生きてるだけでありがたみ

推しくんがずっと好きな仕事をしていられますように

はじめに

ここは、いい年をした若手俳優及び舞台と漫画のおたくBBAが、最推しくんとその周辺や、元推したちをゆるゆると愛でる推し活日記です。よそのSNS等で書いてることと重複したりもしてる為、知ってる人が見たら私が誰か一発でわかりそうですがそこは空気を読んで貰えますと幸いです。

 

 

本人や公式のエゴサ・厄介なおたくのパブサを避けたいため、役者の名前をズバリ明記することは基本的に控えております。ただ特に隠しているわけでもないのでわかる人にはわかると思います。

作品に対する普通の感想などでは、役名や作品名を出す場合もあります。

 

DDだけどDDとも言えない、「一人の推しに限りなく偏愛しつつ、好きな子はたくさんいる」というスタンス。もともと舞台演劇やお笑い/アイドル好きなので、現場に行くのも最推しだけではありません。見たいものを見たいときに見たいだけがモットー。のハズが、近頃推しくん一人に資金を吸われ気味でままならない。

 

思ってる事をはっきり言うので不快になることも多分あります、貶し愛ではありませんが口は悪いし推しだろうがなんだろうがダメなことはダメと言うタイプなので、結果disに見える事もあろうかと思います。なんでも許せる方だけ読んでください。嫌いな人にはそもそも触れません。

 

 

■主な登場人物■

●最推しくん

見た目は美少女、中身は老獪、尺に厳しいアラサー20代若手俳優。特に前提事項がなく「推し」「推しくん」と呼んでいたらまず彼の事。色々あって距離を保っていたが、とある二次元の最推しキャラを演じた事がきっかけで本格的に堕ちてしまった。板を踏んだ回数なら若手俳優界でもトップクラスのベテラン。人気もかなりある方だけど単品でチケ入手困難ってほどではない。ただしランブロのレートは常に安定して高い。

 

●元推し

最近某バスケ舞台で唐突に2.5に復帰した、元エアテニス部員のサブカルこじらせおじさん。私がこの沼に足を踏み入れるきっかけになった人。

 

●元推し

かつて、①から同じ役を最初に引き継いだアラサー帰国子女。①以外のHくんなんてありえない受け入れられない新人とかふざけないで!と泣き叫んだが蓋を開けたら顔があまりにも好みで性格もすごい良い子だったので秒で手のひらを返した、デビュー時からの推し。今の所この世界で一番推し期間が長く濃かった人。当時は認知ももらってた。茶の間に降りて4〜5年だったけど、最近ちょっと再燃して現場復帰気味なので、実質的な二推し

 

番外:声の最推し

このブログではほぼ出て来ませんが一応若手俳優枠でもある。ただ個人的には声の仕事でファンになり、声優として推しているので、ほぼアニメ円盤にだけ金落とすド茶の間です。現場は個人のライブと、演じてるキャラ自体も好きな時のアニメ公式イベントくらい。唯一アニメと舞台両方主演している某作品だけは、私の二次元おたくとして一番大切な作品でもあるのでアニメ舞台どちらの現場にも本気出してる。

 

その他、最推しくん周辺の仲良い俳優や共演者、親友の推しはみんな好きなので、その辺の話題などは唐突に出てくる可能性があります。

 

 

■中の人■

前述の通り、いい年をした若手俳優及び舞台と二次元のおたくBBAです。

限りなく推しくん偏愛ですが、推しくん出演に限らず何かと現場に行きたがるので便宜上DDを名乗ってます。でも正確にはDD(誰でも大好き)というより「好きな人の好きな人はだいたいみんな好き」がしっくり。推しや元推し以外だと、「推しくんが特に仲良くしている俳優」や、「自分の大好きな友人・フォロワーさんたちの推し」を中心に応援してます。また基本的に一度好きになった人は「降りた」と言っても茶の間になるだけで冷めるわけではないです。

 

リアコでもガッツでもなく認知も一切求めてない、ただ個人的にひたすら愛でたいだけのゆるおたですが、推しの顔面がハイパー好きなのと見たいと思った舞台を一公演も見れないのは絶対に嫌なので保険をかけたりしまくる結果、ガッツみたいなスケジュールにたまに陥ってる。

