生きてるだけでありがたみ

推しくんがずっと好きな仕事をしていられますように

じわじわ病んだ1ヶ月〜続・諦める諦めないの話

こんにちは、私です。

 

 

この9月たった一人の推しに振り回され、日数にして半月以上を推し事に費やすという日々を過ごしています。

 

散々言ってますが、私は別にガッツや強いおたくになりたいわけでもない。同担さんは地雷回避で積極的に関わることは避けているので、拒否でこそないものの元々別件で仲良い人としか付き合いがなく、マウントする必要もされる機会も一切ないのでそういう他者との競争もなく、いたって気楽。推しに良く思われたくて推し事をしているわけでもない。(もちろん覚えていてくれるなら好意的な気持ちでいて欲しいとは思ってるけど、それはどちらかというと推しの気分を害したくないからであって、私自身がオキニになりたいとかそういう事ではない)

 

だからそんな私は、自分が行きたい時行ける時に行きたいだけ行くタイプのおたくです。

 

でも結局自分の願望を突き詰めていくと、例え私と推しの1対1の世界であっても、本心ではファンとして見ることが叶う現場の全ての推しが見たいといつでも思っています。

別にTOになりたいわけでもそれを誰に誇りたいわけでもなく、ただ単に私がコレクター体質のコンプ厨で、二次元だろうと三次元だろうとヒトだろうとモノだろうと事象だろうと、好きになればとことん重箱の隅までのタイプだからです。かつ基本的に自分の目で見たものしか100%信用出来ないので、他人のレポでは満足出来ない、自分の見れなかったものはなかったのと同じ。なので、究極の話をすると全部の現場に自力で行くしか本心から満足出来ることはないんですよね。本来の意味で行きたくても行けなかった場合はもちろん、自分で選んで干した時にしても、結局見なかった現場には多かれ少なかれ自分への遺恨が残る。

とは言えこのブログでも散々言っているように、私は地方の一般社会人で給料も少なく、今更推し事の為だけに転職出来るほどの若さもないし、バイトで収入水増ししているものの家庭の事情もあって自分のために使えるお金はさらに少ない。

だから推しくんくらい常に現場があるような人を追いかけていると、どうしても取捨選択、諦めるという判断は必要になってしまう。

 

ただそこで「物理的に絶対無理(病気や怪我とか、絶対に外せない仕事や私用があるとか、今月はもうこれ以上推し事に一円も捻出出来ないとか)」な現場に関しては、どんなにしんどくても諦めざるを得ない、強制終了状態なのでまだいいんですよ。まあ病むけど、病んだところでどうしようもないんだから病むのも一瞬です。

問題は「将来の事や健康のこと、職場・家庭での自分の立場等々を考えたら絶対行かない方がいいけど、物理的に行くのが不可能というわけではない」現場。いわゆる干すかどうかって現場ですね。

色んな意味で無理と潰しの利く若い子と違って、私のような年齢層で結構がっつりオタクしてる人間は、実質こういう場面が一番多いと思います。

そしてこのタイプの現場が一番厄介。なぜなら、行っても行かなくても病むから。しかもどっちにしてもいつまでも影響があるし、いつまでも引きずるから。

無理して行ったら、あとで健康を害したり金銭的に苦しくなったり職場や家庭で嫌な思いをしたり、またそれに行った事が原因で他のもっと行きたかった現場に行けなくなったり、行った事で起こる影響を後悔してしんどくなる羽目になることが多い。けど無理せず干すことを選んだら、なんかの拍子にやっぱり行きたかったってなった時に「あの時もうちょっと頑張れば行けたのに…」って思って自分を責めてしまう。

私にとっての推し事による負の感情は、こういう現場と自分自身との戦いだな〜と思うことが最近多い。

 

冒頭の話にもどります。

 

この9月、大好きな原作の舞台版の再演に推しくんが抜擢されました。そして、旅公演で地方を回るという告知もありました。

元ジャニオタスマオタだしジャニ以外にも色んな層の人たちを推してきた人生なので、実際「推しを推すために全国を飛び回った」ことは全く初めての経験ではないです。むしろ若かった頃には当然のように毎年やってたことですが、ただまさか若手俳優を推してて地方に飛び回るという選択肢が出てくるとは思わななかった。そういう作品もあるにはありますが、基本推しくんが出るような2.5や小規模演劇ってよほどの超人気コンテンツとかでもない限りは下手すりゃ東京のみ、東京大阪以外でやることすら稀だし。テニミュ追っかけてた頃は全盛期は全国での公演があったけど、当時でも北は行かなかったので…。東名阪と、気が向いたら福岡くらいだったかな。

もちろん地方は諦めるという選択肢もある中、私はその情報解禁を見た瞬間に脳直で「行きたい」と思いました。東京公演の回数を減らしてでも全部行きたい。

その時点では詳細な日程が発表されていなかったので(ちなみに10月の主演舞台もまだ影も形もなかった)、9月で東京大阪、10月にそれ以外の地方を回るとだいたい予想を立ててたんですよね。あと、さすがにどこの地方も土日は絡んでるだろうと思ってた。だから各地1〜2公演ずつくらい行けたら嬉しいな〜くらいに思ってた。

