生きてるだけでありがたみ

推しくんがずっと好きな仕事をしていられますように

ふらふらしてる君でよい〜松ステ雑感

松ステ、とりあえず一段落しました。

 

大阪あと一公演残ってるしちょっと当日券悩んでたんですが、楽日はさすがに抽選になりそうだから…私はもう十分楽しんだしまだ東京公演も行くのでいいかなって。ゆるおたですしね!

というのは強がりで、普通に起きたのが昼だったので40秒で支度しても間に合いませんでした…。いや〜〜よく寝たな!!

 

いやここんとこ立て続けの現場に何公演も入ってるので、我ながらさすがにもうゆるおただって言い張るのはいい加減アレかなって自覚は若干あります。ありますけど、多ステそのものに価値を感じてるタイプではないし、自分の生活と財力に無理ない範囲で観たい分だけ入った結果たまに多ステになるというだけなので、謙遜とかでもなくそういう意味でやっぱりゆるおたなんですよね…。

ていうか私だって金と暇が有り余ってたら全公演全通したい〜って普段言ってるけど、正直今の体力では金と暇が有り余ってても全通無理だなって今回心底思った。ババア辛い。3日連続6公演観劇、普通に足腰が死んでる。座ってるだけなのに…って思うけど、案外飛び跳ねるより疲れるんだよね、なんでだろう…。

 

 

まだ公演中ですが普通に感想を書く上でのネタバレには配慮するつもりはないので嫌な人は読まないでくださいね。

 

 

 

 

いやー今回もほんっっっと楽しかったです!

 

正直、今だからぶっちゃけるとゲネを観劇した段階では前回の方が面白かったな…って思ったんですよね。脚本的に。

まあどうしても新鮮味に欠けてしまうのは仕方ないと思うんです。初演って「あの松をどうやって2.5次元舞台にするの〜?」っていう、それも好意的な人間ですら期待というよりはどちらかというと不安の方が大きかったくらいマイナスの印象から入ってて。それが予想をはるかに超えてくる完成度だったっていうところに松ステのすごさの前提があったのは否めないと思うので…。

でも第二弾である今回は、観客の誰もが、おそらく初演を観てない人ですら「松ステが大体どういうものか」は知ってるわけじゃないですか。その中で面白いものを作るってなかなか難しいことだとは思います。だからある程度仕方ない部分はあるけど、やっぱ前回よりは全体的に弱いなあって感じました。

 

でも、初日入ったら…全然違った。

ゲネの内容と初日の内容、全く同じだったんですよ。今回も日替わりとかあるし、細々としたアドリブもあるけど、基本ゲネでやったことをほぼ初日同じようにやりました。

でもね、本番はめちゃくちゃ面白かったんです。

やっぱり松ステって、客席のレスポンスがあって初めて完成する舞台なんだなあって感じました。彼らが舞台上でやったり話したりすることで客席が笑って拍手する、そしてそれに彼らが反応を返したり返さなかったり、そこまでが「作品」なんだなって。

だから初日から観客の反応に合わせてセリフの言い回しや言うタイミングがどんどん変わる。あっここ面白いこと言ってるのに客がその前のリアクションで先に笑うから聞こえなかったな〜って残念に思ったところが、翌日には微妙に変わっててちゃんと聞こえるタイミングになってる。そういうとこほんとすごい。

ああこれが松ステだ、そうだ、これを見せられたから私は前回、毎日当日券に並んだんだって思い出しました。

 

 

ただね。

松の原作アニメが大好きで、最推しキャラ三男ちゃんが大好きで、そして原作とキャラの厨として観た前回の松ステが本当にめちゃくちゃ大好きだった私は、今回の松ステを観ていて、確かに面白いんだけどなんかやっぱり前回と違うなってずっと感じてて。

それは先ほど書いたように、松ステそのものの新鮮さがなくなってしまったせいとか、脚本の質とかかなって最初思ったんですけど、ゲネ込み六公演観たところで改めて色々振り返ってみて、あっ、違う、って気づいた。

 

私にとって前回の松ステと確実に決定的に違うこと。それは、初演だ第二弾だっていうことよりも、観客としての私自身の在り方。

私は今もう、『推しくん』のおたくになってしまったんだなあって。

原作のおたくでも三男松のおたくでもなく…いや原作も三男松くんもめちゃくちゃ愛してますけど、でも今の私の『観客』としての前提がもう推しくんのおたくになってしまってる。

推しくんの芸歴からしたらド新規とは言え、初演前から今までの間に推しくんがどんな仕事に出会ってどんな風にこなして成長したり時に苦しんだりたまに凹んだり無理を薙ぎ倒したりしてきたか、まあ推しくんが表に見せてくれている部分のみでかつ一方的とは言え、ファンとしてずっと寄り添って見てきました。だからもう、今の私にとっての推しくんは初演の時のように「大好きな三男松くんを演じてくれる顔面がハイパー可愛くて演技の上手い人気若手俳優」ではない。だって、彼自身が『推し』そのものだから。

