生きてるだけでありがたみ

推しくんがずっと好きな仕事をしていられますように

某朗読劇のはなし

こんにちは私です!

 

 

まずはじめに言っておきますが、私は推しを明らかにしてる以上、基本的に推しの選んだ仕事を虚無とかなるべく言いたくないです。

そもそもたとえ私にとっては微妙でも、他の人にはすっっっっごい面白いかもしれないし。他人の「面白かった」「楽しかった」を軽々しく否定したくはないです、ましてやその他人は推しくんのお仕事をお金を払って見ることを選んだ誰かなわけですから。

 

そしてもうひとつ言うと、私はかなり良かった探しが得意なほうです。

「良かった探しが得意」とか言うとなんか偉そうというか良い子ぶってるように聞こえるけど、まあ簡単に言えば舞台に限らずアニメ・ゲーム・映画などなんでもそうなのですが、しょうもないものでもそのしょうもなさの中に面白さを見出してしまう方なので(別に無理に見出そうとしているわけではなくおもんなさすぎて逆に面白いみたいなのにわりと弱い方なだけですwクソゲーとか愛好してるタイプ)よほどでなければガチの「虚無」に出会うことってないんですよね。

勘違いしてる人が多いですけど、だって「虚無」って決して「つまんない」「おもんない」とイコールではないんですよ。だって虚無だもの。つまんない、おもんない舞台が虚無になり得るのはもちろん事実です。でも、少しでもそのつまんなさおもんなさを笑えてしまった時点でそれは虚無ではない。

あと推しの出番が少なかろうがなんだろうが、「私にとって面白いと感じる舞台」であれば虚無とか全く思わないです。

 

 

というのを前提として、私がファンになってからリアルタイムで見てきた推しくんのお仕事で唯一ガチの虚無だったな……と言い切れるのが、火花の冒頭部分の茶番でした。

マジで初見から1ミクロンも面白さが見出せず、かと言って失笑すらも起きず、ただただ真顔で口元をひきつらせることしか出来なかった。推しが出てる出てないに関わらずどんなものでも金を出したからには出来る限り楽しむ主義の私ですが、推しくんが出てなかったら冒頭の茶番劇の途中で席を立って残りのチケットをゴミに捨ててたかも知れないくらいのレベルのやばい虚無でした。

「この後推しが出てくるから」という理由だけでかろうじて離席を耐えたのは、今の推しくんを推す以前も含めて、私が見てきたあらゆるエンタメの中でも初めてかも知れないです。

そんな火花ですが、原作の良さや演者のみなさんの力もあり、結果的に冒頭の茶番以外は普通に面白かったし推しくんの演技は最高だったし、冒頭の茶番を演じた2人のやりとりも(まあ又…先生は演技は上手いとは言い難いものの)後半に行くにつれてあれはあれで味があって別にお二人が悪いわけではなくクソ脚本に巻き込まれただけだなと思えたし、トーク聞いたりしてほんとに大好きな座組になったし…何より通えば色々と愛着も湧いたので、結果とても好きな作品にはなったんですけども。でもやっぱり今でも冒頭の茶番は許してないし今後あの脚本演出家の名前見たらウッとなるとは思います。

だから、やっぱりいまだに本当の意味での虚無舞台には生では出会ったことはないです。某ランキングで一位になったアレはさすがに…配信で見ても虚無っぷりがビシバシ伝わりましたけど…。まあ、あれもあれでエンタメとしては見所もあると思ったので、もしも自推しが出ていてかつ生で見ていたなら私はそこまで虚無とは思わなかったかもしれないです。知らんけど。

 

 

なんで虚無舞台の話をし始めたかというとですね、そんな私が、初めて「見る前から虚無の予感」という作品に出会ってしまったからです。

 

推しくんが露骨に客寄せパンダ営業をさせられまくっていた某アニメ。

……アニメ自体は面白かったんです。推しくんのおっとりした話し方も好きでした。

まあ…パンダ扱いに関しては、そもそも主演でもないのにあまりにも露骨すぎて、推しくんや自分にとってどうこうよりも共演者さんのファンの方に嫌な思いをさせてないかなあとひたすら胃が痛かったんですが。それでも推しくんは主演さんのことが大好きで比較的楽しそうにお仕事してたので(と言っても双方忙しい上に何本も一気に録るような短編アニメなのでご一緒出来た機会はめっちゃ少なかったようですが)まだ良かったんですよね。