 

ところが、蓋が開いたらこの読みが大誤算。

 

東京公演から地方旅公演まで9月丸々一ヶ月(厳密には8月末からだけど)に詰め込まれ、東京以外の全ての地方が1日のみの公演、挙句なんとか日帰り出来る3箇所は全部平日。そして東北、さすがに3県続けて行くものだと思ってたらまさかの二週分断。

いやマジでこれさすがに全部行くの無理がありすぎるのでは。どんだけ休み取らないといけないんだ…。そう思ったけど、もう行くつもりでいたから今更諦めようという気になれなかったので、まあだいぶん無理してあちこち予定をこじ開けました。

あと諦めるという点でいうなら、東京公演に関してはマジで絞りました。最低限絶対行きたいところのみにして、いつもなら推しくん関連の時はどうせ上京するなら数日分チケ確保して泊まって見るんですがそれもせず、アフト回とかも増やさず、とにかく1ヶ月に推し事にかけられる予算を極力地方公演に回す努力をした。

西は岡山から北は岩手まで。祖母が旅行好きで幼少時は毎年いろんな所に連れて行かれていたこと、学生の時は乗り鉄の旅行マニアだったのもあり、通過のみも含めたら実はほぼ日本全国の地域に行ってる私ですが、東北はなぜか宮城しか行ったことがなかったのでこれで新たに制覇した都道府県が増えました。コンプ厨なのでほんとは山形も行きたかったけど、さすがに富豪でもない関西在住の一般社会人に2週連続で東北は無理だったので山形のみ唯一諦め。

先行でチケットを取った当初は、各地1〜2公演で発売日が地域ごとにズレていたことや、いつもは全通かそれに近いくらい通う地元関西での公演が1公演のみな上に東京公演も回数絞ったので、真面目な話全く多ステしてる感覚がなかった。が…いざチケットを揃えてみると結構な枚数になっていてビビリました。

1ヶ月でこんだけ休み倒して大丈夫か、来月以降金は大丈夫かっていう不安も多少あったけど、遠征予定を立ててた頃はほぼほぼ楽しみな気持ちしかなかったです。もともと旅行大好きだし!それに各地のお友達が遠征時に会いたい、推しくんの舞台見に行きたいって言ってくれて。本当に楽しみで楽しみで、推しくんも稽古頑張ってるし9月がくるのずっとワクワクしてた。

 

まあでも楽しみでしかなかった最大の理由は、さすがにまさかこの9月は死神以外の現場入れてこないだろうと推しくんを舐めてたからでしたね。

だって全国行脚の1ヶ月だよ?まさか常に取捨選択を強いられ、行って病み、行けずに病み、行かずに病みを繰り返す地獄の9月になるなんて思わないですよ…。

 

正直この1ヶ月、めっちゃしんどかったです。

いや推しくんだって若いとは言えもっとしんどいだろうし、推しくんに舞台以外でたくさん会えるのは嬉しかったし、そもそも行く行かないは自分で選んだんだから愚痴とはちょっと微妙に違うんですけど。

まず肉体的に予想していた以上にしんどすぎた。これは交通機関のとり方とシフトの入れ方をミスったせいもあるんですけど、地元の中心駅から自宅まで帰りつけずに市内でカプセルホテルに泊まりそのまま出勤という限界オタクここに極まるみたいな生活を、1ヶ月間に数度繰り返した。でもやっぱ家以外で寝るのってダメですね…年取ると特に。若い頃ならいざ知らず、まじで疲労が回復しきらない。時間としては家に帰るよりたくさん寝られているはずなのに、これでめっちゃ体力削られた気がします。そもそも職場泊まり込みと夜行バス移動も多かったので、今月自宅で寝た回数が両手で足りてしまう…人としてダメだ…。

でも、そこに現場があって、それが同じ舞台の何公演目とかじゃない場合、ファーストコンタクトで「行かない」という選択肢がないんですよ。それが私という人間です。

どんなにめちゃくちゃな日程でも、出ればまず行く事を考えてスケジュールアプリを眺め、アッこれ物理的に絶対無理だなって現場のみを泣く泣く除外する。そしてそれ以外の現場…まだ行くか悩んでいるものと行く気だけど抽選結果が出ていないものをグレーで入力する。前者はギリギリまで悩み、後者は取れるかどうか。取れなければ削除。

急に決まった現場は大体こんな感じですが、9月はとにかくこれが多かった。色んな現場が急にぶっこまれ、ただでさえ地方在住のそこそこの年齢の社会人の私は普段でも結構スケジュールこじ空けるの厳しいのに、もともとが旅公演のせいでかなりの休みをゴリ押ししている月間です。そこにさらに新たな現場を押し込むのは、本当に物理的にしんどかった。

