、なんか初聴きだとちゃんと歌ってるように感じるけどよく聞いたらすげえテキトーな事言ってる部分がめっちゃ好きです。「そして最後にソロがあればいい〜♪」からのイヤミソロの「主役ぽ〜い立ち位置〜♪」の流れほんと最高で何度聞いても好きすぎる。トト子ちゃんのさかなソングも大好きなんですけど、松ステの歌詞考えてる人ほんと天才ですよね…

はよごほうびCDほしい〜〜〜〜

 

さていきなりラスト前の感動(しない)ソングの話から入ってしまいましたが、喜劇おそ松さん。面白かったんですが、初見では謎の違和感と安心感に包まれました。

違和感はまあ、わかります。当たり前だけどF6がいないこと。そしていつものショートコント仕立てではなく、一本のストーリーであるがゆえに小ネタは面白いものの全体的なギャグのパンチが弱めであること。

あと歌とダンスがない!寂しい!(観てない人には矛盾してると言われそうですが上記で書いてる「歌」はストーリー上のオチのようなもので、歌コーナーがあるわけではないです)まあ「喜劇」に徹したかったのはわかるし6つ子のおうたはなくてもいいんですが、OPは正直欲しかったな〜と思います。別にペンラ禁止でも客降りなしでもいいしそんな激しく踊らなくていいしテレビサイズでいいから、そこはやって欲しかったなあ。

そんな感じで、やっぱり今までの松ステに慣れてるとちょっと違和感というか、これ同じキャラを使った別の作品だなって感じがしたし、初日の初見ではまだこなれてないせいもあってかやっぱり1本の長編だと笑いという点では弱くなるな〜って思ったんですが、それ以上に謎の安心感というか、なんか納得みたいなものがあったんですよね。その納得の正体が、回を重ねて、大楽を終えてやっとわかりました。

 

何度かこのブログでも語ってますが、松に関してはもともと私はゴリゴリの原作厨でございます。

思えば2年半前、最初に「おそ松さんが舞台化決定」と聞いた時、当然のように「は!?」と思いました。ありえない、やめてとまでは思わなかったし、実写映像は場合によりけりですが舞台は基本好きなので、公式がそれをよしとするんなら観に行くよ派ではあったのですが、だからって全肯定かというとそれも別の話で。だってテニスとか黒バスとかみたいに、個人的なキャラへのこだわりはさておいたらビジュアル的には生身の人間がやってもそこまで違和感のない作品とはわけが違うじゃないですか。松ですよ?

それに、あの深夜ならではのクッソくだらないノリと下ネタが大好きだった人間にとっては、今をときめく若手俳優が演じるって時点で、まあ原作に忠実はまず無理だろうな〜とは思ったんです。

また、ああいう原作なので、原作のエピソードをそのまま舞台化するのはあまりにも無理がある上に、仮に出来たとしても最初からオチがわかってるのでつまらない笑えないものになってしまう。

そう色々考えて、それじゃあ若手俳優を使って「おそ松さん」を舞台化するならどうなるんだろう?と考えた時に、自分を含めておそらく大方のファンが想像したもの。それに限りなく近い形だったのが、今回の「喜劇おそ松さん」だったのではないでしょうか。

謎の安心感や納得の正体は、「これが観たかったというよりも、これを観せられると思ってたはずだった」ものを見事に見せられたなあ、という気持ち。

 

蓋を開ければ「おそ松さん on STAGE」という作品は、のちに追加の発表で6つ子の分身でもあるF6が加わり、ショートコントを軸に歌とダンスが散りばめられたエンターテイメントショーでした。ちなみに私は松ステのことを「スタイリッシュなドリフ」と呼んでいます。(若い人には絶対通じないニュアンス)

松ステは、そのドリフ的性質故に、どうしても多ステして内容を覚えてくるとだんだん飽きてくるというマイナス面があります。もちろんアドリブは毎回面白いし、後半は内容に飽きて推し定点気味になるってのは別に松ステに限らないのですが、笑いがメインの作品というのは笑えにくくなってしまうとどうしても辛い部分もあるんですよね。

松ステがドリフなら、喜劇はその名の通り吉本新喜劇でした。スタイリッシュかどうかは…えふしがいないとスタイリッシュではないな…。6つ子は推しも含め作品によっては皆「イケメン俳優」で通る人たちではあるものの、6つ子としてそこにある時の彼らはイケメンの肩書きは完全に捨てているので、もはや中の人本人がそれぞれ持つスタイリッシュさすら滲み出てすら来ないですけども(褒めています)でもベッタベタの新喜劇かというともうちょっとテレビ的な小洒落た笑いに振ってるとは思います。でも、やっぱり新喜劇。

