生きてるだけでありがたみ

推しくんがずっと好きな仕事をしていられますように

チケットがもぎられ尽くした日 舞台「K -MISSING KINGS-」

舞台『K -Missing Kings-』本当に本当にお疲れ様でした………!

 

 

まあ、ここでまずは初日の能天気な感想見てくださいよ。  

 

推しくんのおたくになって以来今までで一番たくさんのチケットをもぎられる舞台なので、間違いなく私にとってとても思い出深い作品になるんだろうと思います。

初日を見届けたおたく - 生きてるだけでありがたみ

 

そうだね!!!

いやー、本当、初代の推しから通じての若俳おたく人生で間違いなく一番思い出深い作品になりましたわ……。

 

今の推しくんに落ちてから(落ちるきっかけになった某ステは除外として)今までで一番通った舞台なので、全部終わったら総括的な感想を書こうと思ってたんですが、もう京都の後半二日間があまりにしんどすぎたのもあって無事終わってくれて良かった!という気持ちしかなく…いや無事というと語弊があるけども‥燃え尽き症候群的な感じでほんとなんの感想も浮かばないです。

でも良い意味でも確かにいっぱい思い出に残る作品でした。

 

 

そんな感じで、ネタバレありでコマゴマと語っていきたいです。役者名は出さない方向です。感想っていうよりただの思い出話なのでそう思って読んで下さい。読まなくてもいいです。

 

■忙しい人の為の大人気舞台Kこれまでのあらすじ

私の記憶が確かなれば、初日の前説ではメタ説明はなく、バックスクリーンにも「FROM K-Missing Kings- 」というタイトルのみしか出ませんでした。なので最初のアンナちゃんのモノローグでなんとなく世界観を説明してから始めるんだな〜と思ってたらえらく過去に遡って始まり、ンン?と思ったら演技中にキャラが立ち止まって突然異様に説明的なセリフを喋り始めたので、初見かなりポカンとした。

さすがにわかりづらいという事に気付いたのか二日目の公演では前説で「最初の30分はこれまでのあらすじです(意訳)」という説明がなされるようになり、バックスクリーンに出るタイトルの下に「失われた王に至る物語」という厨二病丸出しなサブタイトルが付きます。

しかしこれでもわかりにくかったのか、最終的に三日目にはさらにそのサブタイの下に「舞台K 第1章第2章ストーリーダイジェスト」って感じの説明的すぎる注釈がついたという。ならそれ、最初から付けとこうよ!w

続きもののお話なので親切設計だとは思うし、最初からあれがあらすじだとわかっていればそんなに悪い演出ではなかったと個人的には思います。あと私は旧作は円盤で見たのですが、特に(番外編的な位置付けのロスモワは除外として)2章までと今回では「間に原作アニメ二期の放送があった」という点において確実に演者の解釈が違うと思うので、ダイジェストとはいえ今回のメンバーで過去の名シーンやってくれたのは個人的には良かったなと思う。

 

■クロについて

満を持してのKステ座長で、今回本当にいろいろ大変だったろうと思うと、彼のファンでもない人間には語れる言葉もないんですけど。多分もう一生分あの人の涙を見た気がするなあ…w 嬉し泣きなら何度見ても嬉しいけど、こういう形の涙はもう二度と見たくないですね。それは怪我をした彼にも言えることだけど。

前にも書いたけど、起こってしまったことは誰も悪くないし誰も責められないから、私たちは泣いたり謝って欲しくて払い戻さずに見に行ったわけではない。もっとも感情というのは必ずしもコントロール出来るものではないから泣いてしまったのは仕方ないことでそれ自体を非難しているわけではなく、そんな中でも「お客さんを笑顔で返したい」と言ってくれた心意気がとてもかっこ良かった。

あとクロの殺陣すごい美しくて好きです。初日の殺陣も、紫ちゃんが代役になってからの殺陣もな素晴らしかったんだけど、不謹慎ながら…というか不本意な理由でとは言え、見えない相手と戦うエア殺陣が本当に素晴らしくてあれが見れたのはある意味貴重だったなと今は思います。

そういえばツイッターで「クロが二人分の動きやってた!すごい!」みたいな感想見かけたけど、それは多分やってなかったと思うんだよね…。わりとRTされてたのでモヤモヤしてしまった。

 

■尊さんについて

もはや数少なくなってしまった初期メンバーの一人である八田美咲は過去二人の尊さんに仕えてきてるわけですけど、過去の王が「俳優仲間の中でも特に仲が良い」と中の人が公言してる二人なので本人の思い入れもそれなりに強いと思うんですよね。そんな八田(の中の人)に「今までで一番(アニメの)尊っぽいと思う」って言わせるの普通にすげーなって思ったし、そう言わせるだけの尊っぽさだったと思う。

個人的に、舞台は舞台でひとつの作品だから絶対にアニメに寄っている必要はないと思うし(あまりにもキャラ崩壊しすぎてたら別だけど)「舞台版○○という作品上でのそのキャラ」としてしっかりとキャラが立っていれば良いと思う派なので、過去と比べて誰が良いとか言う話ではないんですが、純粋な「ぽさ」という点では確かに推しくんの言った通りだな!と思いました。彼の中にああいう演技のイメージなかったのもあって、とても良かった。好きです。

あと以前のエントリに書いたけど、個人的な話をすると別件つながりで彼のおたくのお友達がとても多いので、彼がKステに来てくれたおかげでいつもと違うお友達と連番したり持ってない回の良席譲ってもらったり、色んな久々のお友達に会えたのも楽しかったな。そんなお友達と、みんなの推しのお誕生日を一緒にお祝い出来たのも嬉しかった!

