生きてるだけでありがたみ

推しくんがずっと好きな仕事をしていられますように

君と紡ぐ景色全てにありがとうを込めて

 

もう結構日が経ってしまったんですけど、某王子様派生コンテンツのレビューおよび一作目上映会に行ってきました。

 ショー向けに書き下ろされた曲がどれもエモくて、友人が「私の勝手な想像だけど、本公演の時の曲は書き下ろし曲も含めて初代のイメージで書かれてたように思う。でも今回のレビュー向けの曲って正式に二代目のために書かれたって感じがして好き」って言ってて本当にそうだなと思いました。

 

最初に言っておきますが、この記事はあのキラキラした世界への批判も結構書きますので嫌な人は見ないでください。てかこの作品の思い出をちゃんと語ろうと思うとどうしても原作ジャンルへのdis(原作disではありません、『ジャンル』へのdisです)と主催への愚痴を挟んでしまうので、各種グループからは外しました。

これはただの二代目ピンクの1オタクの、個人的な日記です。

あとめちゃくちゃ長いです。読む価値なしです。

 

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ここからはちょっと原作のオタクに喧嘩売るようなこと書きますが、正直この劇団企画に関しては、良い思い出も感謝もたくさんあるけど半分以上は嫌な思い出ばっかりでした。

 

まず発表された時の、罪もない俳優に対する非難と罵倒の嵐。

一作目だったというのもあり、ファンには寝耳に水だった故というのもあるでしょうけど、特に推しくんたちへの風当たりは本当に強くてひどかったです。

もちろん個人の感情面でイヤだなって思う人がいるのは全然わかります。私も舞台化が受け入れられない原作はありましたし。

でも「これは二代目であって2.5次元王子様ではない」と公式が出して、王子様サイド公式も全面的に協力している企画であること、二代目が存在するということは初代がそれを「認めた」のだという事実。ファンなら当然思い至ることだと思ったのですが、そういう理解すらできない厄介をこんなにも抱えてるジャンルなんだな…というのが当時の正直な感想でした。

私は初代はアニメしか履修してないゆるゆる層ですが、だからジャンルの性質上一部過激派がいることはわかってました。わかってたけど、あくまで「一部」だと思ってたんですよね。外野から見てその一部が過激に見えるから目立つだけで、大半はマトモなファンなんだろうと。実際自分のいたジャンルも全盛期は「●●ファンは痛い」ってよく叩かれてたけど、痛いのは一部の層だけで大半は普通のファンだったし、過去叩かれていた他の人気ジャンルだってちゃんと観察していれば大概そうだったので。

でも、このジャンルはちょっと空気が違いました。そもそも言い方は悪いですがすでにピークはすぎたジャンルです。所謂イナゴニワカのジャンル荒らし層はとっくにいないはず。なのに当たり前のように公式や俳優に直リプで文句、ハタから見てて異常とも思える二代目に対するもっともらしいご批判ツイートが大量に拡散され、何千ものいいねがつく。フォロワーの多い人間がさも自分が正しいと言わんばかりに二代目への批判を拡散、それに信者の「私もそう思います!」「代弁ありがとう!」という大量リプ。吐き気がしました。それをあなたたちの好きな王子様が見てどう思うかとか考えないんですね。

もちろんマトモなファンもたくさんいるのはわかっています。フォロワーさんにもいらっしゃいますし。でもこのジャンルに関しては「ヤバい奴らの声がでかいから数が多く見える」のではなく、「ヤバい奴らの数が多いからマトモな人が埋もれている」のだなって本当によくわかりました。

 

これは推しくんのファンなら私レベルの新規ですらぼんやり知ってた話ですが、推しくんはもともと二代目を受ける前から『初代』の彼のファンでした。ライブにも行ったことあるくらいですし、二代目を受けてから公式に配給されたのであろうグッズより以前のものも私物でちょこちょこ持ってます。(別の王子様と仲良かった関係もあるとは思うんですが)だから、最初は本当に心からこの仕事を喜んだと思います。

王子様は実在してるんですよね?そう考えるとこれってすごいことだと思いませんか。普通に考えて、大好きだったアイドルが過去にやってた舞台のキャス変があって、そのアイドルのファンだった俳優が二代目に抜擢されたんですよ?

