生きてるだけでありがたみ

推しくんがずっと好きな仕事をしていられますように

いろは坂の地縛霊が真波山岳を語る(長い)

はじめに

今回のブログはめちゃくちゃ長いです。注意。

また、弱虫ペダル(原作)に対する若干のdisというか否定的なニュアンスを含みますので、どこまでも原作の信者!原作の展開が全て!って人は読まないで下さい。あと気持ち悪いキャラ厨二次元おたくのしょうもないこだわりと勝手な考察の話なので、この考えが正しいと思ってるわけではないです。そういうつもりで読んで下さい。

と言っても、私も元々は原作ファンですし、作者様はもちろんのこと、展開そのものやそれを良しとする読者を否定するわけではないです。ただキャラ厨の私の求めていたものとは齟齬があったというだけです。

 

端的に言うと、私の弱虫ペダルは39巻で止まっています。

 

という前置きを前提として、いろは坂を彷徨う地縛霊が成仏させてもらえない話を鼻で笑って下さい。あと、今回は二次元三次元話が混ざってるので各グループに出ないカテで投げます。

 

 

真波山岳という男

私は弱虫ペダルという漫画において、真波山岳くんというキャラが好きです。

 

私にとっての真波山岳は、初めて好きになった時からずっと人外だったし、そういうところが好きだった。どうやら子供の頃は人間だったらしいけど、自転車に出会って彼は人ではなくなった。ちなみに次点で好きなキャラは御堂筋くんなので、基本的に元人間の人外が好きなんだと思います。坂道くんも好きだけど、彼は生まれながらの人外なので……。

真波くんの世間のイメージは天使……?だし、まあ実際羽根が見える表現がされるし、不思議ちゃんだし天使のように可愛いけど、個人的には天使というよりはぶっちゃけ「妖怪」に近い存在だと思います。山の妖怪……。ある意味御堂筋くんより妖怪だよなって。みどくんの方がまだ、人間っぽさがありますよね。

 

一年のインハイで、彼は坂道くんに敗北を喫します。でもそれは全然良かったんですよ。むしろ素晴らしいゴールだったし、前述したように人から人外となった真波山岳と違って、小野田坂道くんは自らを人だと思い込んでいた生まれながらの人外なので、勝てるわけがないのです。

あと、すごくメタな事を言うと私はキャラ厨である前にスポーツ系熱血少年漫画が昔から大好きなので、根っからの漫画おたくとして、たとえ敵陣営のファンであっても基本的に主人公やその所属チームが勝利することが最高のカタルシスだと思っています。だから、そこは全然良かった。あのゴールシーンは大好きで今でも読み返します。

 

私が受け入れられなかったのは、二年時のいろは坂。未だにどうしても無理だし、どうしても納得出来ませんでした。努力の凡人手嶋さんがあそこまで及んだのは…手嶋さんが主人公の漫画でない以上はっきりいってかなり疑問ではありますけど…まあ、それ自体は百歩譲っていいんですよ。私は手嶋さんというキャラ自体は好きだし、あのくらいの見せ場があっても良いと思う。

でも、あの流れなら手嶋さんが勝って良かったじゃん……。だってあのトラブルはどう言ったって真波山岳自身が招いた事だもの。

あそこで待たれて、そして真波が山を獲ったことで、真波山岳はあの瞬間「ただの人間」になってしまった。そして真波山岳という山の妖怪を、人外から人間の座へ引き摺り下ろすのが、ただの人間であってはならなかった(あくまで私の中で)。

あそこであからさまに「手嶋さんと真波を勝負させるために」坂道くんと勝負させてもらえない展開になったこと自体、正直言うとあんまり納得出来ません。でもまあそれは、もしかして三日目にもう一度坂道くんとやる展開になるってことかな!と思って自分を納得させようとしました。……その気持ちは、あそこで真波が「勝ってしまった」ことで、打ち砕かれました。

私の中の聖域が汚された……というと語弊があるというか、基本的にはどんなに納得いかない展開であろうと原作者様が正しいと私は思う派なので、そういう言い方はしたくないです。したくないけど、近い表現が他に見つからないので、まあそんな感じです。

 

重ねて言いますが、原作を否定するわけではありません。ただ、あの瞬間に、私の中で「大好きなマンガ」ではなくなってしまった、というだけの事です。また自分もそちら畑の仕事をしている人間なので、悲しいかな、作者様の意図というかメタ的な部分が若干はわかってしまうんですよね。どうしてもニュートラルな読者目線で100%受け止められない部分がある。

作者様は決して真波を適当に扱ったわけではないと思う。むしろ、おそらく主人公である小野田坂道と対等の勝負をしたら絶対に勝たせてやれないであろう真波山岳というキャラクターに、山を獲らせようとした結果があれなのかなと思います。あくまで想像ですけど。