 

例えば今回三男松くんメインのコントがありました。

短いコントの中でめちゃくちゃな台詞量の上に長ゼリフをふたつも一息でしゃべり、直後にハードなオタ芸を披露するそのコントは、今回三男くん最大の見せ場だと思う。

前半の気持ち悪いリアクションからもう何もかも全て三男くんが可愛くて、盲目三男オタとしてはそれこそ最初のライブシーンの三男くん本人なみにゴロゴロしたいやつだし、開眼後のオタ芸は大拍手ものだし、そこからの流れで最後の大オチとして一瞬素の推しくんに戻って「これめちゃくちゃしんどいんですよ…」ってえずきながら言うところ、大爆笑なはずの場面なんですよ。実際めちゃくちゃウケてましたけど。

推しくんのおたくの私は、正直苦笑いしか出来ませんでした。

だって長台詞キツイ、今回めっちゃしんどいとこある、運動量すごいって本人が散々言ってたの知ってるもの。前回は楽しくユルくやってたらしい松ステの稽古で何故か今回地味に病んでってたのを肌で感じてたもの。その前提があって、普通に笑いとして受け止められるほど私はポジティブな人間ではないよ…。

推しくんにとっても、そこ全力で笑ってもらうのが一番良いのはわかってるんです。でも推し個人がネタでなく本気でしんどいのを知ってるのに、推しのおたくである私はそんなに心から笑えない。

件のコントそのものは大好きです、三男くん的にも推しくん的にも最高だと思うし、円盤出たら何十回でもリピしたい。オチを批判してるわけでもないです。ギリギリのメタネタではあるけどそれこそ松の真髄だなって感じで、あそこで推しくんのしんどさをオチに持ってくるのはコントとしては最高だと思う。本当にただ単に、私が中の人に思い入れを強く持ってしまったからそれを笑えない種類の人間になってしまった、というだけ。

くしくもこのコントが、内容はバカだけど「推しを推すということ」についてちょっと考えさせられる部分もある内容だっただけに、余計なんかその点が染み入ってしまった。推しくんの気持ち悪い長台詞を聞きながら私も推しくんの吐き出した二酸化炭素を吸ってるんだよなっていう、なんとも言えない気持ちになったよ…。お前はそのセリフをお前を推しているおたくがどんな気持ちで聞いてるかわかってるのか?っていうね。w

 

 大きく感じたのはあのコントだけど、他にも細々と引っかかりがあって、シモネタとかもそうなんだけど。私は松の下品ギャグが一話からずっと大好きだしそれをあのメンツにやらせてる松ステのふっ切り具合が大好きだけど、でもやっぱりどっかで「ウワッ推しくんにこの台詞喋らせるんだ…」って気持ちもどうしても感じてしまって、そうか私はもう推しくんのおたくという前提でしか観れなくなってしまったから初演のような気持ちで受け止めることは出来なくなってしまってたんだなあ、っていうのが若干寂しくはありました。

 

だから今回全力で楽しめたのはF6のパートだった。ステF6は前回で人気出たからか今回出番増えてたし、なんていうか様子のおかしさがグレードアップしてましたね特にジャスティスくん。

えふしのメンバーで中の俳優的に一番好きなのは青の人で、キャラ的に一番好きなのは緑の人なんだけど、舞台のF6に関してはもうダントツで赤の豚になります。ほんっっとーーーーに初演の時からさわやかジャスティスが好き……。なんだろう、彼の在り方って、かつてジャニの女だった私の心を最高の形で抉ってくるんだよな。ゲネでめちゃめちゃ手厚いファンサをいただいて本当に死ぬかと思った。

 

あともう、原作オタとして本当に全ての立ち居振る舞いが大好きなのがカラ松くんなんですよね。あの一挙手一投足がイラッとくる感じ最高に好きだし、アニメにすごく似てるってわけではないんだけど「現実にカラ松が存在したら絶対こういう感じ」っぽさがたまらない。2パターン日替わりショートんとこの色松二人のコントがめちゃくちゃ好きです。あとカラ松の本人ボケてるつもり一切ないクソ言動を、わりと細かく拾って突っ込むチョロ松くんがほんと好き。

あっ、カラ松くんアニメにすごく似てるってわけではないと言ったけど、カラ子!カラ子めっっっちゃ似てませんでした!?wwwwぶっちゃけあの中で一番アニメに似てたと思う、ビックリした!www 次点は一子です。

じょし松は全員ああいう女いるいる…って感じで普通に可愛くて面白かったですね。原作おたく的にはチョロ子は隠れ巨乳設定なのが良いので、胸盛ってないことがどうしても気になってしまったんだけど、盛ってないのに以外と胸があることも別の意味で気になってしまった。チョロ子の「正規の値段を払う喜びってあるよね」って言い方がぽくて好きです。

 