 

その他応援スタンスについてはこちら

korilakku.hatenablog.com

 

 

 

■CONTACT■

コメントを承認制にしておりますので、何かありましたらそちらからどうぞ。非公開希望と書いて下さったら公開しませんので、メルフォ代わりにでもお使い下さい。

 

お題箱設置しました こちらからも何かございましたらば

https://odaibako.net/u/korira95

 

空は今日も青かった〜バンビショー 大千穐楽とガチ恋アンサー

◼︎THE BAMBI SHOW 2ND STAGE大千穐楽

 

一週間本当にお疲れ様でした。

面白くて楽しくてわけわかんなくて、でもすごく悲しくて、そして心からしんどい作品だった。でも、見られて良かった。見届けられて、良かった。

全通出来なかったのが残念な気持ちも少しあるけど、これは惰性で見て良いような作品ではなかったと思う。全通して全く飽きることなく全てを新鮮な気持ちで観れる自信は私にはないし、初日と楽を含めて都合半分観られたから十分だと思っています。埋まらない平日公演に心を痛めてもいたけど、ブログを読んで下さったフォロワーさんが観にいってくれたりして嬉しかった。あんな自分を納得させる為だけの吐き出し感想でも書いて良かったな。

結果蓋を開ければ全公演満席で終わって、本当におめでたい。

 

作中では、ずっと雨が降っていました。

雨が降っていたから沢登圭輔は家族を失い、命を失いました。

そんな作品の大千穐楽。わたしが東京駅に降り立った時は強い雨に降られて、雨の中流された沢登を少し想った。ここまで一週間お天気に恵まれたバンビショーは、最後の日を作品と同じ雨で迎えたんだなあ、と。

 

マチネ、つまり前楽を観終わってシブゲキの入るビルから一歩外に出ると、雨は上がって、日が暮れる直前の青空が広がっていた。嬉しいことなのに、なんだか切ない気持ちになって、泣きそうになってしまった。

沢登くん、今日も空は青かったよ。

 

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板の上では誰より堂々としてるのに、本物(笑)のカーテンコールでは大千穐楽の最後の最後まで借りてきた猫ちゃんだった推しくんが最高に可愛かったな。初日から全力の大号泣だった事に、実は諸先輩方が若干引き気味だったのも笑った。これが我らが推しくんという男なんです。

本当に、いつも通りにお芝居には全力で、でも見たことないほど遠慮がちな貴重な推しくんをたくさん見せて下さってありがとうございました。

また機会があったら是非よろしくおねがいします。

 

  

◼︎突然のガチ恋アンサー

 

わたし はガチ恋ではないです。

そもそも、「ファンと俳優」という間柄な時点で二次元のキャラに近い感覚で好きになるので、恋愛対象というよりは「萌え対象」に近い。とは言え特に恋愛していない現状で、「生身の人間でこの世で一番好きな異性」という意味ではまあ推しくんはそうなんだけど、それは恋ではない。

そもそもわたしの(恋愛として)好きなタイプって「私のことが好きな人」なんですよね。自分から好きになれない体質なんです。もちろんだからってすぐ好きになるわけじゃないけど、前提として相手がまず私に惚れてる事が第一条件なので、芸能人である時点で恋愛対象から外れてしまう。

 でも推しくんが今わたしの人生において「一番好きで大切な人」であることには違いない。片想いではない一方的な愛情。慈愛とかに近いのかなあ、それに応援であったり尊敬であったりが加わる感じ。これは推しくんに限らず過去の推しにしても同じ。

 

私はガチ恋ではないけど、自分の俳優おたくとしての感情に限りなく近いなと思う恋の詩があります。

銀色夏生の「君のそばで会おう」

 

終わってしまった恋がある
これからはじまる恋がある
だけど
僕たちの恋は決して終わりはしない
なぜなら
終わらせないと僕が決めたから

自信をもって言えることは
この気持ちが本当だということ

いろんなところへ行ってきて
いろんな夢を見ておいで
そして最後に
君のそばで会おう

 

ここでいう恋とは私にとっては恋愛ではなく先述の「一方的な愛情」なんだけど。前の推しへのそれが終わってしまったのは、彼らが「いろんなところへ行く」ことが受け入れられなかったから。