 

■猿比古について

今回の猿比古が私めっちゃ好きです。まあ初めて生で見たKステだから思い入れがあるとか、単純に今回の猿のビジュアルが個人的に好きとかもあるんですけど、何よりも今までの二人に比べて良くも悪くもとても青臭さがあって、そこがすごく好みだった。これも比べて誰が良いとかいう話ではなくて、むしろこれはもう完全に私個人の好みの問題なんですけど。(笑)

アニメ二期の内容を知ってる上での(大楽カテコで二期の盛大なネタバレをしてたので彼はわりとちゃんと見てると思われる)初めての現状の世界線での伏見猿比古なわけで、KMK本編は勿論なんだけどダイジェストも含めて、八田ちゃんに対する深層での本質的な愛情みたいなものが前面に出てたなあって思うのですよね。別に腐った意味ではないんですけど、でも友情というよりは愛情なんだよなあ。KMKの猿比古はもともとそういう優しさがあると思うんですけど、それ以上に二期を踏まえての猿比古の美咲への想いみたいなのが前提としてある感じで、そこがあの年相応の青臭さなのかなって思ってとても好きです。

ダイジェストで赤の力が暴走して苦しみ始めた美咲の徴を確認するとこ、京都では回を追うごとにシャツのはだけ方が激しくなっていって楽日では勢い余って肩くらいまで引っ張ってたので、あの衣装伸びてるのでは…?といらん心配をした。東京ではそうでもなくなってた。w

あと大楽カテコで盛大な二期のネタバレしたの笑ったけどほんとぜひ!やってほしい!

 

■美咲について

今回殺陣多いよ!頑張ってるよ!とはもう散々聞かされていたので期待も覚悟もして行ったんですが、もうほんっっっっと好きな殺陣すぎて好き!!!って感じでした(語彙力とは)。でもわりととんでもないことやらされてたのは本気でビックリしましたね……。そう、通路での殺陣です。

短い時間だけど結構な斜度があって座席に挟まれた足元も薄暗い状況で、軽くとは言え真後ろに吹っ飛ばされる動きもあって(これ東京ではなくなってたか動きがソフトになってた?)、もちろん本人(と道反ちゃん)自身もかなり危険なことやってると思うんですけど。それ以上に長物を客席で振り回すってかなり恐ろしいよなあ。と。そんだけ役者として信頼されてるんだろうとは思いますけど、自分が怪我するリスク以上に客に怪我させるリスクもあるわけで。プロなんだからそんなわけないでしょって思う人いるかも知れませんけど、今だから言うと私、通路席で道反ちゃんの武器思いっきり当たってるんですよね…。デブだからはみ出してたわけじゃないよ!道反ちゃんの武器は厚みのある刃物なので柔らかい素材で作られていて別に怪我したわけではないんですけど、わりとちょっと痛かったしw 八田ちゃんの武器に関してはあれ普通に棒だったよね…?まあ八田ちゃんはさすがにあのシーン、完全に縦方向の動きのみなんですけど。それでも万が一のことがあり得ないわけではないし、あの演出はちょっとどうなのかな…迫力はあったけども…って思うところがありました。

あと客席演出って単純に近辺以外の客に見えづらいのと、円盤になった時に客席がうつって興ざめするので、ファンサ舞台以外で客席演出があるのはっきり言ってあんまり好きじゃないんだよな…。

とかなんとか言いつつ、今回めっちゃ通路席持ってたし(演出知ってから上下交換したわけでもなく、もともと持ってた席がほとんど上手前方通路付近だった)そのうち2回は本当に完全に私の目の前で戦って喋る席だったので、まあ散々堪能しまくっておいてどうこう言うのも我ながらなんだかな〜って感じなんですけどね!ぶっちゃけあの瞬間においては大げさでなく最前0ズレよりも近い位置に顔面が来るので、推しくんのおたくとしては完全に勝ち組でした。

ただ、またやって欲しいかと言われると、個人的にはあんまり賛同は出来ないな…。

 

そうそう、美咲ですごい好きなセリフがあるんですけど、比水流が自己紹介する時に「直接のご対面でなくてすみませんが…」ってちゃんと言ってるのに、その直後に「まさか、あのオウムが…!?」っていうの、最高に脳筋!!!!!!!」って感じで良い。人の話聞いてない感すごい。超好き。

 

■八田ちゃんチャレンジ

13公演中 

成功10回(うち1回は微妙判定) 失敗3回(全て二度目で成功)