それでも、そこに推しくんの現場があって、そこに推しくんがいるから。さすがにこんなに地獄みたいなスケジュールは今月限りだろう、もし仮にまたあったとしても次はもうゆるおたを貫く、こんなことは今月で最後にする、と決意して可能な限り無理を通しまくりました。

 

最初の予定通りの舞台の地方公演も含んで、今月ほんとに全部の現場が楽しくて、推しくんは可愛くて、ずっと幸せだった。

けど、さすがに肉体的にも精神的にも無理がありすぎて、だんだん帰り道に虚無を抱えるようになってきました。

わたし、なにやってんだろ、って。

推しくんはかわいい。推しくんのことは大好き。でも別にガチ恋とかりあことか、推しくんとどうこうなりたいとかいうわけでは全くない。そんな私がなんで推しくんにせっせと会いに行くか、その最大の理由って、それによって癒されて幸せになれるから、そうして日々の生活で抱える闇を推しくんが浄化してくれるからです。

私には私の人生がある。なのに、推しくんに会いに行くことによって肉体的な疲れを倍増させ、行きたくても行けない現場や無理してまで行った現場によって精神的なストレスも抱えて、本当なにやってんだろう。なんで今私は最終の新幹線に乗ってるんだろう。

そしてこんなにしんどい思いしてまで推し事してるのに、一番行きたかった現場にまた外れたのも病みに拍車をかけたのかもしれない。

なんか、夕飯食べる時間もないからせめて贅沢な駅弁を買って食べながら、駅弁の美味しさに悲しくもないのに涙が出てきたりして、アッこれ本格的にやばいな、って思いました。

 

 

無理しすぎるのはよくないんだなあ、と改めて思う。

今月まだ月末の旅行が残ってるけど、それ以外の自分が行ける現場が昨日で全て終わりました。月末の現場まではやっと少し間が空きます。そんでちょっと一段落して、ぼんやり考えた。

繰り返して言うけど、本当に今月の推し事は全部楽しくて(最後の東北はまだだけどそれもめっちゃ楽しみしかないし)死神はほんとに大好きになった舞台だったので色んな土地に触れ、ちょっとだけど観光したりご飯食べたり劇場ごとの空気感の違いも味わいつつ何度も観れるのが嬉しかった。イベントと接触の推しくんはずっとかわいかったし楽しかったし、こんなババアにも毎回優しかった。ここに具体的には書かないけど、個人的に嬉しいこともたくさんあって、すごく推しくんのおたくとして満たされたし、どの現場にも行ってよかったって思うんです。まだ終わってないけど、すっっっごく充実した良い一ヶ月だったなって思う。

 

でも、ただ漠然としんどかった。あまりに全力疾走しすぎた。※ここで言う全力疾走はたとえだけど、物理的にガンダしたことも一度二度ではない…

 

推しくんは自分のおたくのことが大好きな子で、だからこそ現場でいっぱい幸せな気持ちにさせてくれたけど、これで私が例えば倒れたりすることはきっと推しくんは望んでないと思うんですよね。(私個人がどうこうではなく「自分のおたく」がそこまで無理することを推しは別に望んでないだろうなという話)

 

ただでさえ取捨選択や当落で精神的にも若干病むのに、肉体的な疲労はそのまま精神をも蝕みます。それを実感したひと月だったなあと。

推しくんを末長く応援して行くためにも、無理しすぎるのは良くないなあって学んだ1ヶ月でした。

推しくんを好きでずっと応援したいからこそ、自分をもっと大事にしないといけない。一方で以前も書いたように、推しは永遠でないことはもう嫌というほど思い知っていて、だから今見れる推しは可能な限り見たいとも思う。

そのバランスって、すごく難しい。

私にももう少しばかり若さかお金か自由があればまた違ったのかもしれないけど、でも今この時このタイミングで出会った推しくんだからこそ、私にとってあんなにもキラキラしているんだとも思うし。

 

あとさすがにちょっといつもは見ないフリをしている交通費計算したら、この一ヶ月推し事の交通費のみで10万軽く超えたのでさすがにドン引きしました。地方とは言えそこそこ便利な地域に住んでいて、本州から一度も出てないのに交通費だけで10万超えはさすがに気が狂ってると思った。

 

来月からは、もうちょっと自分のことをちゃんと考えよう。

諦めるっていう選択肢と、もうちょっと心の余裕を持ってちゃんと向き合おう、と少し休みが出来て思いました。

 

  

まあ休みとは言っても次の推し事まで一週間ないし(笑)仕事は普通にあるんですけど、しばらくは普通に自宅で眠れるし(…)東北旅行に向けてちょっとお金と英気を溜めて、東北はまた全力で楽しみたいな〜と思います。

あとは楽しかった備忘録も兼ねて旅公演に絡めたおたく旅行記を書きたいなと思ってるので、気が向いたらまた読んでやってください。