そういえば松ステのマナーが悪いみたいな俳優オタクらしきツイート回ってきたけど、ツイ主のアカ見たら元から松クラに偏見持ってる人間だったし、正直片方に偏った悪意ある人間の言うことなんて信用できるわけないじゃんって思いました。原作・俳優オタク両方の視点持ってる人間からしたら、どっちにもマナーがクソなやつはいたんですよね。まあ確かに原作おたくは痛バとかコスプレとかいるから、見た目的に目立って不快ってのはあると思うし、私もコスプレやぬい観劇見た時はウワアって思った。てか最初に上記のツイ見かけた時点で私は4公演見ててその時点で観劇マナーのおかしい人なんて一切付近で見かけなかったので「そんなだったか?その人の座った席の周りがたまたまマナー悪いのが集まってただけじゃね?」って思ってたら、その直後の席がコスプレとぬい観劇と痛バとメモ厨に囲まれてたのはさすがにウケた。ビンゴかよ。

でもなんなら持ち物やファッションは単にそれを気に入らない人が見たら不快ってだけであって、他人の観劇に物理的に迷惑をかけているわけではないからなあ。それよりクソ盛りヘアメの方がずっと迷惑だし、ティッシュもらうために無理に乗り出したり、明らかに邪魔なタイミングでキャラでなく中の人の名前を呼んだりしてるのは俳優厨の方が目立ってましたよ(カテコで叫んだ同担まじで滅して欲しい)。

だからどっちにもマナーが悪いやつはいて、何クラスタガーみたいな話じゃないし、どっちかをひとくくりにして叩く人間の言う事は信用してはいけないと思います。

まあ観劇慣れしてない原作おたく層へのマナーの啓蒙は必要だけど、するのならあくまでけんか越しじゃなく、かつ「他人の観劇の妨げにならない」ってことに焦点を置いて注意喚起して欲しい。自分がただ個人的に見てて不快なものと、本来の意味での観劇マナーとを履き違えないで欲しいなと思う。

 

話は推しくんっていうか三男くんにもどるのだけど、総括するなら見せ場多くて、何より前回はワードとしてはシコとかライジングとかは出てきたものの実質1期1クール目のツッコミ三男くんのイメージで書かれてるなって感じたのが、今回は1期後半(シコ松・ライジング以降)〜二期の、一周回って吹っ切れたせいで様子のおかしい三男くんって感じで、ちょうど二期がまだ放映中なのもあって意外とアニメとの齟齬がなくて良かった。

酔っ払いの演技大好きだけどなんで絶対入れ込んでくるんだろう…w 多分赤ちゃんの話と前回のシャツの話同じ脚本家かなって踏んでるので、その人が一期二話とかのチョロ松くんが酔っ払うエピが好きなのかな…www 前回はまだしも今回別に酔い潰れてる必要全くなかったですしね!w 前回の推しくんの何故か日を追うごとにリアルになる酔っ払いの演技が気に入られたのかもしれないですが。

あと、あらためて全員同じような姿をしてわちゃわちゃしている松だと、本当極端に小さく見えるな…と。例えば一番最近観たのが文ステで中也さんは原作からしてちびっこキャラなのだけど、でも実際板の上でそこまで小さいって感じないんですよね。似たような姿、似たような背格好の6つ子だからこそ、ポコッと小さい推しくんがちょいちょい要所で「うわっちっさ!」ってなる。w そういうとこも含めて本当に可愛い三男くんをありがとうねという気持ちを、改めて思い出した。

初めて見たとき、推しくんと、三男好き以外には雑な便利キャラとして扱われがちな三男松の解釈が近かったことが、大切に演じてくれたことがすごく嬉しくてありがたかった。当時キモオタみたいなキャラ厨の感謝の手紙を入れてしまったことをまた思い出して死にたくなるんですけど、あのときから根っこの気持ちは変わってないし、あのときに一緒に突っ込んだプレを大切にしてくれてることを知ってるから、キモオタの気持ちは伝わってると思いたい。でも、今なんとなく顔を覚えてるであろう私があれと同一人物だとは気付いていて欲しくはない。w

 

 

なんか今回稽古期間から珍しく病んだりもして、かと思うととんでもなく嬉しいことがあったりもして、情緒がジェットコースターだったんですけど、本番始まっていろいろあっていろいろ考えて、改めて推しくんが好きだなって思った。

そうなんだよなあ、推しくんの何もかもを全肯定してたファンになりたての頃とは違って、今は粗だっていっぱい見えるし腹を立てる事も普通にある。けど、それでも、そんなところも含めて全部が推しくんだし、好きだなって思う。貶し愛とまでは言わないけど、人間同士なんだから、腹たつところ嫌いなところもちゃんと見えた上でそこも含めて受け止められるようになってからが本当の愛なのかもなっていう気が最近はしています。(ガチ恋ではない)

 

今回ほんと大変そうだけど、大楽まで体調に気をつけて頑張って欲しいです。