生きてるだけでありがたみ

推しくんがずっと好きな仕事をしていられますように

これは、絆の物語。 『K-MISSING KINGS-』

 

 

出演者・スタッフすべてのKカンパニーのみなさん。

対応に追われたであろうマーベラスや劇場関係者の皆さん。

そして、京都公演をともに見守った観客の皆さん。

あらためて、本当に四日間お疲れ様でした。

 

特に自分も含め初日から追ってた人間は、本当に本当にしんどい後半二日間だったと思う。

私は今の推しくんにはニワカのお花畑ゆるおたですけど、テニミュ1stを追っていた人間なので、ほぼ茶の間だった時期を含めなくてもこの界隈自体はそこそこ長いです。含めると10年近くになる。その間に、色んなものを見てきました。

そんな私でも、舞台オタク人生の中で一番しんどい二日間でした。

 

こういう事言うと、現場にいなかった人ほど「ファンなんかより関係者の方が大変なんだから……」って言うんだろうけど、そりゃ言うまでもない当たり前のことであって、すべての関係者の方々のショックと苦労は当事者でない我々オタクには計り知れないのは普通のことだと思います。そして当たり前なんだから、何をどう言葉を尽くしても意味のないことではないのかなと。

だからこそ、私はそれよりもこの二日間を一度でも共に見守った観客という仲間に、お疲れ様、ありがとうと言いたい。

見えない絆みたいな綺麗事は基本的には全然好きじゃない一匹狼体質だし、きっと一緒に見守った中には大嫌いなタイプの同担とかも確実にいるんでしょうけど(笑)。それでも私はこの京都公演、特に後半二日間四公演をともに見守った人たちは、舞台『K-MISSING KINGS-』という作品のファンとしてだけは確かに同志だったと勝手に思っています。

 

21日ソワレの、カテコ、そしてスタオベ、本当に素晴らしかった。

私の知ってる2.5のスタオベって、言い方悪いけどなんか周りの反応見てとりあえず盛り上がったら立っておけばいいんでしょ〜みたいな予定調和的なやつが殆どで。でも、あの日は違った。周りの様子を見てじゃなく、みんな自発的に、自然に立ち上がってた。不謹慎かもしれんけど、あんな中でもそうだよ本来のスタオベってこうだよね、って気持ちになった。立ち上がる原動力となった方向性は真逆だけれど、1年前の松ステ初日のスタオベ、あの時と同じものを感じた。

こんな状況の中でも立派に最後までやりきってくれてありがとうという気持ち。

そして、マチネはさすがに暗い雰囲気で終わってしまったけれど、せめてソワレはみんなせいいっぱい笑顔で終わろうとしてくれた、お客さんを笑顔で帰したいと言ってくれた座長のその気持ちに、みんな答えたかったんだと思う。

 

21日は、我らが赤のクランの王を演じられた俳優さんの誕生日でした。

私は2次元の好き作品の関係上、彼のおたくの知り合いが結構多くて。全国から誕生日公演のために来られた友人やその友人が何人もいました。

マチネ公演。前日あんな事があったから、推しの誕生日に触れられなかった事を当然誰一人文句なんて言わなかった。みんな怪我した俳優さんとそのおたくのことを心から心配していた。なんの綺麗事でもなく、明日は我が身だもの。誰も悪くない。でも、すごく楽しみにしていた、そして初日に大好きになる予感がした舞台を見て、ロビーで泣いている人たちが大勢いることがとても悲しかった。だから誰も、自推しの誕生日どころじゃなかった。

でもきっとみんな内心は思ってたと思う、こんなことがなかったらマチネでも何か言ってくれたかな、果たして夜は触れてくれるだろうか、誕生日で浮かれるような雰囲気でもないしこのまま夜もなかったことになるのかな…って。

公演中に誕生日を迎えることって、もちろんご本人にとっても、オタクにとってもとても貴重で嬉しいことだと思います。しかも、京都は彼の出身地。私は詳しくないから楽の挨拶で初めて知ったんだけど、京都で舞台に出るのは初めてだったそうです。起こってしまった事は誰も責められないけど、だからこそやり切れない気持ちもあったと思う。