自分の推しだからとか関係なく、もし私が初代のアイドルのファンだったらキャス変は残念だなって思いながらもめっちゃ嬉しいと思います。王子様が実在してるならなおさら。自分の推しのこと大好きな子が二代目やってくれるってこんな幸せなことないって思うんですよ。最初から約束された推しへのリスペクト。最高じゃないですか。

でもこのジャンルは推しくんが「前から好きだった」って口にすると、「嘘つけ」「媚び」と叩かれるようなジャンルでした。たった一言、インタで「うたプ…の舞台化を〜」って言い間違った程度でボッコボコに叩かれるようなジャンルでした。初代のグッズをさりげなくつけてても媚びてるって叩かれる。もう何やっても気に入らないんでしょうね。

 

2.5次元なんて大概どんなジャンルでも叩く人はいるし、ある程度は仕方ないと思います。この世界の宿命みたいなもんだし、界隈がブームになってからデビューしたような若い子はともかく、ある程度の年齢の俳優たちはみんなちゃんとそういう覚悟でキャラクターを背負ってる。でもこのジャンルの排他は本当に度を越していた。こんなにも公式が『うたプ…の舞台化』ではないと気を使いまくっていてもなお、役者を叩いて当然だという空気が蔓延していた。

それでも、そんな空気の中まあ見に行ってやるかと思って下さった穏健派の初代ファンの方々を一作目組が実力でねじ伏せたことで口コミで評判が広まり、手のひらを返す人たちも大勢現れました。正直それ自体もモヤる部分はまあありましたけど、それでも推しくんたちが真摯に初代と向き合った結果が認められたことは純粋に嬉しかったです。何より公演前の状況が本当に酷かったので、原作ファンに褒められるというだけで心底ホッとした。

そのおかげってはっきり言い切りますけど、二作目三作目のメンバーは随分やりやすかっただろうと思います。もちろんそれでもしつこく叩いてる人はいましたし、その後もこの企画で何か発表があるたびに叩きが流れて二代目のファンは度々嫌な思いをしたし、旅番組発表の時はリリイベ落選してムカついてた私怨も重なって、嬉しい気持ち3割もういい加減解放してやってくれって気持ち7割くらいでした。そもそも東京MXって、こっちじゃ放送もしない。

 

と、この劇団の思い出を語ると地獄の釜の蓋が開くので散々disってしまいましたけど、本公演自体は素晴らしかったんですよ。オリジナルのサブキャラにもちゃんと物語があって、一見勧善懲悪っぽい展開ながら時代背景的には悪役側にも彼らなりの正義があったわけで、本当に悲しくてめっちゃ泣きました。推しくんは初代より脳筋感がすごいな!って感じでしたが(彼は漢気をちょっと誤解しているフシがあると思う、八田ちゃんしかり…w)推しくんの脳筋キャラ好きなので可愛くて良かった。

あとこれは1000000回いうけど推しくんのリーチの短い殺陣めっちゃ好きなので、武器が苦無だったの最高でしたね!!基本的にダメージ受けるのが一番多い役なので正直興奮したし、その辺の派手ではないけどさりげない巧さみたいなのがすごく生かされてて良かった。

人が死にまくった舞台で泣き倒して情緒グッチャグチャの状態で、刀ミュみたいに休憩を挟まずにいきなり「行くぜ〜!SHI・NO・BI!!それSHI・NO・BI!!もいっちょ!!」って強制メンタル更生施設か!?みたいなノリでライブが始まった時は初見かなりポカーンとしたけど、それはそれとしてめっちゃ楽しかったです。曲もさすがのエレガさんで1回で覚えるくらいキャッチーだったし。

