生きてるだけでありがたみ

推しくんがずっと好きな仕事をしていられますように

推し①との再会の話

初回のエントリに書いた推し①の話にちょっと触れようと思う。

 

推し①から担降りしたのは、推し①をきっかけに好きになった推し②に推し①以上にドボンしてしまったのが最大の理由ではあるんだけど、まあ彼の目指したかった方向性と私が見たかった彼の仕事との間にかなりの齟齬が出来てしまった事がひとつの要因でもあった。

ありていに言えば、公式解釈違いというやつだ。

もちろん生きた人間である以上、正しいのは間違いなく本人なのだけれど。

 

 

初回のエントリの流れの中でもちょっと触れたが、私は今の最推しくんにハマるきっかけになった舞台の原作アニメ以外に、もうひとつとても大好きで大切なジャンルがある。そしてその作品は、去年、最推しくんにハマるより少し前に舞台化している。

大好きな作品が念願の舞台化をして、とても嬉しかったし楽しんだけどその時は2.5沼には出戻る事はなかった、と書いていたそれだ。

 

この夏、その舞台の第二弾があった。

第二弾の発表があったのは遡ること昨年暮れのファンイベントで、そして年明け1月、先駆けて発表されていたメインキャラ以外の全てのキャストが発表された。

 

……ん……?

 

私はその発表を三度見返した。いや、10回くらい見返したと思う。

何度見ても理解の出来ないキャスティングが、一箇所あった。

 

推し ① が いる

 

????????????????

 

どう見ても、何十回見ても推し①がいる。

 

めちゃくちゃ動揺した。いやそんなはずないでしょ?同姓同名の別人か??と思ったが、間違いなく本人。なぜ???????お前なにやってんの???????

若手俳優(年齢的には全く若手ではないが便宜上)を推しているのなら、そんなに不思議な事ではないでしょ?と思うだろう。でも、不思議なのだ。

何故なら私が彼を好きになったきっかけは確かに某テニスのミュージカルで、卒業までの間彼はそのキャラを大切に演じてはくれたが……それ以降、彼は一切の2.5舞台に出ていないから。厳密にはもしかして漫画原作の舞台はあったかも知れないが、俗に言う今時の『2.5次元もの』からは完全に離れていた。

もともとサブカル拗らせ野郎で熱血演劇野郎で映画オタクだった(しかも単館上映ものみたいなマニアックな映画を好んだ)彼は、テニミュを卒業するとさっさとストレートプレイと映画の世界に行ってしまった。人気のあるうちにやりたい世界に飛び込んでおきたかったのだろうし、その判断が間違ってるとは思わないけど(だがドクソみたいな映画に出た挙句クソみたいなスキャンダルで経歴にゴミをつけたことには今でも怒ってる)、私の見ていたい彼はそれではなかった。

いくつかの現場に行ってやがてそっと離れ、時々ブログの様子を見に行って元気なのを確認する程度のうっす〜〜〜いファンになった。

 

1年前(その発表時点では半年前)、突然フリーになったとお知らせがあった。

そんなに売れてないのにフリーって大丈夫なのか…と、とっくに離れておいて上からな心配もした。

ももう若くない、色々心境の変化はあったのだろうと思う。そんな中での2.5出戻りだったので、正直下衆の勘ぐりもあったりした。

 

それでも、あのサブカルこじらせ俳優が今更2.5次元の、しかもいまだ超人気な原作の舞台作品に出るなんて本気でビックリした。

確かにその原作の該当スポーツの経験者(しかもハイレベル)で、そして2.5次元大型コンテンツの経験者でもある。文脈ヘンだけど若手の世界ではベテランの域にあたる俳優。ファンの欲目抜きでも、作品を引き締めるのには良いキャスティングだろう。

頭ではわかっていても、メンタルがついていかない。嫌なわけでは決してない、むしろ嬉しい。大好きな作品に、大好きだった俳優が出るのだ。こんなに嬉しい事はない。

でも顔は良いがいい加減おじさんである。しかも若者向けの舞台にコンスタントに出続けた上での加齢ではない、最近の若手俳優オタからしたら確実に突然湧いてきたおじさんである。作品ファンの若い子に、誰このおじさんって思われてるんじゃないだろうか。該当キャラのファンに◯◯はこんなんじゃないと言われたりしないだろうか。

何よりあの気難しい男が、若い子も多いカンパニーで溶け込めるんだろうか。

大きなお世話すぎる心配を山ほどするくらいには、まだ彼の事が好きだった。

 

けど、スポ練、顔合わせ、そして稽古が始まるにしたがって今までになく楽しそうにツイッターを更新する推し①。

チームの垣根をホイホイ超えていろんなメンバーと日々メシに行き、若い子だったりかつての同期だったりのメンバーと「青春時代に戻ったみたい」と言って楽しげに過ごす元推しの姿がそこにはあった。

 

当たり前だが私の心配は杞憂に終わり、舞台を見た人は口々に推しの演じたキャラの事を「あまりにも本物」と褒めちぎっていた。

推しの事を知らない世代のファンに、推しの事が褒められている。

なんだか不思議でくすぐったくて、でもとてもとても嬉しかった。

 

日々カンパニーの絆は強くなる中、舞台は大千秋楽を迎えた。

もっとこのカンパニーを見ていたい。今すぐ次を約束して欲しい。前回には感じなかった大きなロスを感じた。同時に、本当によかったな、とも。

大楽の挨拶時にダブル座長の片割れくんからアダ名っぽい名前で呼ばれてるのを聞いて、なんか泣いてしまった。仲間なんだなあ、と。

推しは確かに、私が箱推しで大好きなカンパニーの家族になっていた。

 

その後立て続けに2.5仕事を入れたりもしているので、やはりフリーになったタイミングかもしくはそれが原因で心境の変化があったのかなとは思うし、私が勘ぐった理由もゼロではないのだろう。

それでも、現役の推しだろうが元推しだろうが一度好きになったら完全には見放せない私にとって、本当に楽しそうに仕事をしているところを久々に見れたのは心から嬉しい。誰だって、少しでも好きな相手にはできる限り楽しく過ごして欲しいもの。

 

ゆる〜〜〜くうす〜〜〜くでもずっと好きで居続けてたら、ほんと何があるかわからないもんだな。

一応該当作品では主人公ファンだし、その中の人は声のお仕事の人たちの中での最推しでもあるから、件の舞台に対しては限りなく箱推しDDとは言え推しが誰?と聞かれれば主人公を挙げていた。

でも、もう認めちゃうけど、あのカンパニーで今公演中に私の最推しだったのは、とにかく私が目で追っていたのは、主人公ではなく確かに元推しのおじさんだった。

最優先ではないけど、また予定が合ったら別の現場にも行きたいと思うくらいには再燃してしまった。

あんまり推し増やしたくないんだけどな、ケチの癖に金落としたがりなのでw

 

 

私の大好きなチームを支えてくれてありがとう。

このメンバーを日本一まで連れて行きたい、って言ってくれて嬉しかった。

きっと日本一のその瞬間まで、一緒にいけるといいなと思う。