だからあのソワレで、笑顔で誕生日のサプライズをやってくれたこと、他人事ながら本当に嬉しかったな。推しの誕生日だからという理由で遠方から来る客も大勢いるだろうということは、あの世界に生きているみんななら本人以外だってきっと理解しているだろうし。綺麗事を言う前に『興行』なんだものね。どんな理由があろうと、お客さんを暗い気持ちで帰らせてはいけない。そういう志に感動して、その気持ちを何かで表したくてきっとみんな立ち上がった。

 

 

はっきり言うけど、もう今回の舞台『K-MISSING KINGS-』の完全な形のものは、リベンジ再演でもない限りはおそらく二度と見れません。検査の結果が出るまで一素人がこうだ!と言い切れるわけではないですが、さすがに両松葉杖で出てくる状態で、今週末の舞台に初日と同じ状態で復帰はどんなに想定より症状が軽かったとしても無理だと思う。少なくとも今公演中は、初日に一公演だけ上演された、あの完全なKMKはもう見れない。

本当に、エンターテイメントとしてとても面白い舞台です。それは今の状態でも十分に。でも、カンパニーに失礼なのは百も承知で言うけど、どういう理由であれお客にエア出演者の存在を強いる様な舞台なんて商品として不完全だし、素晴らしかったからぜひ見て欲しい!!とは私はとても自信を持って言えません。

それでも、「推し」というほどでなくても出演者の中の誰かが少しでも好きだったら、お近くの方は是非現場に見に行って欲しい。

ああいう事が起こってしまった中で、それでも彼らがどれだけ頑張っているのか。見えない相手に剣を振るう座長。声のみの彼が絡む以外の殺陣は、それでも誰一人臆する事なく手を抜く事なく全力でやってる。また当事者の彼に関しては東京ではどうなるかわからないけど(個人的には録音でも良いのではと思うし、無理をしないで欲しいと思っているけど)京都と同じ形でやるのであれば、その心は確かに板の上にあった。

 

東京公演は完売してるけど、当日券もあります。千秋楽ライブビューイングも絶賛発売中です。

また東京もおそらく払い戻し対応があるだろうし、京都は急な事で当日券には回せなかったのか三日目四日目は前方席が結構スコスコ空いてしまっていたけど、出来れば東京では早めに判断して、きちんと手順を追って払い戻された席に関しては優先的に当日券に回してくれと願ってる。そうしたら、意外と前方席に座れる可能性もあるかもですよ。ぶっちゃけ今回上手センブロ横通路付近めっちゃ美味しいからね!!!推しの美しい顔面と全力の殺陣を!!!みてくれ!!!!

 

『K』は、絆の物語です。

厨二くさい事を言うけど、そもそも原作のアニメが厨二病のカタマリみたいなアレなんで(原作のおたくの人すみません)別にいいじゃないですか。せっかくだからこの機会に、Kステの絆の物語にちょっと参加してみませんか、なーんて。

 

 

初日に書いたブログ、今読むとすっごくイヤなフラグ立てまくってて正直消したい気持ちが強い。あと前回の記事も実は前夜の発表を受けて書いてるので、あの時点ではまだ演出を変更して出演はする予定だったので、実際に三日目以降の舞台内容を踏まえるとちょっと違和感があります。

でも、舞台はナマモノだから。

初日を見て、あんな風に浮かれつつもあんな風に危惧してもいた作品が、たった1日で変わってしまう、たった一瞬の出来事でただの1オタクの危惧が現実のものとなってしまうこと。それはきっと、どこのカンパニーにも起こりうることだから、記録として恥を偲んで残しておこうと思う。

 

 

楽しい話をしよう!

今回、八田ちゃんがスケボー足でひっかけてくるんってするアレをリベンジするとこがあるんですが、6公演中今のところ全勝です!!すごい!!

連勝記録が果たして止まるのか、それとも大千秋楽までパーフェクト達成するのか?東京も全通して見届けたかった…!なんならそこのあなたもちょっと週末銀河劇場まで見物に行ってみてもいいんじゃないですかね?失敗した回に当たったらそれはそれでオイシイですよ!(推しくんを信用していない悪いおたく)(うそ、きっとやり遂げると信じています)

 

これで終わったわけではない。東京公演がまだあります。

Kに関しての記事はもうこれで大楽を迎えるまで書かないつもりなのですが、最後を見届けたらまた改めて何か書き残したいと思っています。

 

あと七公演、最後まで無事に走り抜けられますよう。

 

No Blood, No Bone, No Ash!