でも、とにかく私の中の弱虫ペダルという作品への想いは、あの坂で死んでしまった。

 

 

ペダステとわたし(旧真波編)

私は約一年前……つまり今の推しくんが推しになるまでペダステには触れて来なかったのですが、これに関しては別に某国擬人化漫画の件*1の様に故意に避けていたわけではありません。その証拠?に、国と違ってペダルに関しては情報自体をシャットアウトとかはしてませんでしたし、機会があれば見に行きたいけどな〜なんてのんきに構えていました。

見た事なかったのはただ単にタイミングです。前の推しから降りて今の推しに堕ちるまでの間は2.5次元に関しては完全に茶の間で、だから興味のある舞台でかつ予定とお金に余裕があれば円盤買うかフラッと見に行く程度だったんですよね。そしてペダステはその機会に恵まれなかっただけです。

 

ただ、ペダステになかなか腰が上がらなかったのはもうひとつ理由がありました。何度かブログで書いてますが、当時別件で知り合った某俳優のおたくがめちゃくちゃ厨で、自推しと共演した他の俳優を平気でdisりまくる女で、そのくせ俳優関係でもないTLでしょっちゅう自推しのガチマをしてきたんですよね。なので俳優本人のせいでないのはわかってはいるもののその女が推してる俳優の印象がすこぶる悪くてですね。

いろんなブログでも見かけますけど、本当にファンは俳優の鏡だと思う。別に私だって性格悪いしデブスだしまったく品行方正ではないけど、最低限の観劇マナーと、目に見える場所で別の俳優の悪口を言わないってのは誰かのおたくとして当たり前の心がけだと思うし、全通するとか高額プレ送るとかよりもファンとしてよっぽど大事なことだと思います。それだけは忘れたくないですね。

話が逸れましたが…まあ、その女の推しの俳優が、つまり、ペダステで最愛キャラの真波山岳を演じてたわけですよ。それもあって、他の好き作品の2.5に比べてあんまり積極的ではなかったのもあります。ちなみにここ、鼻で笑うところです。

いやほんとな!?多分あの女と出会ってなかったら確実にもっと早く推しくんに堕ちていたのでは…?という気持ちも正直だいぶあるんですけど、でもなんであろうと出会いってタイミングだと私は思っているので、きっと「ステの真波山岳」は私にとって運命ではなかったんだろうな。

 

奇しくも私が推しくんに堕ちたきっかけの作品の裏で、当時最新作のペダステが日程モロ被りしていました。そして当然その回から、真波はキャスト変更されました。

そう、言うなればその時推しくんは、「私の推しキャラを演じる為に私の推しキャラを降りた」んですよね。今思うとこれもこれで面白い巡り合わせだよなあ、と思います。

もちろん降りたというのは言葉のアヤで、細かい事情は一介のおたくには計り知れませんから実際は松の方が先にオファーが入って受けてしまってた程度なのかもですけど、まあ当時は推しくんの名前で検索しただけでもそれなりに憶測が飛んで結構叩かれていたのを見ました。だからペダステにあまり興味がなかった当時の私でも、推しくんが真波でなくなったことは、推しくんを知るのとほぼ同時に知ることとなりました。

 

そんなわけで、せっかく私は真波の中の人であった俳優と和解したにも関わらず、彼の演じる真波山岳を生で見ることは叶わず、いろは坂で死んでしまった真波おたくの地縛霊は成仏出来ないまま彷徨うこととなります。

 

 

ドラマ弱虫ペダル(一期)

推しくんがむつごの私の推しキャラを演じることとなり、私が推しくんと覚悟を決めて向き合い始めた頃、弱虫ペダルCSドラマ化の情報が舞い込んで来ました。

ちょっと時期関係が曖昧ではありますが、多分制作発表はもうちょっと前だと思います。ただ私はその頃ペダルからは離れ気味で、推しくんのことは知ったばかりだったので、どちらの界隈からの情報も特になくてわりと遅れて知ったんですよね。ステも嗜んでるペダル友達に聞いたんだと思います。

 

新規キャストもいるものの、舞台版を経験しているキャストをメインにキャスティングしていると聞いて、地上波じゃないとはいえ大胆な試みだなあと驚きました。ただ、実写ドラマっていうとだいたいもう二次元おたくには内容見る前にdisられる傾向にあるので、そういった意味で原作のおたくからもある程度は受け入れられている2.5のキャストをメインに持ってくるというのは、一般視聴者に対する人気面では冒険ですがある意味賢いし誠実なやり方だな〜と感じました。

ペダルから離れてはいたものの、一年時のインハイまではとても好きなのと当たり前だけど本物の自転車に乗るってことで、わーこれは見たい!見よう!って思ってあらためてキャストを見て驚きました。

いや、真波山岳、推しくんかよ!