これはホンワカパッパで笑いの情緒を育てられた関西の子供にしかわからない感覚かもですが、新喜劇って良い意味での予定調和なんですよ。お笑いの芝居で同じ演目を何度も繰り返す、同じギャグを何度も繰り返す、でもそこがいい。その安心感がいい。初見、全体的にいつもより面白さが足りない気がした。けど繰り返し見て内容を覚えてしまっても、飽きるというよりは次はアレがくるぞという期待感の方が大きい。これは正しく新喜劇だな、と。

何度見てもずっと好きだったのは三男の「じゃあ僕父さんの役やるね」と五男の危険球を謝らない実況かな…www五男の実況上手すぎないですか!?wwwあとこう別の作品で主人公投手の役をやってるだけに余計面白いっていうか…w

 

あとはもう、こなれてくるとみんなどんどん三男を困らせる方向にシフトしていくのが面白過ぎて、まあ絶対拾って突っ込んでくれる信頼あってこそなんだとは思うんですけどwほんといつもお疲れ様だよね〜と思います!

長男の中の人がかつて彼を「僕のアンプ」と評したように、関西人でツッコミ気質の俳優は他にもいますが、あの人のツッコミって「ちゃんとボケを生かすツッコミ」なんですよね。これはファンの欲目抜きでもなかなかいない。なんでやねんって突っ込むだけなら出来る人はいっぱいいるけど、わかりづらいボケでも咄嗟にちゃんと見る側にどういうボケか説明しながら突っ込める人って、プロのお笑いでも少ないんですよ。これは頭の回転の早い人間にしか出来ない。何人もの同業者に一番すごいと思うところとか尊敬しているところとかの質問で「頭の回転の速さ」って回答されてるの、ほんとすごいなって思うんですけど、まあ本人もわりと自負してるとこあるんであんまり褒めたくないな!と天邪鬼なおたくは思っています…w

いや顔や演技は臆面なくベタ褒めするけど、頭の良さだけは変に意識して調子に乗って欲しくないので直接はあんま褒めたくないんですよ。でも今回の手紙ではチョロちゃんの手前もあってついついベタ褒めしちゃった…///そうそう褒めないんだからね!(謎のツンデレ

 

ステ2の時もちょっと書いたんですけど、もともと私はチョロ松くんがめちゃくちゃ好きで大切で、だから初演の時は「チョロ松くんを引き受けてくれた俳優さん」として見てました。でもその後本格的に推すようになって、表向きのとは言え本人の人となりや普段の演技プラン、どういう役者なのかっていうのを知ってしまって、だからどうしても以前のようにニュートラルに見られない部分があって、原作オタの私としてはそれを少し残念だなと思ってしまうところもあります。言うなれば、着ぐるみの中の人と知り合ってしまったような感覚に近い。

でもそれは良くも悪くも、なんですよね。

堂々と推しと呼べる存在になったからこそ、見えているものもある。着ぐるみが笑顔でも、その中の人がどんな思いで入っているのか知っている。私だってど新規だし、そもそもたとえ古参だからって推しのことなんでも理解出来てるなんて思わないけど、それでも彼を彼として追っているゆえに最低限見えているものがある。

2.5に偏見はないけど特に俳優推しでもない同じキャラクターが好きな人たちが、口々に「すごく良かった」っていっているのを見ておこがましくも誇らしい気持ちになれるのは、今の私が彼を彼として知っているからなんだよなあ、と思います。

 

 

話があっちこっちしてるけど、とにかく楽しかった!

次の展開は上映会しか告知なかったんですけど(しかも楽日の朝にぴあからのメールでフライングで知った上に、大楽ではめっちゃザツな告知しかされなかったw)いつまでこのメンバーで出来るのかなー…。

でも松ステはキャス変するくらいなら終わって欲しいなという気持ちもある。いやサブキャラは一部キャス変しちゃったし前の二人も今の二人も大好きだから、他のメンバーも現実そうなったらそれはそれで受け入れるのかもしれないけども…うううん…まあまだ起こってもないことでしょんぼりするのやめよ!

ステ3ももちろんやって欲しいけど12人揃えるのが難しければまたライブと喜劇でもいいからさ〜!続いて欲しいな〜!!

 

 

なんて話を書いてたら黒ステのキャス変を知ってしまって、推しキャラでも推し俳優さんでもないのに(お友達の推しさんだけど)すっっっっっごいしょんぼりしてしまったので、やっぱり座組まるごと好きな作品のキャス変は辛いな…って思うのでした;;