あと衣装とかメイクとかが本当に丁寧!何度も何度も合わせて、質感は安っぽくならないように、でも動く時に重すぎない様にって厳密に調整して本当に細かいんですよ。なんと公演中も仕様が変わっていて、推しくんの手甲とか確か途中でなくなったりしたんですよね。何よりメイク!推しくんあの頃結構痩せてたんですけど、初代のイメージをリスペクトして「頬をふっくら見せるメイク」を施されてて、確かに普段よりも更に可愛らしい印象のお顔になってるんですよね!えっそのメイク本人に教えてあげて!?頬コケた自撮りばっかあげる本人に教えてあげry

福利厚生も行き届いててビジュアルブックやら限定円盤付きBDやらレコーディングしたCDもちゃんと出たし、まあその後のハワイなども(番組自体に思うところはあれど)推しくんがとても満喫してて可愛かったし、あと個人的に件のハワイ旅行には恩があるので感謝しています。

 

ただ楽ライビュ(or配信)がなかったことは未だに怨恨。永遠に恨み続けるからなって感じです。あとで上映会とかやったところで、リアルタイムで見れなかったその時間は帰ってこないんだよ。

一作目の時楽取れなくて、こんなに激戦の舞台なのにLVないのしょんぼりしたけど、プリライとかも基本ないじゃないですか、だからあの作品の派生コンテンツだから仕方ないよな〜って諦めたんですよ、一作目のファンは。

そしたら二作目の時フッツーにLVやるしね!そして三作目では生配信!ハァ!?って感じでした。思えば色々と一作目では実験されまくったなっていう印象が強くて、一作目でこうだったから改善しよう、っていうのが二作目以降に如実に繁栄されてて、それはそれで素晴らしいことだと思うんだけど一作目のおたくとしては本当にモヤモヤすること多かったんですよ…それこそ最初に書いた叩かれまくった件も含めて。もうちょっと何とかならなかったのだろうか。

 

そのほかにも、やらしい言い方をすると人気が下火にならないうちに色々やりたいのか、なんか妙に生き急いでるなって感じがすごくて。

件のレビューも発表された時嬉しさもありましたが、それ以上にモヤる気持ちの方が大きかった。三作目終わってほとんどすぐの時期じゃないですか、余韻も何もないだろって感じです。しかも3日間あるのに一作目は1人は1日しか出られない、二作目はメインが一人しか出られないからレビュー自体の参加がなし。正直ライブはやるのかなあとは思ってたけど、こんなに慌てて開催するよりもっと先でいいからちゃんと全員集まれるタイミングで開催して欲しかった。トークショー付き上映会も、今!?今やんの!?って感じだったし。

 

あとね、一作目の時からというか、二作目が発表された時からなんですけど、なんかやたらと『劇団シャ…』でひとつの座組、っていう公式のゴリ推しがすごくて。それがなんとなく、もともとの舞台オタクとしてはいまいちしっくりこなくてモヤモヤしてた。

だって共通点といえば原作と主催だけで、キャストどころか脚本演出すら全く違う作品ですよ。もちろん共通の稽古なんかもなく、それをひとつの座組です!って言われても、初代と違ってそれぞれの舞台以外のことを(当時は)するわけでもないのに、そうなんだ!ファミリーだね!^^とかなれるほどお花畑ではないので…。

 

 

でもね、これ、これが実は本題なんですけど。

あのレビューショーを見て、初めて私は「そのこと」に納得できたんです。

 

ああ、それぞれバラバラの舞台をやった三組だけど、でもこの人たちは全員王子様の二代目で、二代目劇シャ…はひとつの劇団なんだ、って。あのキラキラした空間を共有して、初めて受け入れられた。