でも今の推しくんに対する気持ちは、まさにラスト四行なんです。

何をやっても、やりたいと言っても、どこへいって何を見てきても気にならない。少し前まではそれは推しくんの人柄と仕事を信頼してるからと思ってたけど、多分そうじゃないんだな。もちろんそれもある。何の仕事をしてもそれをプラスに出来る人だという信頼はあるからこそだとは思う。

でも一番の理由は、ただ単純に、どこへ行っても、「そして最後に君のそばで会おう」と思えるくらいには推しくんのことが好きなんだなあと最近は思っています。

 

 

◼︎さて、明日から

 

上記のポエムとは何の関係もありませんが、推しくんは明日からグアムです。

本当はここで入るはずだった久々の完オフが何気に潰れたことにも気付かないくらい楽しみにしてたので、ゆっくり羽を伸ばして来て欲しい。いろんな夢を見ておいで。

 

とりあえずまあ、フワッとした自撮りもお待ちしてます。

 

コントの皮を被った救いのない悲劇 〜THE BAMBI SHOW 2nd STAGE

www.bambishow.jp

 

そんなわけで、ザ・バンビショー 2を見てきました。

いやめちゃくちゃ面白かった!『大人たちが真剣に不山戯(ふざけ)る!』というテーマにめっちゃワクワクしてたんですけど、予想以上に笑って、でもどっかシュールで、泣きもあって、考えさせられる素敵な舞台でした!!!

……というのが、初日の感想。

 

まだ見に行くんだけど、あまりにしんど過ぎて吐き出さずにおられないので感想を書きます。めちゃくちゃネタバレしてるので、これから見ようと思ってる人でネタバレ嫌な人は読まないでね。

 

 

■いきなりアレから始まる狂気■

初見でまず誰もが度肝を抜かれるであろう超絶出オチ。

この舞台は、なんと「カーテンコール」から始まります。

最初に全く意味のわからないシュールな芝居から始まり、「???」と思ったところでそれが終わったらしく暗転 。と思ったら軽快な音楽とともに、見慣れた例の光景、出演者が袖から順番に出てきてお客さんに一例をし、ちょっとしたトークが繰り広げられる。

なんだこりゃ????????

と客席にクエスチョンマークが飛んでいるところで、演出家が出てきて音楽を止め、ダメ出しを始める。そこで初めてアッこれ劇中劇か!こういうネタなんだな!と気付く。

いきなりのカーテンコールという困惑と、理不尽すぎる演出家のダメ出しに爆笑する面白コントは綺麗にオチがついて終わったかに思いきや……実はこのコントが、この舞台全編を通してメインで語られる沢登圭輔という男の人生のプロローグであり、「カーテンコール」そのものが実はこの作品の大きなテーマであるということを、すべて見終わってから気付くという恐ろしい構成なのだ。

カーテンコールで始まり、カーテンコールで終わる。そしてそれが本物のカーテンコールへとつながる、というのがこのTHE BAMBI SHOW 2nd STAGEという舞台。

この舞台、一見バラバラに見えるが確かにはっきりと主人公が存在した。それが、すべてのカーテンコールでキーマンだった「沢登圭輔」であり、その役を与えられた彼は確かに、2.5慣れしている人間には珍しい「座長でない主演(いわゆる接待俳優枠)」であった。

 

 

■パズルのピース■

バンビショーは8本のほぼ独立したコント(ひとつだけはっきり続いている)からなるショートショートオムニバスである。けど、見ているとパズルのピースがハマるように、あれっこの人あのコントのこの人の関係者か!とか、この話とこの話は繋がっているのか!とか、たくさんの「気付き」があり、気付く度にアハ体験のような感覚を覚えて気持ち良い。実は8本のコントすべてが、多かれ少なかれどこかで繋がっていたり、フラグを立てていたりする。

だがこの気付きがクセモノ。初見では「すご〜い!全部繋がってるんだ…!」と思う程度に過ぎない。でも、販売されている舞台台本を読み、二度三度と見ることによって気付きは増え、そして大筋で笑いの影に隠された真実に気付いてしまった瞬間に、「大人たちが真剣に不山戯る」コントオムニバス舞台ではなくなってしまう。