ドラマなので生ではないですけど、少なくともこの目で新たな「推しくんの真波」を見ることがあるとは思ってなかったので、またこれも面白いタイミングだなあと思います。

始まったドラマを見て、アツい展開と安っぽいCGに惹き込まれながら、第4話で真波山岳が登場しました。

それは、私の理想の真波山岳でした。あのなんとも言えない浮世離れした感じ、絶妙な人外感。そう、そうだよ、真波が現実に存在してたらこうだよ、っていう。ドラマと舞台の違いもあるしキャラクターの違いもあるんでしょうけど、正直祖国様ほど「キャラそのもの」だと思ったわけではないんです。でも、あくまで実写化というフィールドに置いて私がこうあって欲しいと思う真波山岳の理想の姿でした。

私は単純な人間なので、その時点で推しくんという俳優と完全に和解していたこともあり、ドラペダの真波山岳が一瞬で好きになりました。

もしかしてこの真波が、私の大好きなインハイ三日目のゴールを競ってくれるんだろうか。そして、ドラマがもしも続けば……いつかこの真波が、あのいろは坂を走るんだろうか。

もしかしてこの真波山岳なら、いろは坂に思念を残して来たままの真波おたくとしての私を成仏させてくれるかもしれない、と、そう思ったんです。

まあその時点でドラペダがどこまでやるのかわかんなかったし、一期ではインハイにすら行かずに終わったんですけどね!(笑うところ)

 

 

ドラマ弱虫ペダル(二期)

一期が好評だったことにより制作された二期は、話数も増え(予算が増えたのか)CGのクオリティもキャラクタービジュアルも一期とは段違いにアップしていました。

二期の制作発表があった頃にはもうすでに私はゴリゴリの推しくんのおたくだったため、一期の時とは心構えも違います。一期の時と違い順調に進む撮影の様子も逐一チェックしていたし、ウィッグのクオリティも上がって真波のビジュアルもより好みのものになっていて放送が楽しみで仕方なかったです。まあ推しくんのおたくとしては真夏に舞台と舞台の合間を縫って行われるロケというハードスケジュールと、みるみる痩せていく推しくんに心配したりもしましたけど、それは今回は置いておきます。

そしてどうやら二期ではインハイのゴールまでやってくれると知って、めちゃくちゃ感激しました。推しくんの真波が、本物の自転車に乗ってゴールするところを見ることが出来る世界線に私は来たのだ……。ニワカでペダステの真波を円盤でしか知らない私ですらその事実にこんなにも心が震えるのだから、ペダステをリアタイで追って来た人はどんな気持ちなんだろうな。

 

本当に泣きそうになったのは、エキストラ登録していた原作オタの友人から「富士山五合目のエキストラ募集があった」と聞かされた時です。早朝現地集合という鬼スケジュールだったの笑ったけどそれはさておき

え、富士山五合目でロケするの……?

ということは、あのシーンを、あのゴールシーンを、あの場所で撮るんだよね。このドラマはそこまで原作をリスペクトしてくれるんだ……。元原作ファンとして、真波山岳のおたくとしての感動もめちゃくちゃあるし、同時に推しくんのファンとしても推しくんどんなに嬉しいだろうって思うと本当に言葉にならなかった。新参の私ですらもうその時点では推しくんがどれほど真波を大切にしているか散々聞かされていたので。

推しくんがツイッターで上げてくれた、まさに抜ける様な真っ青な空と赤富士を背にした坂道と真波の写真を見たときの感動は忘れられない。その青い空を見ながら、もしもこのドラマが二年生編もやってくれたら、今度こそいろは坂の地縛霊は成仏出来る気がする、と確信した。

 

件の事故があったのは、その二日後でした。

事故に関しては私は部長の中の人の事もすごく好きだし、何より友人に彼推しの子がいるので、正直あまり言及したくない。最後まで放送してくれるという判断はファンとして純粋にありがたかったし、放送を自粛することでそこまでの部長の頑張りを無駄にしてしまうのも違うと思う。けど、やっぱり見るのつらいなあという気持ちもある。

何より、事故のせいで…とか心のどこかで思ってしまう自分も嫌でしんどい。だって多分、部長が復帰しない限り続編はやらないのではないかなって…思うんですよね…。続編あって欲しいけど、やらないで欲しいという気持ちもあるし、生放送でコメントした推しくんの辛そうな様子も忘れられないし、なんて言っていいのか未だにわからないです……。ただ回復を祈ることしか出来ない。

