生きてるだけでありがたみ

推しくんがずっと好きな仕事をしていられますように

元推し②の舞台に行った話

とてもタイムリーなブログを拝見させていただいた。

 

v-mtfbwy.hatenablog.com

 

何がタイムリーかというと、ちょうど私も、デビューから3〜4年に渡って5年くらい前まで推していた元推しの舞台を見に行ったからです。

 

 

彼のことは、デビューの瞬間……どころか、大げさでなく「彼という俳優がこの世に現れた瞬間」から見てました。なぜなら当時の私は、名前以外一切の情報がなかった新人の彼が抜擢されたキャラクターの、たいへんな厨だったからです。

◯◯くんだけ情報ないね〜と皆が諦める中ひたすら徹夜でリアルタイム検索を続けて、事務所にプロフが載る瞬間・ブログが開設される瞬間を自力で捕捉しました。

今思うとなんであんなに必死だったのかナゾだけど、執念のようなものだったと思う。当時の私は、そのキャラと、そのキャラの一人目の俳優がめちゃくちゃ好きで、だから名前しかわかんないようなド新人が2代目をやるなんて信じられない!って気持ちが大きかった。でも、好きすぎるからこそ、どんなヤツがやるのか誰よりも早く……いや、本当に誰より早いかはわかんないけど、少なくとも誰か他人から情報が落とされる前に自分の目でどんな人か確認したいと思って徹夜で調べ続けた。

 

いざ捕捉すると、めちゃくちゃ好みの顔、ブログから伺える人柄で即手のひらを返し、そしてたまたま最前で入れた初舞台で尊敬すると言って憚らない先代のコピーみたいな演技に苦笑いし、緞帳が閉まるのを追いかけて最後の一瞬まで手を振ってくれたカテコのファンサで堕ちました。

 

3〜4年推して、当時はそれなりに認知もされてた。降りたあともずっと普通に好きだったし、なんなら最後の現場でも、これで最後、もう二度と現場に行かないとか思ってたわけではない。今思えばあれが最後だったな〜みたいな感じ。

今の私の同担拒否の元になってる原因のひとつだけど、当時うっかり現場で声かけられて交流を持ってしまった同厨とミクシイ()で繋がってしまい、最初は普通に仲良かったんだけどその子がどんどんリアコ化していって、わりと推しに気に入られていた私はやがて攻撃を受ける様になった。それがどんどん面倒くさくなって現場から足が遠のきがちになってた頃に、元推しがテレビのバラエティの企画でバンド活動を始めたり、特撮に出演したりして、段々ともういいかな、と思ってしまった。

好きな気持ちは変わらないけど、それは私が追いかけたい仕事ではないから。時を同じくして二次元に萌えジャンルが出来た事もあって、だんだん舞台界隈から足が遠のいた。そんな感じで自然消滅。

 

あれから5年ほど経ちまして、多分もう出戻る事はないだろうと思っていた舞台俳優沼に、何故か今私はいる。

今後どんなに好きな人が出来ても、これ以上好きな顔に出会うことはないだろうと思っていたあの頃の元推し以上に大好きな顔の、元推しより年下なのに精神的にずっと大人な現推しを、なんとなく時々不思議な気持ちになりながらも楽しく推し活に励んでいる。

 

そんなある日、元推しがストプレ翻訳劇の3人芝居の主演をする、近場の地方公演もあると知った。

もともと現場が好きなので、推しが出来ると推し関連以外の現場にもフットワークが軽くなるし、なんとなく、そっか〜じゃあ久々に見てみるか、みたいな軽い気持ちで、気づくと手元にチケットがあった。かつてデビューから3年超見守っていた俳優が、『俳優生活で間違いなく一番たくさん喋る』という舞台を、せっかくなので見届けてみたいと思った。

ちなみにこれが数年ぶりではなく、夏に突発で見に行った某歌劇のライブに出てたんだけど。純粋に元推しを目的として見に行くのは5年ぶりくらい。

 

舞台の真ん中にいる姿を見たら泣くかなあ、と思ったけど、全く泣かなかった。

出てきた瞬間ド素人にもわかるほどゴリゴリに緊張している元推しにウワアアアwwwって思い、緊張のあまり滑舌が悪くてセリフがわかりづらい事が気になりまくり、マッチが上手く擦れない事にハラハラし、机に突き立てるはずだったであろうナイフが刺さらずにパタッと倒れた事に苦笑し、ドシリアスなシーンで革の椅子に勢いよく座る場面で椅子の空気が抜けてコントのオナラみたいな音が出てめちゃくちゃ焦り、ああそうだったこんな感じだったよ……wと、当時の事を鮮明に思い出した。

そうだ、そうそう、いつもいつもこんな風に、子供の発表会を見る母親みたいな気持ちにさせる人だった。三十超えても変わってないのひどくない?w

けど、こういうところが好きだったんだよな。今の推しくんに対する感情とは全く正反対。俳優としては微妙かも知れないけど、この「ほっとけなさ」が好きだった。だから、ほっといても大丈夫だなって思い始めて、だんだん気持ちが冷めて行ったんだったと思い出した。

 

変わってないなって思ったけど、でも、ラストシーンの穏やかな演技からの慟哭は本当にすごかったよ。めちゃくちゃ感情移入してべっしょべしょに泣きながら、こんなにも良い役者になったんだなあ、と上から目線な感想を抱いた。

初めて出会ってからもう9年も経ってるんだから、成長してて当たり前なんだけどw

 

 

奇しくも、元推しも現推しも、芸能生活10周年。

あの頃は現推しくんの事を全然知らなかったけど、実は元推し目当てで東京まで見に行った舞台に出てたので、彼に堕ちた舞台がファーストコンタクトではなかったということに後で気付いた。パンフ掘り返したらばっちりいたので笑ってしまった。でも当時の顔は今見てもそんなに好みではないから、ほんとタイミングだなって思う。

そして今、その推しくんにハマッたお陰で元推しの10年目の転機となりそうな舞台を見る事が出来たんだから、人の縁ってやっぱりなんか不思議だな。

 

 

好き放題言ってるので元推しバレするの恥ずかしいんですけど、少しでも埋まってほしいので紹介しておきます。

 

www.orphans-stage.com

 

舞台「オーファンズ」、18日から東京公演ですのでおヒマな方は是非。

書き忘れてたけどお芝居自体はめっちゃ良かったので……!