大筋からは(多少の関係はあるものの)ほぼ独立した笑いに特化したエピソードと思われるものにすら、アハ体験どころか「意味を知ったら怖い話」レベルの気付きが隠されている。

 

 

■泣きの演技に思う■

推しの、泣きの演技が好きだ。だいたいの舞台でガチ泣きするし、なにより流す涙が美しい。なんなら本気で泣くので鼻水も結構出てるんだけど、それすらも尊い。いつもめちゃくちゃもらい泣きしてしまう。

だが今回は少し違った。初日、私はその泣きの演技にあまりに圧倒されすぎて、逆に泣けなかった。ただ単純に、ニワカの私が見てきた範囲で一番の大号泣だったというのもある。だがそれ以上に「この流れでそんなに泣けるの、この役者すげえな!?」という感心が先に立ってしまったというのが大きい。

彼がメインで演じた沢登は確かに幸福から不幸のどん底に叩き落とされた、悲しい人生だった。沢登という男自身が心の底から悲しいのは当然だろうと思う。けど、一歩引いて俯瞰で見ればこれは「オムニバスのコント舞台」である。

メタ的な話になるが、普段の舞台は、2.5にしろそれ以外にしろ、2〜3時間のストーリーを演じた上で泣きの場面が訪れる。だから板の上でそれぞれの一人のキャラクターを生きている役者は、そこまでに感情を持って行きやすいと思う。

例外として先日のKMKではいきなり十束が殺されるシーンから始まるため、最初からトップギアで泣かないといけなかったのがキツかったと推しくんが言っていたけれど、あれも過去3度同じキャラクターを演じているという点において「その瞬間の美咲の気持ち」に自分を持っていくこと自体は、彼という役者にはそこまで困難ではないと思う(それでもいきなり泣けるのはすごいの一言だけど)。

でも、今回の舞台は違う。少なくとも表面上は、8本のオムニバスコント舞台だ。大筋では沢登の物語がメインとして流れているものの、本人はやたらテンションの高い幼児だったり、大阪府某所出身のマイルドヤンキー感を遺憾なく発揮した阪神ファンのニーチャンだったりの役も間に挟む。そしてラストで悲劇のネタとしては極めてありがちパターンである(言い方は悪いが)うすっぺらい内容の沢登の身の上話で、これまでに見たことないほどの大号泣をする。その事実に、初見はもらい泣きする前にただビックリしてしまった。

けど、あとから噛み砕いてみて良くわかった。彼はこの作品で都合三役を演じているけれど、それは入れ替わり立ち替わりの「三役」ではなく、「沢登圭輔」というこの舞台の主人公を最初から最後まで演じている中で、あとふたつの役をアンサンブル的にこなしているという状態なのだと。まあどっちの役もアンサンブルというにはあまりにクセが強いけども(笑)あくまで大筋とは無関係の役、という意味で。

彼はあのふざけた舞台で、だが確かに沢登圭輔という男の人生を生きていた。だから、彼の中にはただ見ている私たちが想像しうる、よくある不幸に見舞われてしまったかわいそうな男の末路と作品で語られるその人生のごく一部だけではない、その何百倍何千倍もの沢登という男の人生があるのだろう。何より元役者という設定、半分は本名であること(もちろんどちらもわざとだろうけれど)も、自分と沢登を重ね合せる大きな要素であっただろうと思う。役者になっていなければ堅実な人生を歩んでいた、また一時期売れなくて伸び悩み辞めようと考えたこともあったと公言している彼は、ある意味自分自身の「if」としてあの役を捉えていたのかなと感じた。

あの場面で激しい慟哭とともに流される涙と鼻水は、彼自身の「もしかしたらあったかも知れなかった」未来に流されたものだったのかも知れない。

 

 

沢登圭輔という鬼■

ようやく本題。

一見8本のコントオムニバスと思われるこの舞台は、沢登圭輔という男の「気付き」の物語であり、そして沢登という新たな鬼のはじまりの物語だった。

 

いきなりラストシーンに話が飛ぶが、それまでは極めて人間的で、弱く儚い、かわいそうな青年であった沢登が次代の鬼だと宣告され、中央壇上に立って金棒を担ぎ「さ、僕を泣かせて」と言うあのシーンは何度見てもゾクリとして鳥肌が立つ。あの佇まいひとつでとてつもない冷酷さ残忍さを感じさせるし、あのたった一言で、「この鬼はそう簡単には泣かない」という潜在的な恐怖を植え付けられる。