 

京都はパーフェクトだったんだけど東京は結構失敗がありましたね!w

京都楽の「京都最高!」の雄叫びがほんと最高だったけど、むしろあれがピークだっ……ゲフンゲフン

でも東京の初日に失敗したのは、推しくんの性格的に良かったのではないかなーと思いました。良いタイミングでの抜け感だったんじゃないのかな。

口ぶりからして円盤収録はメインは今日の昼公演だった?っぽい?成功した回をぜひ収録してあげてください…w

 

■アンナちゃんかわいい

アンナちゃん自体もめちゃくちゃ可愛いんだけど、中の人の素にもどった時のキャラがあまりにも好みすぎて京都も東京も楽カテコで死ぬほど沸いたし久々に女の子が可愛すぎて泣きそうになった。ハイパー可愛い……。推しくんを超える奇跡の合法ロリじゃないですか。ツイッターもフォローしたし、ちょっとわりとまじめに次の現場探そうとしている。かわいい。おじさんもアンナちゃんの手料理食べたいよ……。

 

■例の件と総括

詳細は以前のエントリで書いてるので省くとして。

正直あの京都を見守った人間には思い出…ではないな、思い入れ?補正みたいなのがどうしてもかかってしまうのでニュートラルな判断は出来ないんですけど、東京公演に関しては今出来る最良の形だったと思います。東京全通した友達の話ではやっぱり最初はぎこちなかったみたいだけど、楽日はすごく色気のある紫ちゃんだったし、口パクも違和感ほとんどなかったですよね。

ただ東京公演の演出変更において「医者から声とカテコならOKと判断が出たので」って話だったけど、じゃあやっぱり京都はOKかわかんない状態で出てたんだな…って思ってそこはウーンって思ったけど。結果オーライだったから良かったものの、あの時点では絶対安静とまで言われていたわけで、無理してまで板の上にこだわるのが客への誠意か?って言われると正直微妙なところではあると思うんだよね…払い戻しは受け付けているわけだし、声だけなら録音でも良かったと思うし。でもまあ、結果的にそこは問題なかったようなので本当に良かったです。

純粋に声の彼目当てだった人には残念な事にはなってしまったとは言っても、東京公演に関しては、お芝居としては京都後半の様に(言葉は悪いけど)不完全なものではなかったので、まあ良い形で終われたのかなって思います。円盤にもゲネと初日の映像収録されるみたいなので(おそらく記録映像レベルのやつだとは思うけど)一安心。

でもやっぱり、完全な形での、あの初日と同じKMKという舞台をもう一度板の上で見たいなあ…と思ってる。

 

推しくんはほんと終始かっこ良かったです。よく性格は男っぽいって言われてるけど、そこそこババアから見るとわりとそうでもないぞっていうか、あんまり素の推しくんを男としてかっこ良いと思う事はないんだけど、今回はいろんな局面で「ああ〜いい男だなあ!」と思わされたな。まあでも男性的なかっこ良さというよりは人間的なかっこ良さなんだけど、(相手の年齢問わず)ほんとこの人兄貴肌だな!というところが前面に出てましたね。

甘える時はわりと丸投げで甘えるタイプだからこそ、今回結構背負ってるものがでかかったと思うんだけど、しっかりブレることなく大黒柱してたの、さすがだなあと思う。ただそのせいか大楽では、急にめっちゃお前は座長かみたいな貫禄の挨拶して笑ってしまったw京都では一歩引いて座長を立ててたのにw

 

 

いろいろあったけど、いっぱい楽しかったしまあとりあえず今は早く円盤が欲しいな!と思います。

舞台はやっぱりナマが一番だけど、個人的に殺陣に関しては生の迫力ということを除けば映像が最高だなって思ってるので、殺陣の多い舞台はやっぱり早く映像が欲しい。

 

 

 

始まったものは終わるからこそ未来があるわけで、しかも今回のKステは不本意な形の公演だったからこれがそんなにいつまでも続くのもアレだし、終わってしまうのは当たり前のことだけど。それでも、来週はもうやってないという事実が寂しすぎる。

私のチケットホルダーを埋め尽くしていたKのチケットがもう全部自分の分の半券しかないことがとても悲しい。

私は私が好きで多ステするだけなので別に多ステが偉いとか全然思わないけど、たくさん行った舞台はそれだけたくさん思い出も積み上がるから終わる寂しさもそれに比例するし、やっぱりどんなに作品として好きでも都合によって1〜2回しか見られなかったものに比べて喪失感の桁が違う感じがする。

好きになれた舞台という前提ではあるけど、多く触れたぶん、ロスも大きい。

 

でもロスとかなんとか言ってても、もう明日には推しくんはすでに始まってる次の現場の稽古に行くんだろうし、私も初日に向けて気持ちの切り替えとスケジュール調整と秋冬の買い物をして、また旅の支度を始めるのだ。

 

 

そうして、推しもおたくもまた未来に向かって前を向いて歩いて行くんだなあ。

(一見良い事言ったようで全く言えてない締め)