でも私はやっぱり、二年生になった推しの真波山岳をいつか見たいなあって思う。

 

 

ペダステとわたし(新真波編)

一方その頃、少し遡りますが新たなペダステが発表されておりました。

前回から推しくんと仲の良い某俳優くんが出ているってことで、ドラペダでちょうどペダル熱が再燃していたのもあって軽率にチケットを取ってたんですが。

私がペダルから離れた事情を知って理解してくれてる原作オタの友人に話すと、「えっ…マジで見にいくの?」と何故か驚かれます。「某くん出てるし、ドラペダ見てたら新しい真波くんも見たくなったから〜」と気軽に答えた私に、友達は恐る恐る告げました。「次たぶんいろは坂くるけど……」

あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!

そう、私は円盤もTWまでしか見てないし、初ペダステだ〜^^ってほんとに気軽にチケット取ってどっからどこまでやるとかあんまりまじめに考えてなかったので、まさかこんなところでトラウマいろは坂と邂逅するとは思いも寄らなかった……。

まさかの、推しくんではない真波くんでいろは坂を克服することになるんだろうか。くじらちゃんの手嶋好きだし、手嶋にしては強そうすぎるとは思うけど、だからこそ納得させて貰えるのではないかなという気持ちもある(本来のストーリーの意図とは確実に違うけど)。ってか完全にノリで取ったチケットとは言えこれも推しくんにハマッたからこそだし、ひとつの縁だよねと思って見にいく事にしました。

 

その前週にKステであんなことがあったため情緒がかなりぐちゃぐちゃだったけど、初めての生ペダステはとても楽しかった!

あと、真波山岳めっちゃ可愛かった!でも推しくんの真波とは違って人外感がない。人間だった。でもね、それ自体は別にダメではなかったです。私がいろは坂が受け入れられなかったのは人外の真波が無理やり人間にされてしまったからであって、最初から人間の真波は、それは「真波山岳の三次元化」という意味では確かに私の理想の真波ではないんだけど、でもこの真波ならあのいろは坂もあり得るなって思えた。……その場面を見るまでは。

実際、あの舞台での真波と手嶋の対決、素晴らしかったです。めちゃくちゃ興奮した、激アツだった。でもそれほどまでに鬼気迫る演技だったからこそ、やっぱり真波の自転車が止まった瞬間に、ああむりだわ…って思っちゃったんですよね。そこから先の展開は、やっぱりないな…って思ってしまった。

結論として、新しい真波山岳は最高だったけど、いろは坂とは和解出来ませんでした。

真波は本当に可愛くてかっこ良くて、もともと目当ての俳優くんを見るつもりだったヒメくるでも完全に双眼鏡で真波定点してて可愛く踊る真波の記憶しかないし、ブロも買いました。

それでもやっぱりいろは坂の亡霊は成仏出来ないまま彷徨っている。

 

 

原作、三日目ゴール前

原作を本当に読んでないので風の噂で聞いたのだけど、どうやらやっぱり三日目のゴール前山岳では小野田真波の対決をさせる…という予定、っぽい感じで話は進んでいるらしい…?そのわりには最近のちゃんぴょんチラッとみたら手嶋さんと葦木場くんが戦ってたけども……。

うーん……まあ、もしゴール手前の山岳リザルト、もしくは三日目ゴールで小野田真波ガチンコ対決再びとなるのであれば、その勝者がどちらであろうと(真波が勝つのは正直違う気がするけど、三年生編までやるつもりであればその可能性はゼロではないとも思う)私は今度こそいろは坂を受け入れて原作と和解出来る気がするし、40巻以降をまとめ買いすると思う。

てかもうほんと、和解の可能性がそれか、ドラペダでいろは坂やってくれるかのどっちかしかないし、ドラペダでやってくれても受け入れられるかどうかもはやわからない!!w

 

正直無理に成仏しようとする必要ある?傷口抉ってない?って自分でも思うし、マンガ作品なんて、望まぬ展開になった時点でごちゃごちゃ言わずに作品から離れるべきなのも頭ではわかっています。

でも、どうしてもいろは坂を諦めきれないくらいには原作者様の思い描く真波山岳を理解したいと思ってるんだ……。

 

やっぱり私は真波山岳が好きで、彼の獲った山岳リザルトを心から祝福したい。だからこそ、あの坂で死んで終われないまま、地縛霊として彷徨ってるんだよなあ。

 

 

という、しちめんどくさい二次元オタクキャラ厨の話でした!

 

 

うわ7500字もあるぞこのブログ。誰が読むんだ。

 

 

*1:こちら参考 

korilakku.hatenablog.com