「鬼」だから本来は怖くて当たり前なのだが、先代の鬼は、本性を表すと恐ろしいという設定はあったものの本人は極めて腰が低く涙もろい人情家であった。

初見ではそこまで深く考えなかったのだが、台本を熟読し、二度三度と見ると、二人の鬼の決定的な対比に気付いてしまう。

アベ鬼と沢登鬼の違いはおそらく、「鬼の職に就く前に自らの悲しみを吐き出している(=プロフィールを完成させている)」かどうか、ではないのだろうか。

 

ここからは完全に私の個人的な解釈とか想像の話なんだけど、まず決定的なセリフとして沢登がカーテンコールの挨拶として最後に鬼に言った「お陰で全て思い出せました」という言葉。あれは暗に「沢登圭輔のプロフィールがあの時点で完成している」ことを示していると思う。

では先代のアベ鬼は?あの人のプロフィールが完成していないであろうことは、ケルベロスが「フランダースの犬」の件を知らなかったことから察せられる。ケルちゃんは見届け人だから、アベのプロフィールが鬼になる前に完成しているなら、フランダースの犬の件も間違いなく知っているはずだ。でも、彼女はアベ鬼がそれに極端に弱い理由を最後まで知らなかった。そして、生きることをやめた沢登への腹の底からの怒り、つまり自殺者=自分自身への怒りで彼は浄化され、その後の近松とのやりとりで初めてアベのプロフィールは完成したのではないか。

彼が鬼としては涙もろく、そしてフランダースの犬の話に極端に弱かったのは、それが「鬼になる前に消化しきれていなかった悲しみ」だからなのではないかと私は解釈した。

さて、では新たな鬼、沢登はどうか。彼は、鬼になる直前に慟哭をもってプロフィールを完成させている。次の鬼はあなたです、と言われて呆然とする沢登に、周囲の仲間の亡者たちは「こいつすぐ泣くぜ!」と、喜ぶ。あれは台本にないセリフだけど、盛大なフラグではないかと思う。それまでのどこか弱々しい沢登、そしてその前の号泣で、亡者たちは「今度の鬼はすぐ泣くぞ」と沸いた。そのセリフはその直後に舞台が終わることから考えるとわざわざ入れる必要のないものだ。台本にない、一見アドリブのようなガヤの中で「毎回必ず入るセリフ」であることには大きな意味があると思う。

沢登自身はあの号泣をもって自らの悲しみを全て吐き出してしまっている。だから、アベの様に「本人しか知らない独自の泣きのスイッチ」を、もはや持っていない。

つまり、沢登圭輔は「泣かない鬼」なのだ。

 

二人の鬼の対比はもうひとつある。地獄の皆で芝居をしているやりとりの時に、アベ鬼に迫力出すために金棒を持ってみては?と近松が振り、「あれ重いからあんまり持ちたくないんですよね…」というやりとりがある。このセリフ、一見は「鬼のくせに金棒を重たがる」という面白小ネタに感じる。だがこの一言がラストに向けて重要なフラグになっている。

あなたが次の鬼です、と告げられ、ケルベロスに金棒を捧げられた沢登は、金棒を手に取り……そして、あの小さな身体で軽々と担ぎ上げ、冷酷に「さ、僕を泣かせて」と言うのだ。

明らかにアベより小柄で弱々しい(中の人が実はめっちゃパワータイプとかはここでは忘れてください)彼にとって、金棒は「重くて嫌なもの」ではなかった。このシーンのためにこそ、沢登役は「彼」でなければならなかったのだと思った。

おそらく金棒の「重さ」は、物理的重量ではない。鬼となり、他人の悲しみを受け止め続けるということの重責のようなもの。彼にはそれがない。自らの悲しみをもう吐き出してしまったから。

 

悲しみを受け入れ、自ら死を選んだという罪を受け入れ、鬼であることを受け入れた沢登圭輔は、おそらくアベのように「自殺者への怒り」をもってしても浄化されることはないだろう。彼の浄化はおそらくもっと別のところにある。それが何かは、物語からはまだ読み取れないが、きっと簡単なものではないはず。