でも、そのパンダ営業の最たるものとして企画された、サブキャラである推しくんが主役のオリジナル脚本によるスピンオフ朗読劇。それ自体もだいぶん意味わかんねーなと思ってたんですが、しかも推しくんとごく一部の方以外、メインキャラのほとんどがアニメとは別キャスト。

えっ それ『朗読』の意味ある……?

日程も大物舞台の間にぶっこまれてロクに稽古してる様子がないし、朗読劇なのにキャラコスしてるし、でもそのコスもなんかクオリティが微妙オブ微妙。だいたいあのメンツでわざわざ微妙なキャラコスしてまでやるんなら、朗読じゃなくてちゃんと舞台としてやれなかった?正直、なんでもうちょっとちゃんと期間を取って舞台にしなかったのか…っていうのはまあ、舞台をやるような資金がない&今稼げるうちに急いで集金したい感が否めなくて。そもそも推しくんのスケが確保出来なくて、でも今推しくんで金稼げるうちに稼ぎたいっていう発想で企画されたんだろうな…ってのが滲み出すぎててさすがに引いてしまった。

 

そもそも、主演の声優さんがお友達の推しさんで、朗読劇が発表された時点では朗読劇っていうくらいだから絶対アニメと同キャストだと思ってたので、もう何よりもお友達と連番出来るのが楽しみだったんですよ!勝手に思い込んでた私が悪いんですけど、でも結果違ってテンション下がった上に時期も悪くて厳しかったので、ぼっちならまあいいや…って最初は行かないつもりで円盤一応買ったけど先行応募しなかったんです。

が、なんかやっぱ1公演くらいは行っておくか〜と後から思い直し(意思の弱いおたく)FC先行が先着というミステリーに首を傾げながら発売日にチケット押さえたんですよ。そしたら、えっ…円盤先行ありましたよね…?というくらい良席で、これは本格的に売れていないのでは…と震えました。

 

さらに言えば、ビックリするくらい推しくんのモチベが伝わって来なかったのも虚無る理由のひとつでありました。それはもう、私が推し始めて以来史上最低レベルでモチベを感じない。いや、もしかしたら本人の中ではあったのかも…しれないけど…でも彼らしくないレベルで伝わってはこなかったな…。少なくとも、その期間にやっていた舞台にめちゃくちゃ力入れてるのがわかるだけに差が激しくて、そんな仕事もあったな…!?とこっちが度々失念しそうなほど、ほんとに出るのか疑うレベルでやる気が伝わって来なかったんですよね。まあ実際チケが売れてなかったので、モチベ上がらない気持ちもわからなくはないんですけども。

 

挙句、さらなる衝撃こと「アンサンブルダンサー」が発表。えっ朗読劇ですよね!?ダ、ダンサー……?朗読してる背後で踊るの……?さすがにシュールすぎでは……?

なんかもうここまでくると、逆にこれは私史上初めての本物の虚無舞台となってしまうのでは!?と若干ワクワクしはじめてしまう始末。だが冒頭でも語ったように、ワクワクしている時点でもはや虚無とは言えないという矛盾! 

 

チケが売れていないので後出しで発表された2日間全通特典はなんと、推しくん以外のメインキャラとの抽選チェキ撮影。わーおたくのみなさんお疲れさまです…と思うと同時に、えっ散々客寄せパンダ扱いしたわりにはここでは使わないんだ!?wwwっていうのもなんか笑ってしまった。いやまあ推しくんサイドはそれは嫌がったんだろうな〜とは思いましたけど。そもそも私二日間行けないから推しくんが回避してくれて個人的には助かったんだけど…。

そして推しくん個人の特典は、いつもの特典ブロに加えて事務所の倉庫からの蔵出しグッズをお一人様五点お持ち帰り可。なにそれ!?