本当にキラキラしててみんな楽しそうで、出演者もお客さんもみんな笑顔で。始まるまでは色々ありすぎて、もう行くのやめようかとすら思ったけど、会場にいる間はずーっと幸せでニコニコしてた。チーム越境してわちゃわちゃ絡む二代目ちゃんたちがめちゃくちゃ可愛い。でも結局自分の相方大好きな一作目組可愛い。昼の部ド下手だしそんなに良い席じゃないと思ってたら目の前が通路カメラだったので、ゲームの時もレビューの時もそこでみんな立ち止まって色々やってくれるのでハイパー美しい顔をいっぱい間近で見れた…みんな、みんな顔がいい………(失われる語彙力)

 

あれをひとつの劇団なんだなって思った理由のひとつなんですけど、あの空間にいた推しくんって、推しくんであって推しくんではない感じがしたんです。それは良い意味でなんですけど。

少なくともレビューの方で二代目ピンクさんの格好をしていたけど、実際は口をひらけば関西弁でツッコむいつもの素の推しくんなんですよ。でもそこにいるのは『二代目翔ノ助役の俳優さん』という役を与えられた推しくんだった。推しくんの役を演じている推しくんという感じ。これは他の舞台ではなかった感覚でした。

王子様と呼ばれるアイドルたちの二代目であるという矜持、なのかな、と。意識してるわけではないだろうけど。

 

素晴らしいレビューショーだったからこそ、やっぱりこんな慌てて開催して全員揃えられなかったことは悔やまれるなって改めて思いました。

二作目組のMV最高だったけど、それはそれで他の組だってMV撮って欲しかったなって思うし、二作目組の生歌聞きたかった。

中途半端に初日だけ出るハメになった青さんだって無念だったろうと思う。大好きな先輩であり親友である人と初めて正式に相棒役としてぶつかり合えた作品で、その最後を飾るステージで相棒を一人にしてしまうこと。基本相方にツンツンな推しくんが、はっきりと「寂しい」と口にしたの、なんだかやるせなかった。いっそ最初から不参加なら寂しいながらもそういうもんだと納得出来ただろうけど、昨日まで一緒に歌ってた人がそこにいない、ってやっぱり本人も見てる側もすごく寂しいですよ。

本当にこういうとこ、もう少しどうにか出来なかったのかな、ってことが多すぎるんですよねこのコンテンツ…。

 

そんな中、上映会は四人揃って出てくれてよかった!

そこで推しくんがずっと初代のファンだったと言ってくれて嬉しかった。きっとずっと胸張って言いたかっただろうこと、もうそれを媚びてるとか言われないくらいには立派に二代目を勤め上げたもんね。

黄緑くんが泣きながら初代にあなたのおかげで人生が変わった、と言ったことも本当にめちゃめちゃ一緒に泣いた。多分彼が一番風当たり強かったと思うんですよ。抜擢された時点では、言い方悪いけど一番無名だったわけで。だから嫌な思いもいっぱいしたと思う。それでも、初代から受け継いだ役と寄り添って初めての景色をたくさん見て、その全てに感謝を述べて。本当によかったねえよかったねえってめちゃくちゃ泣いてしまった。

 

私は一作目組のファンだけど、この4人の二代目俳優だけでなく、この11人に「出会えて」良かったって、あのレビューと上映会で初めてちゃんと思えた気がする。

色々思うところもあったけど、みんな大好きでした。

最高にエモいショーだったけど、でも、二代目が終わってしまうことを初めて「寂しい」と思った。正直舞台としての思い入れはそれぞれ一作ぶんしかない。シリーズが続くわけでもない、それっきりの舞台だ。再演をやるような空気もない。

最高に幸せなレビューショーを見ながら、これで最後、お別れなんだなあ…と思った。

大玉の花火の様な世界だったな。

 

今なら言える、推しくんでない推しくんと、彼を取り巻く全てにありがとう。

そう心から思って、幸せなレビューは幕を閉じました。

 

 

 

 

 

 

 

……まだ解放してくれないのかよ!(笑)