そして彼はもはや、地獄から抜け出すことを望む亡者たちのために涙を流すこともそう簡単には出来ない。

沢登という鬼の未来には、その「さ、僕を泣かせて」という全編を通してもっとも力強い彼のセリフに反して、一切の救いが感じられない。

 

沢登圭輔の人生は、言うなればよくある悲劇だった。不幸な話ではあるが、不幸に見舞われる一瞬前までは彼なりに前向きで幸せに生きていたし、そして確かに泣ける話ではあるが、不幸そのものは悲劇としてはとてつもなく「あるあるネタ」だ。

彼の本当の悲劇は、むしろきっと鬼になったあの瞬間から始まる。

 

THE BAMBI SHOW 2nd STAGEは大人たちが真剣に不山戯るコントオムニバスであり、笑って泣いて意外と考えさせられる舞台作品であり。

そして、沢登圭輔という「鬼」の、救いのない始まりの物語だった。

 

 

 

THE BAMBI SHOW 2nd STAGE、来週23日までやってます。

月火ソワレはまだ残席あり、当日券も別途出るそうなので気が向いたらぜひ!

円盤にならない舞台なので、見ておいて損はないです。

とりあえずさほど深く考えなくても、板尾さんが出てくるだけで面白いので!www

 

ミュージカルという言葉の定義

一般的に2.5のファンの人がストプレと呼んでいるものがストプレではない、という記事を拝見しました。

ぶっちゃけ、モヤモヤする気持ちは私もすごくわかります!!

 

でも、言葉ってそのムラによって意味が変わってきたり育っていくものじゃないかなあって思うんですよね。

まあ本来の意味をわからずに使ってる人は勉強しろよとは思いますけど、個人的には2.5演劇の世界の中でなら2.5以外のものをストプレ舞台って呼んでも別によくない?と思っています。(元記事の方の考え方を否定するわけではないです)

例を出すとほら、自分の名前や自分に関係する単語以外での検索を「エゴサーチ」というのは完全な誤用だけど、ツイッターなんか見てるとみんなエゴサエゴサ言ってるじゃないですか。推しくんの名前でエゴサしました!とか、お前は推しくんか!?ってなります。でもみんな言ってるからわざわざ指摘するのももはやナンセンスな域だなあ、っていう……それと同じようなもんじゃないかな、と。

言葉の正しい意味を守るためにいつまでも目くじら立てる人がいるのは勿論良いと思うし、でもみんなが使ってるならここではその意味でいいじゃん、みたいな気持ちです。

 

そもそも、2.5次元の世界において「ミュージカル」の定義自体が一般演劇と違うんですよね。だからその時点でもう、そこを同列に語ることが微妙だなあって。

何故なら、今の「2.5次元演劇」の始祖であるテニミュこと「ミュージカルテニスの王子様」自体、ミュージカルを名乗っているものの、正しい意味でのミュージカルではないからです。

 

wikiにも書かれていますが、「ミュージカル」というのは簡単に言えばセリフや感情を歌に乗せて歌い、歌で会話するものであって、通常の芝居の劇中歌として頻繁に歌が出てくるものは、どんなに歌いまくっていようとも正確には「ミュージカル」ではありません。

テニミュの場合確かに原作のセリフを歌詞に引用しているので一見ミュージカルっぽいですが、実際会話している部分は曲に乗せていても普通にセリフとして喋るし、完全に物語の流れの上でのセリフにメロディを乗せているシーンはないので狭義でのミュージカルって言われると実はかなり微妙です。強いて言えばトリオの歌ならまあ……くらい。

私が過去に見てきた2.5でおわっマジでミュージカルだ〜って感じたのはぶっちゃけヘタミュとハイネくらいなんですよね。(もちろん他にもあると思うけど、2.5でミュを名乗っているものの7〜8割はガチミュージカルではないよね)

ちなみに個人的に、刀ミュもステと比べると歌って踊るシーンがある、というだけで本来の意味での「ミュージカル」ではないと思います。

この世界で最初の自称ミュージカルがミュージカルではない時点で、もうそこの定義は曖昧なのでは?って思うし、2.5以外を総称する言葉がない以上ストプレでいいんじゃないかと個人的には思ってます。あくまで個人の意見です。