情報垢の「これを機にオフィスの倉庫をキレイにしたいので、ぜひご協力をお願いします!笑」というツイートにはさすがに大爆笑してしまった。これを機にオフィスの倉庫をキレイにしたいので(笑)(笑)(笑)正直すぎるやろ!wwwww

推しの事務所の断捨離に付き合わされるオタクという概念、なかなか斬新では!?

 

 

とまあ色々紆余曲折ありましたが、結論だけ言うなら朗読劇自体は普通に面白かったです!良かった!!

開始前にもスタンドマイクが5本立ってて、エッ朗読劇なのに立ってやんの!?その苦行必要だった!?ってビックリしましたけど、いざ始まったら5本のマイクを出演者がクルクル入れ替わって喋る感じで、わりと動きがあって面白かったな。朗読劇というよりはアニメイベントの公開アフレコに近い感じでした。

 

特にあっくんが思っていた以上にめっちゃ良くて、アニメのあっくんの声に寄せてるんだけど無理がある感じでもなく、こう、なんていうか喋り方とかイントネーションで寄せてる感じなんですよね。すっごいアニメ見てリスペクトしたんだろうな〜!って感じでなんか感動したし微笑ましかったです。あとおんなのこ組が可愛かった!先生とこなぎちゃんのカップルが一番好きなんですが、エピローグの二人がほんと可愛くて良かった〜!

 

推しくん……推しくんは、まあ安定の推しくんというか。すっっっごく良かった!って手放しに言い切れるかと言えばまあぶっちゃけウーンって感じなんですけど、あの人は基本モチベがあんまりなくても当然手は抜かないしその時点で出来る最高のものはきちんと持ってくるタイプだから普通に良かったしガッカリさせられることはないんですよね。でもやっぱおたくは贅沢な生き物なので、もうちょっとモチベちゃんと上げられる時期にみたかったなあ、という気持ちはあります。本人がめっちゃ「これを!!!見てくれ!!!!!」ってテンションかどうかっていうのがわりとわかりやすい人なので、あーねwって感じでした。自分でも言ってるけど、本当に良くも悪くもウソがつけないんだよな!w

でもさすがだなと思うのは、舞台じゃないから派手に演技してるわけではないしコスプレして立って台本持ったまま喋ってるだけなんですよね、なのに壇上だとちゃんとそこそこ身長のあるおっとり男子に見える。女性陣が小さいので相対的に大きく見えたのもあるとは思うんですけど、なんか身に纏ってる空気っていうのかな…松尾の身長設定知らないけどアニメの印象だとあっくんは長身っぽいから松尾も170はありそうですよね?それくらいはゆうにあるように見えたのが素直にすごいな!と感心してしまいました。

まあそれだけに、お見送りで近くに行ったらいつも通り小さかったので「ちっさ………えっ小さいな!?!?!?」って久しぶりに小ささに驚くセルフ茶番をまたやってしまったんですけど。

 

断捨離付き合わされ案件()もわりとガチの蔵出しだったので、と言っても今の事務所になってからのだからそこまで古いものはそんなになかったですけど、ど新規のおたくにはなかなかありがたく。

まあ思うところも色々ありはしたものの、結果的には心底行って良かったな〜と思えた朗読劇でした!!楽しかった!!結果論だけど二日間みたら良かったな〜と思ったくらいにはすごく良かったです。

 

 

でも、ひとつだけ言いたいことがあるんですけど。

アンサンブルダンサー、必要だった????

 

いや〜朗読劇自体は面白かったけど、アンサンブルダンサーが踊っている場面はマジでやばかった。いやマジであの演出、必要だった????(二度目)場面転換で突然踊り出すアンサンブルダンサー。しかも長い。ひたすらにこれどういう顔して見ればいいの…?という気持ちでぼんやりと見ながら、ああ…この気持ちどこかで…ああこれは火花の冒頭のアレだ、と半年ぶりの本物の虚無を思い出したりなどもしました。

 

かくして某アニメ朗読劇。

作品自体は普通に楽しかったけど虚無体験はちゃんと出来たという、同時期にやったボルステとは対局の意味でなかなかの極上エンタメを体験させていただきましたとさ。