 

また、2.5演劇の世界は、よく見てると本来の演劇用語とはちょっと違う使われ方をしている言葉がわりとたくさんあるのです。例えば、「アンダー」とか「衣装パレード」など。個人的にはその辺もわりと気になってます。

だから俳優さんも本来の意味をわかっていて言っている可能性もわりとありますよ。(2.5が流行ってから出てきたような新人俳優は、ガチで知らない可能性もありますが…)

 

そもそも、さすがに厳密な意味がわかってない人でも、例えば劇団四季とかのゴリゴリのミュージカルをストプレって呼んでる人はいなくないですか?

なのでまあええんちゃう(鼻ホジ)みたいな気持ちです。あくまで個人的にね!

 

 

■おまけ■

分類難しい理由のもうひとつに、原作付きが必ずしもイコール「現在使われている意味での2.5次元演劇」ではない、っていうのもあると思います。だから、2.5次元以外を「オリジナル」と呼ぶのもちょっと違和感。いわゆる2.5次元じゃないけどオリジナルではない演劇だって実際かなり多いですし。

あと、完全な余談ですけど個人的に2.5でストレートっぽいと感じたのは「四月は君の嘘」でした。あれは生演奏を使ってるし、役者のチョイスからして分類的には2.5次元舞台なんだろうけど、個人的には今まで見たどの2.5よりも「ストレート舞台」っぽかったなと思います。

 

推しのサインがかわいい話

まずは前回の記事にめっちゃスターありがとうございます…!

 

登録してるどのグループにも表示されない様にしてたしクソほど長い上にしちめんどくさいクソオタクの愚痴みたいな内容で読む人も共感してくれる人も少ないだろうと思ってたんですが、すごい反響あって驚きました……やっぱりみんな、新学年以降の展開って良くも悪くも思い入れがあるんだなあ。

私と同じくあの坂がダメだった人は結構見かけるんですが、大体どっちかのキャラを叩いたり原作を叩いたりしてて、そうじゃないんだよ…でも私のこの気持ちもやっぱり原作disなのかなあ…って悩んだりしてたので、その辺のモヤモヤがわかっていただけたのがすごく嬉しかったです。吐き出してよかったし、吐き出そうと思えたきっかけはペダステ見に行ったことだったので見に行けてよかった。

私はスポーツ少年漫画が大好きなのですが、少年漫画って中学か高校が舞台の場合、大体主人公が一年生ですよね。そして学生スポーツものだと必ず先輩キャラが存在する。だからどうしても、そこそこ人気が出て作品が続いた場合、主人公を進級させるかどうか問題ってのはどの漫画にも付いて回る。させても、させないまま終了しても、どっちにも良い部分と悪い部分があるんだよなあ、と色んな作品を見て思います。まあ永遠に主人公が一年のまま何年も続いてる作品もありますけど……w

二次元嫁について2.5次元絡めて語る記事はこれで二つ目になったので、こうなったらまた気が向いたら他の2.5次元化済みの推しキャラについても語りたいなあと思いました。またそのうち気が向いたら雑事カテで上げるかと思います。

 

 

さて、今回の本題です。

lapinchama.hatenadiary.jp

 

 

推しのサイン!めっっっっちゃ好きです!!

これ前から語りたかったので(まあtwitterで結構語ってしまったけど)この記事拝見して、良いきっかけなので語ろう!って思った。

 

まず、記事に書かれている通り、「推しのサイン」っていうだけでプライスレスですよね。直筆の場合推しくんの唯一無二の何か、っていうだけでまず価値があるっていうのが大前提で。

そしてサインを直筆で書いた、ということは、その紙なりなんなりに推しが手を置いたってことじゃないですか?!推しくんの左手*1が持ったペンで、推しくんの脳が命令しその左手を動かして書かれた何か、というだけでもう興奮の対象ですよね。あと確実に推しの息がかかってるじゃないですか。やばい。(お前がやばい)

 

と、「推しのサイン」そのものの物理的な価値は置いといて。

 

推しくんのサイン、ハイパーかわいいんですよ!! 

何が可愛いって、まず星がついてる!かわいい!!星!!関西人は星が大好きですからね!(ツイッター調べ)

っていうか若手俳優のサイン、星付きすぎじゃないですか?前にジュノン展行った時、壁だか柱だかに歴代ジュノンボーイがいっぱいサインしてたんですけど、星ついてる率の高さがやばくて腹よじれるかと思いました。なんでそんなにも星!? ジュノンボーイのサイン星付きすぎ問題。もちろん推しくんもその一人です。

 

話がそれました、推しくんのサインについてです。

星がついてて可愛い、そして英字(ローマ字表記)の筆記体なのもオシャレ可愛い。筆記体って今の若い子はもう習わないですよね?推しくんの年齢的に、ギリギリ知ってるくらいの世代なんだろうか。それとも習ってないけどオシャレなサインにしたくて学んだのかな。28歳くらいの人、筆記体習いました?

 

推しくんのサイン、上に名前で下に苗字なんですが、丁寧に書いてる時は苗字の「U」がなんかお口みたいな時があるんですよ。うまく説明出来ない!(でも画像は貼らない)「U」がニッコリ笑ったお口みたいに見えるので、その上の名前のkのまるくなってる部分が目みたいでちょっと可愛い顔みたいで可愛いです(語彙力)。

もしかして本当に顔っぽさを意識したサインなのかも知れないと思ったんですが、私はニワカなので調べたけどそこの真相はわかりませんでした。っていうか気分によるのかUの書き方結構違って、わりとスマートに名前のアンダーラインみたいな時もあれば、まるっとお顔みたいな時もあって、推しくんがUをどうしたいのかが私にはわからない。Uちょっと迷走してますか。でも比較的最近のはお口っぽいのが多い気がします。

 

あと、推しくんのサインで最高に可愛いポイントなんですけど!

筆記体習った人は知ってると思うけど筆記体の「k」と「h」ってかなり似てるんですよね。ほぼ同じ筆致で、kは一度キュッと凹むんです。で、推しくんのサイン、名前に二度「k」が出てくるんですが、急いで書いたと思われる時のサインは高確率でこの「キュッと凹む」のが抜けてます。まあハッキリ言うと、ヘイスケになってます。ヘイスケ。

ヘイスケになってるサインを見かけると、「ああ、急いでたかいっぱい書いたあとなんだな〜」と思ってめっちゃニッコリしてしまいます。可愛い。

この話twitterでしたんですけど、私の手持ちのブロマイドに入ってるのもヘイスケです!かわいいでしょ!って言って確認したら、二つ目の「k」も「h」でした。ヘイスケどころかヘイスヘでした。誰だよ。

ちなみに、同担ではないけど推しくんのサインを所持しているフォロワーさんに見せていただいたのは、ケイスヘでした。推しくん落ち着いて!

 

ただ……これを言うと根本的な問題になってしまって推しくんには大変申し訳ないんですけど………………。

本来、英語で名前(固有名詞)を表記する場合って、一文字目は大文字というのが決まりなんですよね!!そして筆記体の大文字の「K」と「H」は書き順が正反対なので、どんなに急いで書いてもまずKがHにはなりません!www少なくとも最初のケがヘになることはありえないのです。ケイスヘはありえます。

でもこのことは推しくんには内緒です!なぜならヘイスヘが可愛いから。

 

あと某イベントで寄せ書きしたサイン、貰った方に写真撮らせていただいたんですが、それではちゃんと両方kなんですけどサインがちゃんとしていることよりも寄せ書きなのにど真ん中に超でかく自分のサイン書いてる事が気になりすぎてそれどころじゃなかったです。その日の推しくんは複数ゲストの中の一人だったんですけどね…。左上にホスト俳優さんのサインが小さく書かれてて、「推しくん…」って思いました。ちなみにそのサインを貰われた方はホスト俳優さんのファンの方でした。見てないと思いますがその節は快くお写真撮らせていただきありがとうございました…うちの推しくんがすみません…。

 

 

推しくんのサインのかわいさについては私の説明がわかりづらすぎますが、気になった人は「推しくんの名前 サイン」で検索してみて下さい。言いたい事が伝わると思います。

 

皆さんの推しさんのサインの可愛いところ・かっこいいところも知りたいです!

 

*1:推しくんはおはし以外左利き